| タイトル | : エジプト展で本当にあった怖い話 |
| 記事No | : 1949 |
| 投稿日 | : 2025/11/15(Sat) 18:07 |
| 投稿者 | : 大王 |
興味深く読みました。あの人の容貌についてそのような感想を持たれたのは当然です。 十年ほど前に作業現場で転落して足を骨折し、リハビリを経て一時は杖なしでも歩けるまでに回復したのですが、加齢による筋肉の衰えと体重の増加によって歩くのがしんどくなってきて、車椅子や歩行器を使い分けるようになりました。そのせいで腰もますます曲がってきました。目の焦点が合っていないのは、十五年ほど前に日本で転倒して顔をコンクリートの地面に打ちつけて目の周りを骨折したことによる後遺症です。以前はそれほどでもなかったのですが、近年は右目と左目が別方向を向いている度合いがひどくなってきています。 身体的な問題は以上なのですが、それが言い訳にならないのは身なりの悪化です。最近は、ネクタイを締めていても緩んで曲がっていてシャツの一番上のボタンが外れているのまで丸見えになっているのが普通です。白髪染めは欠かさないのに、髪をセットするのは面倒になったようで、講演の檀上などでも何故か帽子を被ったままでいることが多くなりました。それが楽だからなのかウエストがかなり大きめのズボンをみぞおちのあたりまで上げて履いているので不格好です。椅子に座っても異常に腰が沈んでいて、聴衆からはだらしないか疲れ果てているかのように見えます。介護が必要なんじゃ…と不安な気持ちになる聴衆もいるでしょう。 ただし、強調しておきたいのは、あのような容貌と身なりでも全然ボケておらず元気なことです。会食では、同席者と同じコース料理を同じ量、同じ速度で残さず食べており、食欲は旺盛です。あの年齢であれだけ太っているということは脂肪を体内に蓄えているわけなので、案外長生きしそうです。話しぶりはゆっくりになりましたが、記憶も思考もしっかりしており、嘘やでたらめも昔のままに口にしています。 もう1つ強調しておきたいのは、あの人はあの年齢になっても周りから担がれて働かされているのでは決してありません。本人が昔と変わらず今でも人前に出たがりで、何でも仕切りたがりなのです。老人らしく家で執筆活動にでも専念してくれたら良いのですが、学術的な文章は一切書かないのに、自分のことが新聞やテレビなどのメディアに取り上げられるのを何よりも重視し、それを目的に行動しています。3月の豊洲の特別展の開会式でテープカットの時に真ん中の立ち位置を都知事とゲストの女優に取られて自分がその脇に追いやられたためにメディアの映像や画像から見切れたことや、その特別展の図録編集の仕事を駒大の人に取られて図録に自分の名前が載らなかったことには今でも文句を言っています。先日の大博物館の開館式典に招待されたことがSNSでバズったことや、クラウドファンディングがテレビのニュースに取り上げられたことには大喜びでした。後継者が大勢育った今でも自分が一番の実力者で権力者だと考えていて、不敬な若手をガン詰めしたり遠ざけたりすることもあります。関係者にとっては、こちらの方が怖くて厄介な話なのです。
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