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【メソポタミア神話】神様と神様じゃない存在の見分け方


初心者向けメソポタミア神話れーくーちゃー。
エジプト神話の場合は、「神かそうでないのか」の区別が明確でなく、壁画に出てくる存在や像のある存在を基準にすると精霊とか幻獣とか色々ごっちゃになってしまうのですが、メソポタミアの場合は「神かどうか」の基準が明確です。

 ディンギル(神)の文字がついているものは、だいたい神様。
 ※実在人物名を除く


漢字の「米」の字に似ているんで覚えやすいと思います。これが「神」という意味の文字。
ちなみに、この文字一文字だけの場合は、原初の最高神である「アヌ(アン)神」を指します。詳細はアヌの説明ページ見てくださいねって感じですが、原初の最高神なので、その後、時代が進むにつれて神々も世代交代していき、最高神は時代/場所ごとに違ってきます。楔形文字なんて読めねぇよ!!! というアナタでも、たぶんこの文字くらいは見分けはつくと思う。

専門書 or 神話本で神名の綴りに小文字で「d」って書いてあるのが、この文字です。「d = ディンギル」。死後に王様が神格化される場合などは、生前の場合はdなし、死後の神としての名前にはdがついてます。


図像での見分け方では、「頭にツノがついてるかどうか」
これですね。とぐろウ○コではなく、ツノが何重にもくっついてるんですよ!!(この例はハンムラビ法典のてっぺんのところにいる太陽神シャマシュ。シャマシュは正義と法律の神でもある)



ツノの本数は、えらい神様ほど多いです。人間から神になった場合は、下級神どまりなので一対(二本)しかつきません。

★えらい神様の例



★えらくない神様(個人神など)の例


ちなみに右の図は座っている偉い神様に、下級の神が自分の守護する人間(真ん中の人)を紹介しに行ってるシーンを描いたもの。
人の世も神の世も、人(神)脈と根回しが大切なのです…。


というわけで、「神の文字」と「ツノ」があれば、その人物は神様です。
これで見分けてください。


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