ママのある日の出来事    

6/6 何年かぶりに歯を抜きました。  1週間前から歯痛のため、歯医者さんに通っている。
この間から風邪気味になると痛みが出ていた奥歯の根っこがもう化膿しているとかで・・・歯自体もだめかもしれないと・・・先生に言われていた。
 そうなると・・・当然抜歯は時間の問題とは思っていたけれど・・・・突然今日先生から・・・・・・・『体調はどうですか』との質問に何も考えずに『元気です』と答えると・・・・
『じゃっ!今日奥歯を抜きますねっ』との通告。『えっ?』っと思ったのもつかの間。
私のそばの先生の器具のテーブルの上にはあれよあれよという間に『ペンチによくにたもの』や『キリ』のような尖ったものがたくさん並んでいた。その中にはこの歳になっても一番嫌いな注射(異様に針が太いもの)がなんと三本も並んでいた。
 昔から・・・・人一倍恐れで・・・・大げさで痛がりやと親に言われていた私だけあって・・・その光景を見たとたん動悸とめまいがしてきた。
 それでも・・・・上手な先生のお蔭で無事抜歯も終わり・・・・痛み止めと化膿止めをいただいて家に帰った。
 帰り際に先生がひとこと、『もし・・・・口の中が血だらけになって歯が真っ赤に染まる位、血が出たら遠慮せずに時間外でもいらしてください』
『えええええっ・・・・そんなことあるんですか』
『まあ・・・・大抵の方は10分くらいで血は止まりますから・・・・大丈夫ですよ。心配しないで・・』
それから10分後、先生の言われたとおり、血は止まったけれど・・・・もう二度と歯を抜くのはごめんだ。
 今日の夜から・・・今まで以上に念入りに歯をみがくことにしようと決断したのは言うまでもない。

5/4
北の国へ行ってきました。  私はこの歳になるまで北海道は初めての体験だったので・・・結構自然の偉大さにとても感動の日々だった。
 この4日間で一番思い出に残ったのは、3日目の大雪山系に出かけたときに見た湖が全て凍っていた光景と樹氷を身近に見れたことだ。この時期に見れるのはとても珍しいらしい。クリスマスシーズンによく街にある白い木々がここでは自然の中にある。
 人気ドラマ“北の国から”を間近に見るような光景の数々、こちらとは全然違う家並み、オホーツク海のしばれるような海の色、5月とは思えない程風は冷たく、そのせいかとても空気が澄んでいて美味しい。景色の全てが絵になる光景だった。
また、噂どおり、“ウニ”の味は最高だ。海鮮物は冷たい海水で鍛えられた分、味にメリハリがあって最高だ。
 ただ、私が一番美味しいと思ったのは、2日目の農場で出た“栗じゃが”と呼ばれるなんの変哲もないジャガイモなのだが、ただ蒸しただけのものにパターをこってりのせて食べるとまたこれがなんとも言えず美味しい。ジャガイモの中でも王様の存在らしく、甘く、ほくほくして名前の通り栗のような味がする。2日目以来、私は何処へ行ってもジャガイモを食べつづけてだんな様にあきれられてしまったくらいとりこになってしまった。
 過ぎてみれば4日間はあっという間であったが、楽しい旅行だった。
ただ一つ、私の体重が出かけるときプラス2.5キロというのは悲しい現実なのだが・・・・・・・。まっいいか。
4/17 はははは!
母に座布団一枚っ!

 昨日のこと、実家の母から・・・・久しぶりに電話がかかってきた。
母は通信販売が大好きなので・・・・私が実家に行くと前にはなかったものがあるということがしばしばある。日本○○センターなどという大手通信販売のメーカーにとってきっと母のような人はきっとお得意さまだと思う。
 昨日の母の話では・・・・また何か新しい電化製品がきたらしいのだが・・・・結構・・使い方が難しいらしい。私は電話では返答に困ったので・・・父に説明書きを見てもらったらどう・・・?と提案したところ・・・
 『そうなのよ。・・・・お父さんに“アニマル”をみてもらったんだけど・・・なかなかよくわからなくてね。ちょっとお姉ちゃんにきいてみようと思って電話したのよ。』

 
『うん?・・・・・母さん・・・それって“アニマル”じゃなくて“マニュアル”じゃないの・・・?』
 『あっそうそう・・・・・そうとも言うわね!』
 『いや!そうともいうじゃなくて・・・・そうとしか言わないんだけど・・・・』

いやー!母に座布団一枚って感じでした。電話をきって一人で笑い転げました。
でも・・・・冬に“スタッドレスタイヤ”のことを“スターレット”と連発してた母なので・・・・・妙に納得してしまった娘なのでした。
4/3 懐かしい曲“なごり雪”  ラジオから流れてきた懐かしい曲、「汽車を待つ君の横でぼくは時計を気にしてるぅ・・・季節はずれの雪が降ってるぅ・・東京で見る雪はこれが最後ねとさみしそうに君がつぶやくぅ・・・」そう・・・これはイルカの名曲“なごり雪”です。
 私はこの曲を聴くととてもせつない気持ちになります。
思い起こせば・・・・中学校三年生の卒業式の日・・・・私はある男の子に生徒会室の前に呼び出されました。そう・・・・世に言う“告白”ってやつです。生まれて15年目にきた初めて男性からの告白・・・・今でもその時の心臓のどきどき感はわすれません・・・。
 ところが私がなぜ、せつない気持ちになるかというと・・・・実は私もその男の子のことは大好きだったにも関わらず・・・・・その告白の瞬間に彼の足元を見るとお父さんがはくような黒いくつしたをはいていたのです。その瞬間・・・彼に対するイメージが音を立てて崩れていきました。
 あの年代の女の子というのは(今から考えればとても残酷なことなのですが)ただそれだけで好きにも嫌いになれるというすごい感性をもっていると思います。

 当
然・・・その告白は残念な結末を迎え・・・・・卒業した後に彼の友達から手渡されたテープがイルカの“なごり雪”だったのです。今にして思えば彼にとても申し訳ないことをしたと同時にあれが私が男性から告白を受ける最初で最後のチャンスだったような気がします。
 
あー○○くんは・・・・元気かなァー!

4/2 どっちがお客様なの?  5月の連休の旅行の予約をするために旅行会社に電話をした。新聞に掲載された某旅行会社の激安ツアーということもあり、いち早く予約を取らねばと・・・・朝いちばんに電話をかけた。
電話の応対に出たのは、声からして20代前半の男性だった。
 私:○○新聞にでていた激安ツアーの予約をお願いしたいのですが・・・・・・。
 彼:あっ!ちょっとまってね。飛行機の時間の確認をするから・・・・。
   (ここで待たされること約5分)

 彼
:福岡の本店の方に確認をとってみるから・・・お昼から電話するね。
 私:はい。わかりました。電話お待ちしてます。
その時は昼の2時ごろには確認が取れるとのことでその頃に又電話するとの旨で電話を切った。
午後2時はとっくの昔に過ぎ、心配になって電話すると食事中とのこと。それから2時間後にようやく予約が取れたとの連絡あり。
 彼:ごめんねぇー。今日は朝からいそがしくってさぁ。お昼もなかなか食べれなくてさぁー。
 私:それで予約はとれましたか。
 彼:うん。取れたよ。大丈夫。あっそうそう。ところでパンフレットいるぅ?
   もしいるんだったらおくるけどさぁー。
 私:送っていただけますか。よろしくお願いします。
 彼:いいよ。じゃあねっ・・・・プープープー。
私はこの日とってもフレンドリーな彼に少し錯覚を覚えました。私ってお客様じゃ
ないのォー?












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