アーサー王伝説-Chronicle of Arthur

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ガウェインとランスロット



 24年、つきあえますか。

 ランスロットとガウェインのつきあいは、カメロットでの大馬上試合の時点で24年だそうです。(と、ガウェインがアストラットの姫君に言っている。)
 …長いです、ねえ。
 15で知り合っても39ですね。ほとんど人生の半分、一緒に過ごしてるようなもんですね。そりゃ、お互い良く知ってて当然だと思います。しかもグウィネヴィア王妃と違って、ガウェインは男ですから、男同士、女には気がつかんことも知ってるでしょう。
 多分そんなもんです。男の友情。

 しかし納得がいかないのは、ガウェイン側からは何度も友情を示すシーンが出てくる(例;怒れるグウィネヴィアに対し、「あいつはそんな感じの男です。」などとフォローを入れる)のに対し、ランスロット側からガウェインへの友情は、あんまり示されないところです。
 特にマロリーの話だと、ランスロットは単独行動が非常に多いので、ガウェインどころか、他の騎士たちも無視ってますね。

 もっと友達を大切にしろよ。ランスロット!
 お前は一人じゃないんだぞ!(と、ガウェインなら肩をつかまえて熱く語るかもしれない。)

 …そんなガウェイン卿を、実際のところ、ランスロットはどう思っていたのか。
 ガウェインが死ぬ終盤になってくると、ようやく友情関係らしきものが見えてくるが、それ以前はさして仲がよさそうではない。むしろ避けてるカンジがある。
 実は、何くれとなくかまってくるガウェインが鬱陶しかったんじゃあ。
 クールなランスロット卿は、やたらと熱いガウェイン卿がニガテだったのだ、きっと。たぶんガウェインは何事もストレートに行動したと思うし。いきなり廊下でとっつかまえて、「お前! 不倫はダメだぞ?!」とか、バシっと言っちゃいそうな気がするんですよ。
 そりゃそうだろうけど、そんな真っ直ぐ正論言われてもね。
 「分かってるけどね」と、しか言いようがないし。(^^;)

 それでもさ、仲のいい二人が見たいじゃないのよ!
 せめて行方不明になった時はガウェインに発見されて欲しい。それがファン心理というものでしょう。
 うおお。なぜいつもボールスなのか。これでは、いとこのボールスとのほうが仲がよさそうだ。

 ガウェイン卿は、たとえランスロットが武装を変えてても、フルフェイス兜で顔を隠してても、馬の乗り方や剣の振り方でバッチリ分かるまでの愛着ぶりだというのに。
 多少は友情感じてくださいよ。それとも何ですか、長いこと一緒にしても友情が芽生えない場合ってのがあるとでもいうんですか。なんだかとっても納得いかないので、どうにかしてもらいたいです。
 そんなこんなでマロリー版が気に食わないんです。(ワガママ)

 




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