桃ちゃんとの出会い

桃ちゃんとは2年前の春に実家の近くのペットショップで出会いました。
恋人同士でもそうだけど・・・私は彼がペットショップのゲージの中から・・
「ぼく・・・・のこと・・・・どうかなぁ・・・」って感じで私の目を一生懸命見つめていたことを
昨日のことのように思いだします。

実は、私は桃ちゃんと出会う前に“こたくん”というしまりすを育てていたのですが、
突然病気になり、動物病院に連れて行ったときにはお医者さまから「あと、1日がやまかも知れない」
といわれて、それから1日思いっきり苦しんだ末、1年間の短い生涯を閉じたのでした。
私には、子どもがいないこともあって、彼の存在はだんなさまと同じくらい大切な存在でした。
いまだに、あの日のことを思い出すと涙が止まらないくらい悲しい思い出です。
動物は、当然私たちよりも寿命は短いことは、分かって一緒に生活しているつもりでも
やはり最期を看取るというのはつらいものです。
それまでに私に与えてくれた、たくさんの楽しい思い出や体の感触、鳴き声一つ一つとっても
忘れられないものでした。
亡くしてからというもの、主人はそんな私に慰めの言葉が無用だということをよく知って、
しばらくはそっとしておいてくれました。毎日のように、写真を見ては涙を流し、あの時もう少し早く病院に
連れて行ってあげればと思うと後悔ばかりが頭の中をよぎりました。
そんな日々がつづいた、ある日のこと・・・・・実家の母から電話がかかってきました。
「久しぶりに気分転換でうちに遊びにこない?」
あまりにも落ち込みのひどい私に母がかけてくれた言葉なのでした。
駅まで迎えにきてくれた母は黙ってわたしが桃ちゃんと出会う運命になった「ペットショップ」へ
連れていってくれました。
それが・・・・・・・・・ももちゃんとの初めての出会いだったのです。