「ワア。豪華な食卓ですね」
「うむ…。これなら、問題あるまい。」
食卓には、ごはんと漬物が並んだ。
味噌汁が無かったので、わかめスープで代用している。
「あとはモルズが出てくるのを待つだけだ…。」
と、そのとき!


ねくたいハチマキ。
 「あ! 館長!
  なに、つまみ食いしてるんスか!!!」


 どさくさに紛れて、ヘルギが一杯やろうとしていることに、ソルフィンヌルが気づいてしまった。

 「ええやないか。戦いの前の景気付けやん。」
 「って、なんぼ食うとるんですか!」
 「ふはは。食えば無くした右手も生えてくるかもしれんからなぁ。ほぉら〜」
 ゲルマン・ギャグである。

 このギャグの寒さに、勇士たちの間に仲間割れが生じた。
 アースヴィーヴィルは、カルーアミルクの杯を取ると、一気にぐいと流し込んだ。
 「男なら、このくらいはしないとな。」

男前。


「負けるものかア!!」
 …気がつくと、いつのまにか
 人々はしたたかに飲み、疲れて、ぐっすりと深い眠りに落ちていった


チャーンス♪


 モルズはそれを見て、眠りこけている勇士らの首を打ち、戦の館(ヴァルハラ)へと送った。
 息絶える前にヘルギは気がついた。自分たちは謀られたのだと。

 「く、くそう… オーディンめ、オレたちを連れていくつもりだったのか…! だましたなぁぁ」
 ま、オーディン様って、そんなもんですから。


 古の物語は、かく語りぬ。
一族の間に不和を起こさせ、争いを起こす父なる神のもとに呼ばれることは名誉だが、
あまり信用してはいけない…。


−次なる戦いの予定は未定!キミもヴァルハラへ行ってみないか?!−

fin.


前のぺーじ。外へ出る。