アーサー王伝説-Chronicle of Arthur

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パーシヴァルも好きなんです。



 「アーサー王の死」では聖杯探求の役目をガラ(ガラハッド)に奪われてしまった単なるチョイ役だけど、本当は彼が聖杯探求に行くんだったんだー。(っていうか、ガラは昔の話では登場しないんだよな…。)

 騎士のご家庭に生まれておりながら、母上の教育方針により、大自然と親しむ「ゆとり教育」を受けた天然児。ある意味英才教育ですね。
 体力・気力バツグン。身のこなしは軽く、たとえお家が潰されても、そこらの森で生きていける。
 森林暮らしに何の抵抗も無かったらしい母上も相当野性的だとは思いますが、何より、この天然のキャラが大好きですねー。小鳥と語らえるんですよ。それを見て母上は、小鳥に嫉妬して撃ち殺そうとするんですよ。
 母上、怖…じゃなくて、彼の天然っプリが分かるじゃないですか。すごく。
 生まれる前にお父さんが死んでたり国を盗られてたりと不幸な境遇も重なって、貴婦人なお姉さまがたはドッキドキ。いぢわるなケイ卿に「ドリーマー」と馬鹿にされても、ヘコたれるなパルチヴァール(パーシヴァル)。
 一生味方には不自由しないと思いますね。彼(笑)
 人の恨みはあまり買いそうに無いですし。

 マロリーの話では、ほんのチョイ役で、しかももともと彼がやるはずだった聖杯探求の旅を何故かガラハッドに取られてしまっていますが、個人的に、聖杯はパー坊のような天然キャラに持ってて欲しいんですよ。
 ガラハッドは、聖杯を見つけるために政略的婚姻で血のブレンドによって生まれた子供でしょ…。
 そこまでして聖杯を取り戻したかったのか? 一人の人間の人生を生まれる前から規定していいのか? っていう疑問が残りますからね。
 ガラハッドの純潔は、生まれ持った高貴な血筋と真っ直ぐな意志。
 パーシヴァルのの純潔は、未熟さゆえの純粋さと無垢さ。
 そんなイメージがあります。その真ん中、というか、中途半端なところがボースですね…。何なんだかよく分からんです、いまだに。影、薄いよボース。せっかく3人いるんだからトリオでも組んでくれ。本当ならガラとパーシィがケンカしたときに仲直りさせる繋ぎとか、そういう役目なんだろうけど、パーシィはともかくガラはケンカなんかしそうにない…。
 いやに澄ましたお子様なので。

 とかくパーシヴァルは純粋無垢な野生児なので、たとえば
 それが成長していくんですよ。立派にね。失敗を繰り返しながらも、宮廷の作法とか騎士の何たるかとか、そういうのを覚えて。
 でも、そんなのは後から覚えたって大丈夫なんです。人間として一番大切なこと、たとえば人を思いやるだとか、ウソはつかないだとか、そういう部分の純潔さって、やっぱりその人が元々持っていないと、なかなか身につけられるものじゃないと思います。
 いまどき珍しい(だって中世だし)天然素材。
 女性に下着で言い寄られたら、顔を赤らめずに、まず「寒くないですか」と聞いてしまう、そんな君が大好きだー!

 




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