フィンランド叙事詩 カレワラ(上)/(下) 小泉 保 訳 岩波文庫(赤)
完訳で、かなり長いものとなっています。開いた瞬間、「何、この独特な語調の詩は…」と思うかもしれませんが、慣れると楽しいんです。実際、朗誦によって語り継がれる物語なので、原語ではリズミカルな詩のはず。それを日本語に訳してるので、リズムがちとおかしくなってしまってるのも、まあ…たぶん、しょーがない。(オイ
「読むのに挫折した」という人が大半の作品ですが、あらかじめストーリーを知っていれば怖いものはありません!
対訳 カレワラの歌1−呪術師ワイナミョイネンとサンポ物語 小泉保訳注・大学書林
対訳 カレワラの歌2−レンミンカイネンとクッレルボ
岩波文庫の完訳版と同じ方が訳した、補足解説のような本です。お値段的にチト高いですが、中身は本格研究。
完訳ではなくダイジェストで、要所要所を単語の意味や文法とともに解説してくれており、本来の神話と、リョンロットが編纂したあとの叙事詩との対比もされています。忠実な翻訳となっています。
カレワラ神話と日本神話 小泉保著・NHKブックス
よく見かけるわりに未読だったりする…。比較神話学がお好きな方にはいいのかもしれない。
北の魔女ロウヒ バーバラ・クーニー・あすなろ書籍
カレワラのクライマック付近を題材にした絵本です。ロウヒが太陽と月を隠してしまうシーンをロウヒ側から描いています。ロウヒとワイナミョイネンの魔法バトルも絵本にすると何かほのぼの。北欧の子供たちにとっては、きっとワイナミョイネンって桃太郎か金太郎くらい身近な存在なんでしょうね。