タイトル | : 巨人 |
記事No | : 1794 |
投稿日 | : 2021/01/28(Thu) 11:46 |
投稿者 | : ヴァフズルーズニル |
ガグンラーズよ。なぜ床の上に立って話しているのだ。 広間の椅子に腰がけるがいい。それから、客と、年寄りのこの巨人と、どちらが沢山知っているか試すとしよう。 さてワシはwikiの霜の巨人の項目を見た。 そこでは第一世代は氷雪の巨人(ユミルからベルゲルミルまで)とし、それ以降の第二世代(ベルゲルミル以降)を霜の巨人としておった。 本題だが、この第一世代はニヴルヘイムに住んでいたと書かれていた。だがワシの手持ちの資料(谷口氏、山室氏、菅原氏など)では、経緯はどうあれ表記は霜の巨人で統一されているし、そもそも彼等が天地創造に至るまでの間どこに住んでいたかということは言及がなされておらん。 一応ギュルヴィのたぶらかし(226頁)では、 「天地が作られる前にはいずこにおられたか」 というガングレリの問いに、 「その時は霜の巨人たちのところにいた」 とハールは答えている。これは、一体どこなのか。仮にニヴルヘイムだとすると、後述でスリジがいう「ちょうどニヴルヘイムから寒冷とあらゆる恐ろしいものがやってくるように」、これはエリヴァーガル川から流れてくる死体とかニヴルヘルを指しているのかも知れぬが、何だかそこに神々が住んでいたと考えるのはおかしな気もする。ムスペルは論外として、ギンヌンガ周辺に住んでたのではないかと思うのだが、どうだろうか。ニヴルヘイムは闇だし寒いし毒泉しかないし…。
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