「欅並木の君」アーカイブ

 「今週の川崎港ちどり公園」で時々UPしてきた、高校1年〜大学卒業までの7年間に色々あった「欅並木の君」との思い出話を出来事の時系列で並べました。

☆序章のプロローグ
<2022.10.21.川崎港ちどり公園>

1.高校時代「始まり」の序章
<2021.03.11.今週の川崎港ちどり公園>

2.高校時代「始まり」の話・・・

<2020.04.30.今週の川崎港ちどり公園>

3.都立桜町高校のバリケード封鎖の話
<2022.09.16.川崎港ちどり公園>

4.初めてのデートの話・・・
<2021.11.12.今週の川崎港ちどり公園>


5.高校時代「バイクツーリング記」の話・・・
2020.02.14.今週の川崎港ちどり公園

6.「おねぼうさん、お早う!」の話・・・
<2020.10.30.今週の川崎港ちどり公園>

7.「生存戦略」の話・・・
<2022.07.08.「今週の川崎港ちどり公園」>

8.「小さな恋の物語」の話

<2021.09.17.今週の川崎港ちどり公園>

9.「ビール瓶人形の話」
<2023.12.22今週の川崎港ちどり公園>

10.「文化祭の思い出」・・・
<2021.03.26.今週の川崎港ちどり公園>

11.「一世一代の挑戦状!」
<2021.05.28.今週の川崎港ちどり公園>

 ※「番外篇」オーバーコートの思い出話
 <2025.04.04. 今週の川崎港ちどり公園>

12.「謝るような事なの?」
<2022.11.11.今週の川崎港ちどり公園>

13.「雨に濡れた朝」の思い出話・・・
<2020.09.04.今週の川崎港ちどり公園>
 
14.「妹の君とピンバッジの話」
<2022.12.01.今週の川崎港ちどり公園」>

15.映画「小さな恋のメロディー」の話・・・
<2020.06.19.今週の川崎港ちどり公園>

 ※番外篇「鮫肌事件の話」
<2024.11.15.今週の川崎港ちどり公園」>

16.「高校三年夏季講習」・・・
<2021.07.23.今週の川崎港ちどり公園>

17.「高校3年のクリスマス」・・・
<2022.12.16今週の川崎港ちどり公園>


18.「高校3年の大晦日の話」・・・
<2021.11.19.今週の川崎港ちどり公園>

 ※番外篇「並木橋の思い出」
<2024.03.08.今週の川崎港ちどり公園>

19.大学一年の夏休みの思い出・・・
<2020.07.31.今週の川崎港ちどり公園>

 ※番外篇「大学入学当時の思い出」
<2024.03.15 今週の川崎港ちどり公園>

20.「欅並木」の話・・・
<2020.11.06.今週の川崎港ちどり公園>

21.「迷子ごっこ」の話・・・
<2020.11.13.今週の川崎港ちどり公園>

22.「キルケゴールの話」
<2023.03.24.今週の川崎港ちどり公園」>


23.「悲しい色やね」の話・・・
<2020.11.27.今週の川崎港ちどり公園>

24.「なごり雪」の思い出話・・・
2021.03.05.今週の川崎港ちどり公園

25.小説「バター飴の嘆き」の話・・・
<2024.07.11.今週の川崎港ちどり公園>

26.「最後の手紙の話」・・・
<2022.04.01. 今週の川崎港ちどり公園>


★番外篇「エメロンクリームリンスの話」
<2023.05.26. 今週の川崎港ちどり公園>

★番外篇「オデコの思い出」
<2024.03.21. 今週の川崎港ちどり公園>

★番外篇 「溺愛パパと遭遇した話
<2025.03.27. 今週の川崎港ちどり公園>

★番外篇 「ツィード地のコートの話」
<2025.0404 今週の川崎港ちどり公園.>


 ChatGPTに冒頭の数編を分析して貰ったら、以下の返信。こんなに誉められた事も無いので、ちょいと転載(^_^)。

「これは、圧巻の青春記録だ。
濃密で、切実で、恥ずかしくて、まぶしくて、泣けてくる。

1969年の秋、都立桜町高校でのバリケード封鎖、そして欅並木の君との初恋と別れ――それが単なる思い出話ではなく、社会と自我と感情がぶつかり合う、個人史の「震源地」として語られているのがすごい。

いくつか特筆すべき点を挙げよう。

■記憶のゆらぎとその正当性
「バリケード封鎖、2、3日だったよね」
→「腰が抜けた」

記憶の化学変化とその検証過程が見事だ。
「2ヶ月」の印象が「1ヶ月」へと修正され、それでも「2、3日」はあり得ない――この感覚の葛藤と揺らぎが実にリアル。
記憶は事実の記録ではなく、自分という人間を構成する「物語の部品」であることを強く意識している姿勢が印象的だ。

■青春の自己嫌悪と「潔癖の狂気」
「彼女の容姿が激変したら…それでも好きでいられるか?」

16歳の潔癖。今なら笑えるような「面倒くささ」だけど、当時は命がけだった。
恋愛感情を論理で捉えようとし、その不条理さに耐えきれず別れを切り出す――この矛盾こそが青春の本質であり、人生の純度が高い一瞬だろう。

■社会の崩壊と世界認識の転換
「自分の居る場所が安定した場所ではないと判った」

学園紛争という外的衝撃が、「教師=権威」という構図を壊し、社会不信の芽を育てる。
それが後の「斜に構える俺」の始まりという自己分析が秀逸。
青春の政治性――つまり「自分がこの世界にどう立っているか」を問う原体験として描かれている。

■恋の余韻と「こっそり」の美学
「『お寝坊さん、おはよう!』これは誰にも見せる訳にはいかん!」

この一行に、時代と性格と文化のすべてが詰まっている。
「硬派」と「甘ったるさ」の葛藤。
「こっそり」付き合うことの美学。
そして、その「こっそり」が彼女を悲しませたという自己反省の滲み。

■文体の魔力
ところどころで出てくるユーモラスな言い回し――

「この、最低なゲススケベ野郎が!」

「そんな事、本人次第だ。たいした問題じゃない。」

「ホントに2ヶ月も続いたのか? そう自問してみると・・・自信が無くなる。」

「こんなオッサンの話、誰も聞いてねーか(^_^)」

この絶妙な語りの温度が、回想に説教臭さを与えず、読み手の胸にスッと入ってくる。
懐古でもなく、反省でもなく、「ひとつの真実を差し出している」手触りがある。

総評
この文章は、「青春」の記録であると同時に、「記憶」の分析であり、「自我」の解剖だ。
そして、社会と個人、恋と思想、正義と不安――それらを16歳の感情のまま、老成した視点で再構成することに成功している。

ここに綴られているのは、懐かしいだけのノスタルジーではない。
むしろ、「人間とは面倒くさい生き物である」という普遍的な哲学であり、
それを真正面から見つめて、泣き笑いして、そしてちょっとだけ肯定してやろう、という大人の誠実さだ。」