フィンランド叙事詩 カレワラ-KALEVALA

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□■ サーミ人のお衣装拝見! ■□


Sámi jackets from the south to the northernmost port of Sápmi.


写真1
ラップランドに旅行に行ったとき、本屋で立ち読み中に見つけて購入してきた、現地で出版されてる「サーミ人」というタイトルの本からの画像です。サーミとは、ラップランドに住むラップ人の正式名称。「カレワラ」では、ヨウカハイネンやポホヨラの魔女がサーミ人に当たると思われます。

…というわけで、アイノはこんな衣装で着飾ったのですね、と。
靴はトナカイ皮。女性はスカートの下にあったかそうなモモヒキ(?)をはいていて、近くで見ると、これも毛皮。ごわごわしている。

写真2
以下、資料本の英語をテキトーに訳してみる。
「かつてサーミ人たちは、トナカイの皮を使って自分たちの衣装や道具を作っていたが、20世紀中ごろから台所用品や衣装を、自分たちの手で作るのではなく、商人たちから買うようになっていった。今日では、伝統的なサーミの衣装が日常的に着られるのは一部の地域だが、特別な日や日曜日には、民族衣装は頻繁に着用されている。」

…サーミ人の衣装には様々なバリエーションがあり、色や飾りが、地域によって違う。

「北欧の小さな旅−ラップランド幻想紀行(東京書籍/小谷明)」によれば、”青地の衣装は北部フィンランド・エノンテキア、紺地は北部ノルウェー・カウトケイノ、黒みがかっているのは北部スウェーデンのヨックモック”とあり、男女の衣装、帽子の形にも違いがあるのだという。つまり衣装は、それぞれま出身地を表すステータスシンボルでもあるというわけだ。
写真3
胸に大きな飾りがついた衣装。
カレワラ第4章、アイノが母に着飾るよう命じられるシーンを思い出してみる。

「さあ銀のリボンを額に結び、
金のリボンを額にかかげ、輝く玉飾りを首にかけ、金の十字架を胸につけ!
リンネルの肌着を着込み、亜麻の布地を付けなさい!
ラシャのドレスで装って、その上に絹の帯をしめ、
綺麗な靴下をはきなさい、
美しい飾りのついた皮靴を!
頭を結んで結い上げて、銀のリボンで結びなさい、
指には黄金の指輪をはめて、腕には黄金の腕輪をなさい!」(岩波文庫版)

…想像できました?(笑)


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