ルーレオ

 さて! 今回楽しみにして来た、ルーレオの町ですよー。
 ルーレオからバスで行けるのが、世界遺産に登録された教会村。あまりに辺境にあるために、見た日本人は少ない、というレアな町。
 大して見るものは無いので、日本人観光客は、行っても「なぁんだつまんなーい、オーロラのほうがいーい」ってコトになるんですが、しかぁし!
 マニアックな人間はその限りではありません。むしろマニアックな人間は、キルナやユッカスヤルビ(氷のホテルがある)に行くよりは、ヨックモックやルーレオなど、歴史・民族関係の資料(ネタとも言う)が多い地方に行ったほうが楽しいんじゃないかと思います。

 その日の列車は、朝の7時7分。今回はタクシー相乗りしてくれる人がいないので、往復ともに100クローネ自払いです;;
 前日の夜に遅くまでオーロラを見ていた人々は、まだグッスリ眠っている様子。そういえば今日は、ほとんどの人が鉄道でどっか行くっつってたんだけど…もっと時間が遅かったのかな?

まだ暗い。
 夜明けのイェリバーレ駅。列車の旅は、ここから始まる。

 どこからともなく集まって来た人々が待合室で列車を待っています。
 ちなみにこの列車、日本で調べたものでは「勝手に乗り込んでOK」…だったんですが、現地で聞くと、本当は全席指定なんだそうです。

 でも、切符売り場が無いから、実際は地元の人がてんでバラバラに乗り込んで(笑)、指定席に勝手に座っちゃうので、指定席の意味があんまし無いみたい…。

 ともあれ、行きの列車は自分の指定席に座れました。
 スウェーデンの列車は、ものすごく時間に正確です。マジで、一分も違わずやって来ます。遅刻すると乗れません。
 列車内は、ボックス席でした。目の前にテーブルがあり、向かいの席は知らない人。でも、北欧人は物静かなので、車内の雰囲気はすごく良い感じ。
 さっそく、魔法瓶に入れてきたお茶とカロリーメイトを取り出し、朝ごはんに取り掛かる自分^^;

 魔法瓶、いいですよ〜。
 北欧の旅には必須でしょう。何時でも、どこでも、一服可能。今回は、スーパーで買った木苺ジュースとパンも持参してみました。
 …優雅な旅だぁ…。

車窓から。
 走り出してすぐに、車掌さん(女性だった)が切符のチェックに。
 持ってない人はここで払うみたい。イェリバーレからルーレオまでは約200クローナ。
 なので、タクシー代も入れると、往復で600少々かかりました。

 列車が走るうちに、だんだんと夜が明けてきました。
 外の風景は、ヒタスラ森。雪の積もった、まるでクリスマスツリーみたいな木がいっぱい生えてます。
 ガッチガチに凍った小川、湖、草原を越え、野生トナカイの親子を過ぎ、赤い屋根の家々を遠くに見ながら、線路は続くよどこまでも♪

 ひとりで行く列車旅行にハマりそうな予感。
 そして…ルーレオ到着!


 とりあえずは、ツーリストインフォメーションを探すべく歩き出します。
 インフォメーションの建物は、むかしの教会を改造したものだというので、教会らしき尖塔を目指して歩く…と…

北側の屋根には、雪が積もっている。
 ←間違えて現在稼動中の教会に来てしまいました。

 町の中心部にある、かなり高い尖塔です。
 ルーレオは北極圏ではないし、緯度のわりに暖かいということで、あまり雪がありません。
 日の当たる場所は雪無いです。
 そんで、海辺の町なんで水分も多くて、気温はそれほどでもないのに、息が白くなります。

 中には、ジャンパーのみ装備で犬の散歩をする剛毅な地元人のおじぃさんも(笑)

 教会前にあるバス停のひさしに、とけかかったツララが伸びてキラキラ光っててきれいだったんですよ。


 10時から3時までは開いている、とのことだったんですが、上の尖塔の時計見てもわかるように、着いたのは9時半ごろ。
 しかし過去にこの教会へ行った日本人の話を総合すると、「いつ行っても開いてない。」…
 今回も、閉まったまんまでした。なんじゃそら。^^;
誰のだかわからない墓。
 しばし教会の周りをウロウロしてみました。
 誰のだか分からない墓がいくつか、教会のまわりにぽつり、ぽつりあって、雪に埋もれています。
 教会の壁が赤、地面が雪の白、空が青。…そして、白く凍る木々の向こうに、沈黙する十字架。

 イイネ!

 思わず「王よ。永遠に眠りあれかし」とか心の中で呟き悦に入りましたとも。
 この日も澄み渡る晴天。朝の日差しが眩しい港町。
ついでなので、冬になるとガッチガチに凍るという噂のボスニア湾を見に行ってみました。


海です。湖にあらず。
 じゃーん。
 ←コレが、その「凍れる海」。

 すげーですよ?! マジもん凍ってます。
 港町なのに…。遠くに島らしきものも見えましたが、ルーレオ周辺には群島があるそうなので。

 ボスニア湾は内海で、海流が滞るため凍るのだそうです。
 逆方向のナルヴィック側では海流があるので、海は凍らず。
 あああ、これをかつてのヴァイキングも見てたんですよー! 凍る海岸線を。

 そして現在では、その凍れる海の上を人々がお散歩する、と(笑)

 しかし、この季節はまだ、海はカンペキには凍っていません。海沿い。
 岸から2メートルくらいの部分は、昼になると地面の熱でジリジリと溶けて水になっています。
 薄い氷の下に、青い色が見えます。
 きっと夏は、真っ青で綺麗な色の海なんでしょうね。

 あと一回、寒波が来たら、ここの溶けてる部分も凍ってしまいそうでした。
 今はまだ、海が完全に眠りにつく少し前。


 さて、そうこうしているうちに10時。
 ツーリストインフォメーションも開く時間なので、メインストリートに戻ってガンメルスタード行きのバスの時刻表と路線図をもらいました。

 メインストリートにはお店がたくさんあり、このときはちょうど、ハロウィンが終わってクリスマスの準備が始まっていました。あと一週間もすれば、町の店という店は赤一色に染め上げられようかという気配。
 すっげー大きな、赤い靴下をあちこちの店で売ってたのが印象的でした。
 子供たちは、あれをベッドの横に吊るすのね。そして親ごさんは、そこにプレゼント(こっちでもゲームソフトは人気らしい)を突っ込む…と。

 微笑ましいv
 何より、サンタさんがお住まいのロバニエミが、スグ隣の国にあるっていうのが、すっごく楽しい(笑)
 直訴にゆくお子さんもいるのではあるまいか…。


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