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新着記事

タイトルRe^4: ウマについて
記事No1911   [関連記事]
投稿日: 2024/06/12(Wed) 21:14
投稿者勉強中・・・
参照先https://55096962.seesaa.net/article/503592080.html
ご指摘ありがとうございます・・・道のりを想像して若干気が遠くなりました。。岡沢さんに私が半端な質問を投げてしまったのも、結局のところ「さっさと答えを知りたい」という安易な怠け心からきていたのでしょうね。
まずは時代背景や品種改良の経緯、各家畜の特徴や変遷を辿って整理していってみます。

タイトルRe^3: ウマについて
記事No1910   [関連記事]
投稿日: 2024/06/12(Wed) 08:32
投稿者岡沢 秋
ウマの家畜化の歴史を考えるなら、ローマより前にアッシリアでは…。いや、その前にヒッタイトとエジプトか。まともに国家として組織立って飼育しはじめたのはそのあたりから。

「食肉とした場合に不経済」なら品種改良の話からになります。
そもそも原種のニワトリは毎日タマゴを生みません。ウシは丸々と太りません。ヤギも羊も…それぞれの特性を生かした品種改良の歴史なくして語れないです。

インターネットで探すのは「答え」ではなく、遠回りに見えても「答えを導き出す根拠」であるべきです。でないと断片的な情報しか手に入らない。ウマが家畜になった経緯を最初から辿っていれば、今回のようなアバウトな(一部的外れな)質問は出てこないと思います。

それと古代世界といっても、東地中海世界は紀元前1000年前後から鉄器時代に入り、その前後で常識が異なります。ウマが家畜化されはじめたのは紀元前2,000年だとブログで紹介しましたが、その紀元前2,000年と、鉄器時代に突入していく紀元前1,000年と、ローマが隆盛を誇る紀元前後では、同じ「古代」でも全然、状況が違うんです。
ぜんぶ同じに見えるなら、まずそこの視界をクリアにするところから始めたほうがいいと思います。

タイトルRe^2: ウマについて
記事No1909   [関連記事]
投稿日: 2024/06/12(Wed) 00:00
投稿者勉強中・・・
参照先https://55096962.seesaa.net/article/503592080.html
ご教授ありがとうございます。
失礼しました、そもそもの基準が曖昧ですね。ここでの不経済は与えた飼料の量に対して取れる肉や乳として食用として回収できる量が少なく、生育のスピードが遅いという意味で不経済という言葉を使っておりました。また、古代というのは一般的にはローマ帝国以前で使われるかと思いますが、私はローマ帝国より前という意味で使っておりました(これは完全に言葉の誤謬でした・・・)。私が調べた感じだと、馬が多く使われだしたのはローマ帝国時代からと聞いたため、それ以前という意味です。

しかし、岡沢さんのご指摘を聞いて、そもそも単純な優劣を論ずる事自体がナンセンスなのかもしれませんね。。かつてねこまたぎと揶揄されたマグロが今では貴重になったように、その価値が大きく変化するものもあり、単純な優劣を論ずるのはいかにも浅い考えだったのかもしれません。しっかり一つ一つの動物の特徴を理解して解像度を上げていく必要があるのかもしれません。。

キックり文書、知りませんでした。よく読んで考えてみようと思います。

タイトルRe: ウマについて
記事No1908   [関連記事]
投稿日: 2024/06/11(Tue) 08:52
投稿者岡沢 秋
人間Googleではないので何でも聞かれてもほいほい答えられるものでもないのですが、

> @家畜の中でウマは非反芻動物のため、食肉として不経済であり、家畜の食料としての役割が大きかった古代ではあまり重視されなかった。

何の基準をもって不経済なのかわからないのと、古代というのがいつの時代のどこの地域の話か分からないので何とも言えませんが、体デカくて一頭仕留めれば肉がたくさん取れますよ。牝馬捕まえれば絶対オスが来ますし。

> A使役動物としても、ウマよりもロバを掛け合わせたラバの方が優秀だった(ただしラバは繁殖能力がないため、繁殖用のウマは必要だった)

これも何をもって優秀と判断するかの基準次第。体格や体力ならウマでしょうね。調教のしやすさも考慮して優秀といってるんだと思いますが、現代人視点で単純化しすぎてるような…

> B乗馬は馬具などの補助具が登場するまでは、スキタイなどの遊牧民を除き、会得するのが難しい技術だった

馬具より重要なのが調教技術なんですよ。キックリ文書あたりでググってみるといいと思います。馬を人間に従わせること自体が、紀元前2,000年紀の古代世界では最先端テクノロジーです…
逆に言えば、飼い慣らせさえすれば、馬具なくても個人の身体能力でなんとかなります。一部の人しか乗れませんが。

