過去ログ入り口へ

タイトル スキールニルとビュグヴィル
記事No 2372
投稿日 : 2006/07/07(Fri) 18:43
投稿者 ヒュウ
はじめまして。ヒュウと申します。
北欧神話を趣味にしてい
るものです。よろしくおねがいします。

早速一つ
質問をさせていただきます。
フレイの従者「スキールニル」
と、ロキの口論での「ビュグヴィル」のことです。論外だと言われるか
もしれませんが、この二人が同一人物だと考えてはいけないのでしょう
か?
とりあえず二人の共通点を挙げてみると、
&l
t;br>1.フレイが幼い頃からの従者である
2.戦いの時
に戦場にいなかった(と思われる)
3.機敏だと言われる&l
t;br>4.食事の世話ができなかった
5.不具だった(?


1と2はおわかりいただけると思います。<
br>3と4はロキの口論でビュグヴィルがそうだと言われています。

スキールニルが機敏だと言う理由は、彼にはフレイから与え
られた馬があるのが第一。そしてグレイプニルを造る時と、ゲルダへの
言伝の時の2回、使者として働いていることです。
駿馬を持
っていれば素早く立ち回ることができるし、使者にはできるだけ速い足
を求めるものです。

そして4の食事ですが、これ
はゲルダのことだと思うのです。
スキールニルは確かにゲル
ダに結婚を承諾させましたが、それは脅迫という手段を取ってのことで
した。それでは立派に世話をしたとは言えないでしょう?

ルダだって北欧の女です。脅迫されて妻になったところで素直にはなり
ますまい。きっと、妻になった後もフレイを散々悩ませたはずですよ!


5については、ビュグヴィルはロキの口論で自分
のことをこう言っています。「(わたしが)何の不自由もない身であっ
たなら」と。
これはつまり、彼がなんらかの不具だったとい
うことを言っているのではないでしょうか?
スキールニルの
方ではゲルダへの使者へ赴く際、「ひとりでに巨人と戦う剣を」と要求
しています。なぜ「ひとりでに戦う」剣でなくてはならないのか?彼は
腕が使えなかったからではないでしょうか?
……あるいは、
スキールニルに脅されたゲルダが、夫となったフレイにスキールニルを
どうにかしてくれと頼んだとか。その結果、スキールニルは思うように
体を動かせなくなり、ロキを追い出すこともできない体になってしまっ
たとか……そう考えてみるとなかなか面白いかもしれませんね。ただ、
それだとスキールニルが「ひとりでに戦う剣」を要求した理由がなくな
ってしまいますがw

まぁ……絶対に違う理由がど
こかにあるのかもしれないのですが、二つの物語を読んだ時からずっと
疑問に思っていたことなのですよ。
この可能性について何か
しら意見をいただけたら幸いです。
では、今日はこのへんで

タイトル なかなか興味深いですねー
記事No 2373
投稿日 : 2006/07/07(Fri) 19:36
投稿者 岡沢 秋
こんにちはー。スキールニルとビュグヴィル同一人物説とは、また斬新な。(笑) 確かにビュグヴィルは唐突に出てきて「何者!?」な、感じはしますよね。

ううんと。私見とかーーーー…

まず、ビュグヴィルの不具合についてですが、ここのセリフ「私が生まれもよく、何の不自由もない身だったら」というのを解釈すると、「不自由」とは、財産がないことであると思います。
「私がフレイ様のように良い家柄の出で、財産もあったなら…」じゃ、ないかと思うのです。

フレイさんちはお金持ち。
パパのニョルズさんは、息子フレイに歯が生えたお祝いにと島をプレゼントするほどのセレブです。たぶんクルーザーくらい普通にくれると思います。(ていうか本当に船持ってるしなフレイさん…)

身分も財産もあることが、古代北欧で敬われる1つの条件だったように思います。生まれが良くても貧しければヴァイキングに出られないし、一族郎党を養えないから一家の当主と胸を張ることも出来ないし、民会のような場所に晴れ晴れしく出かけていくことも出来ない。

で、ビュグヴィルは、おそらく奴隷もしくは元奴隷でフレイに解放された者、という立場のようなんですね。ちょっとあとにロキが「お前は、石臼の下で〜」というようなことを言ってるかと思いますが、石臼をひくのは奴隷の仕事とされてました。重労働だから身分の低い者に押し付けられていた。なので、財産はないし、本来は神々の席に名を連ねる資格はなかったんでしょう。当然ロキと戦っても格負け。

食事の世話を〜 部分は、すぐには説明がつきませんが、何かそれに該当する、失われたエピソードがあったのではないかと思います。


そしてフレイの従者スキールニル。
こちらは奴隷と思われる描写はなく、「幼い時から一緒だった」「兄弟のように気心が知れた仲」、そしてポイントはたぶん、求婚の使者として選ばれていること。

求婚の使者は言ってみれば自分の代理人ですから、奴隷のような身分の低い者が行かされるとは考えにくい。ここで一番落ち着きどころのよい解釈は、「スキールニルはフレイの乳兄弟である」という考え方。

古代北欧では、有力貴族や王侯が自分の子供を養子として出す風習があったんです。たとえばエッダの中だと、ブリュンヒルドが叔父のヘイミルの家に預けられてることとか。サガでも「〜の子はxxのもとで育てられた」という描写が多数見られるかと思います。

この養子縁組システムは、養子に出す先は実の親の家より「格下」であることが通例でした。つまり、お預かりして大切に育てますっていうシステムです。で、幼い頃のフレイが、この養子縁組システムによってスキールニルの家で育てられていたのではないかと思うわけです。
そうすると、「スキールニルはフレイの最も親しい兄弟、かつ臣下」という構図になりますよね。

なので、まあ、二人は別人ととらえるものではないかなー、とか。

ただ、

> そして4の食事ですが、これ
> はゲルダのことだと思うのです。
> スキールニルは確かにゲル
> ダに結婚を承諾させましたが、それは脅迫という手段を取ってのことで
> した。それでは立派に世話をしたとは言えないでしょう?
> ゲ
> ルダだって北欧の女です。脅迫されて妻になったところで素直にはなり
> ますまい。きっと、妻になった後もフレイを散々悩ませたはずですよ!

これは爆笑しました。フレイにゴハンをつくらないゲルズ(笑)
いやでも、フレイお金持ちだから召使に作らせますよ。タブン。
ベタ惚れの旦那と、いまいち気乗りのしない異国人の妻。うーん、どうな関係だったんだろう…。パパのニョルズさんとこみたく、すぐ別居にはならなかったみたいですがね。


> スキールニルの
> 方ではゲルダへの使者へ赴く際、「ひとりでに巨人と戦う剣を」と要求
> しています。なぜ「ひとりでに戦う」剣でなくてはならないのか?彼は
> 腕が使えなかったからではないでしょうか?

いや。
きっと、ただ 怖 か っ た に 違 い な い !(笑
一人でなんか行けるかぁぁああ とか…

ウソデス。ごめんなさい。

スキールニルは、「魔法の杖でぶって姿を変えてやるぞ」と脅しているので、実は魔法使い系のキャラではなかったかな。とか思います。うん。だから体育会系なガチ勝負はきっとダメだったんだ…。


後半妄想8割で!!!



過去ログ入り口へ