そのとき、館の隅でうたた寝をしていたヘルギは、何かを感じて目を覚ました。
彼は冷や汗をかいていた。
 「どうしました」と、ソールハラが聞く。
 「わからぬ。だが、何かとても悪い夢を見たようだった。
  一匹の猛る狼が炎を吐きながら館に飛び込んできて、アースヴィーヴィルの足を砕き、わしの腕を食いちぎってしまう夢だった。」
 「そういうのって、サガではお約束ですが、戦いの始まりってことですよねェ…。」

かなりくつろぎモードですな。


みなは、どうして宴の最中に、彼がそのような悪い夢を見たのか、と話し合った。
そしてこれは、誰かが、この宴に対してもくろみを抱いていることの予知だと思った。
しかし、みなが警戒するより早く、扉はやぶられ、悪名高きモルズが殴りこんできた。

 「どこから入ってきたのだ!」

コテージの下。




  ココ。(入ってくれといわんばかりに)





 「…しまったア!」
 「ふ…館の下に貞子の井戸が隠されているとも知らず、愚かな者たちよ。宴の時は、敵がどこに座り、出口はどこなのかをよく確かめておくべきだと、戦の父(オーディン)も言っている。」
 モルズはニヤリとすると、剣をかまえた。すぐさま戦いが始まった。みなはよく防いだが、モルズは巨人のように立ちふさがった。
 「お前のようなちびに、やられてたまるか」
ヘルギは剣を抜くと、ひとり勇敢に立ち向かって言った。この男は、名の知れた強い腕の男だった。

 だが…

がぶっちょ♪

・・・・・。
ワアア! ヘルギさーーん!


 「ほ、本当に狼出してくるか…?!」
 「フフフ。サガのお約束・『狼の夢は狼の心臓を持った人間』は、オレには通用しねぇ。そいつあ、うちのガルムちゃんだ。
  さア! ガルムちゃん! そいつをチュールの仲間にしてしまいなっ!!!

 「ギャアアア・・・!」

 こうして猛き男は右腕を失った。
 「くそオ!」
怒り狂った…。アースゲイルが飛び掛っていくが、彼は武器を持っていなかった。

 ざしゅっ

 「アースヴィーヴィール!!!」(シャウト)

 「人間じゃない」と、誰かが言った。
 て、いうかアレは犬だろう。

 「ひとまず退却だー!」
ヘルギの指示によって、人々は館を逃げ出した。
 それは過去において最大の屈辱であったと、人々は伝えている。



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