タイトルウマについて
記事No1907   [関連記事]
投稿日: 2024/06/10(Mon) 22:51
投稿者勉強中・・・
参照先https://55096962.seesaa.net/article/503592080.html
ウマの家畜化の記事、面白く拝見しました。
過去記事が見つけられなかったので、もし既出の話だったら恐縮ですが家畜としてのウマについて、以下のような認識なのですが、岡沢様のご見解を伺いたいと思いました。(ネット中心の勉強のため、真偽に色々自信がなく・・・)
@家畜の中でウマは非反芻動物のため、食肉として不経済であり、家畜の食料としての役割が大きかった古代ではあまり重視されなかった。
A使役動物としても、ウマよりもロバを掛け合わせたラバの方が優秀だった(ただしラバは繁殖能力がないため、繁殖用のウマは必要だった)
B乗馬は馬具などの補助具が登場するまでは、スキタイなどの遊牧民を除き、会得するのが難しい技術だった

タイトルRe^2: コショウの用途
記事No1906   [関連記事]
投稿日: 2024/05/27(Mon) 21:35
投稿者勉強中・・・
岡沢様
ご回答頂きありがとうございます。自分の浅い知識だけでは確信が持てませんでしたが、少し安心しました。
ツイッター(X)で叩かれているというお話は知りませんでした。私などはその話を最初聞いた時、「へーそうなんだー」としばらくは疑いもしませんでした。真剣に勉強し始めてよくよく考えてみると、「なんか変だな」と思うようになりましたが、考古学というか、歴史というのは真面目に学んでみると奥が深くて面白いものだなーと思いました。
海水や砂漠の岩塩から入手できる塩での保存なら分かりますが、インドや東南アジアなどでしか取れず、時代によっては金と並び称される香辛料を日常使いするなど、挙げて頂いたような王族、高貴な方の所業でしかないのでしょうね。。勉強になりました。引き続き活動を応援しております。

タイトルRe: コショウの用途
記事No1905   [関連記事]
投稿日: 2024/05/27(Mon) 18:41
投稿者岡沢 秋
コショウが保存料だったっていうのは、よくツイッター(X)で中世ヨーロッパクラスタに叩かれてるやつじゃないですか…? 怪我にお酒吹き付ければ消毒になる、みたいなのと同じ系列の間違い雑学。
(お酒はアルコール度数がよっぽど高くないと意味ない)

保存料は塩で、コショウは香辛料であってると思いますよ。
自分は古代のことしかわからんので、古代エジプト新王国時代以降のインド〜紅海のコショウ交易しか語れないですけど、少なくともエジプトではコショウは保存料ではなく風味づけですね。
あと酸化を防ぐのでワインに入れていたらしい。プトレマイオス朝ではおそらくワインに入れていただろうとされ、クレオパトラがそれを飲んだかどうか、みたいな話があったりします。

コショウは、エジプトでは紅海沿岸のベレニケ港から出土してます。あとは、ラメセス2世のミイラの鼻の形を整えるために突っ込まれてるのがコショウなんで、その時点ではもう輸入されてたっぽいです。(豆知識)

タイトルコショウの用途
記事No1904   [関連記事]
投稿日: 2024/05/26(Sun) 22:44
投稿者勉強中・・・
岡沢様
私は30代の社会人なのですが、近ごろ自分の教養の無さを感じ、世界史を勉強し直しており、調べものをする際に岡沢様のブログ拝見させていただいております。大学教授とかでもなく、普通にお勤めの中でこれだけの内容をまとめている事に感心しております。今後も時折拝見させていただきたく存じます。
さて、今回直接書き込みさせていただきましたのは、コショウについて疑問があったためです。西洋では古代からコショウが有名な交易品の一つだったと思うのですが、コショウはあくまで薬用や珍味、嗜好品として用いられていたと理解していたのですが、食肉保存のために需要があった、という記述がありました。普通に考えれば単なる食肉保存を目的にするなら、塩漬け、燻製、天日干しなど安価な方法は他にもあるように思いますから、コショウの輸入が「食肉保存目的」というのはどこかズレているように感じます。
ブログ内で特定の関係するページを見つけられなかったので、もしかすると岡沢様の興味の対象外なのかもしれませんが、何か見解があればご指摘頂きたく存じます。

タイトル戦場で目立つ話
記事No1903   [関連記事]
投稿日: 2024/05/04(Sat) 16:18
投稿者アンチャン
パラサウロロフスのとさかも成る程と思いましたが、戦場で相手を威圧する伝説と言えば小早川秀秋の猩々緋の陣羽織なんかもっともらしい話ですよね。
第一印象は見た目という…

タイトルRe^2: なめし革
記事No1902   [関連記事]
投稿日: 2024/04/02(Tue) 08:26
投稿者ウムラウトオングストローム茶太郎   <toohrum@gmail.com>
強烈多忙で全然読めず、お礼が遅れました。
確かに不浄です。すごく首肯します。
ですが古代ローマの連中は尿で洗濯もしていたそうですから…あいつら…。