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タイトルツタンカーメンのヤグルマギク問題
記事No1823
投稿日: 2021/09/20(Mon) 22:30
投稿者Sethemhat
参照先http://www.griffith.ox.ac.uk/discoveringTut/journals-and-diaries/
 こんにちは。Sethemhatと申します。いつもブログなど楽しく読ませていただいております。
 ところで、私はWikipediaのエジプト記事の内容がひどすぎて改善したいと思い、執筆活動をやっております。この度、ツタンカーメンの記事を全面改稿しようと色々調べものをしていたのですが、やはり記事を書く前に貴サイトの「ツタンカーメンのヤグルマギク」のページが気になって内容をいろいろ調べてみたところ、疑問がわきました。その記述について少々質問させて頂きたいことがございまして、回答いただけたら幸いに存じます。
 管理人様は「吉村作治の言っているヤグルマギクの花束はカーターの発掘番号198番のワニナシであり事実錯誤である。よって王妃が手向けた花束は存在しない。カーターも贈り物と考えたいなぁ的なことを書いている」と述べられていますが、カーターの報告書(リンクをご参照下さい)1922年11月26日には墓のオープンと少しの観察しか行っておらず、大量の厨子を処理して、一番外側の棺を見たのは1925年10月13日と書かれております。つまり、「贈り物だと思いたいなぁ」という記述が見つからないのです。25年10月13日は「ミイラが湿気てなければいいのだが」という感想しか見つかりません。13日の後はもう次の棺を開けています。これは、ツタンカーメン発掘記とは用いている文献が違うのでしょうか?

なお、吉村作治の「古代エジプト女王伝(1984)」の中には、(p117)「棺の上に残っていた矢車菊の枯れた姿が彼女(アンケセナーメン)の心情を発掘した人々に強く印象付けたのである」とだいぶはっきり書いてありますね。

よろしくお願いいたします。

タイトルRe: ツタンカーメンのヤグルマギク問題
記事No1824
投稿日: 2021/09/21(Tue) 22:09
投稿者岡沢 秋
どうも、こんにちは。

ちょっといま仕事が繁忙期なので簡潔な回答になりますが、「贈り物と考えたい」は、カーターが「ツタンカーメン発掘記」を書いた時点での(つまり後日の)感想と思われます。出てくるのは下巻ですので詳しくは日本語で出ている文庫本を探して見ていただきたいのですが、元テキストはカーターが出した全三巻の(日本語訳では上下巻にまとめられている)一般読者むけの暫定報告書になります。なので発掘時に日時でつけていたメモではなく後日の感想になるかと思います。

よろしくおねがいします。

タイトルRe^2: ツタンカーメンのヤグルマギク問題
記事No1825
投稿日: 2021/09/23(Thu) 21:03
投稿者Sethemhat
参照先http://www.griffith.ox.ac.uk/discoveringTut/journals-and-diaries/
多忙の折失礼したしました。返信ありがとうございます。
該当書籍に関しましては、最寄りの図書館にあるそうですので、折を見て借りに行きたいと思います。書籍とwebを対照させて解釈したいと思います。その上で何かあればまた質問させていただきたいと思っております。
ご回答ありがとうございました。