連載・ショドーセンセーへの道
2001年3月19日
「うら若き?お習字チーム」

みなさんこんにちは〜。
昨日教室から帰ってきて、つい即寝してしまいました。
すみませ〜ん!
それで20日火曜日の今日、一生懸命書いております。
今回は、いつもの教室の話ではなく、
作品づくりをともに勉強する仲間と行う、制作会ことについてのお話です。

5歳から通っていた塾のような書道教室から
今の教室に移ったのは、私が8歳の頃です。
それを思えばまさに20周年記念。
K先生に至っては、私を小学生の時から教えてくれてるわけで、
それこそ第2の母って感じですよ。
私も数年前から、教室通いが続いてる中で一番の
古株の座をキープしつづけてるからね。
それがただのお習字じゃなく、作品を書くようになったのが
20歳になってからだったかな。

私が作品を書くようになった時、
すでに作品づくりをやっていたのが美香ちゃん。
私より2つ年上で、私がせかせかわきわき小動物っぽいのと対照的に、
マイルドなおねえさんです。
でも、時折かもし出す天然トークにいつも笑わされます。

そして一緒に創作を始めた彩由実ちゃんは1つ上で、
いつもギャグを言い合うマシンガントーク仲間なんですが、
ご主人の仕事の都合で今台湾に引越しているため休筆中。

あとは私より年下の、ベンツ車に乗る弘美ちゃん、
めっちゃ細い加藤さん、美人の早川さん、英語ペラペラのユミちゃん、
しっとりしたさとこちゃん、一番若いけどしっかり者の美穂ちゃん。
合計9名、今活動中は8名です。

先日、そのメンバーで来れる人だけで、
作品の制作会をやりました。
時々やってるんですが、近所の公民館の1室を貸切で、
朝から夕方まで目一杯作品を書き続け、
先生に指導してもらうというなかなかヘビーな会。
運動不足の子は翌日、両足と右腕は激しい筋肉痛の上、
肩凝り発生というリスクつき。なんで習字でそんなことに???

それは、70cm角や畳1枚に等しい大きさの作品を
立って書くからなんです。大きな筆だけに重いし、
立って書くと言っても中腰なので腰痛も併発します。
歳なんかしら・・・?

その日は朝8時半頃集まって準備をして書き出すのですが、
使う墨は淡墨(たんぼく)といって、
磨った墨を何ヶ月もねかせて腐らせたもので独特のにおいがあり、
時に
「どーやったらそうなったんだ!」
ってくらい、ものすごいにおい付きの墨を使う子もいて、
会場は大変なことになります。
ちなみにそのにおいは、
トイレのにおいとか動物の死体のにおいとか、
子供に言わせると牛や豚のにおいとか。
決して香りとは言えない風味です。
(墨に含まれるニカワのせいといわれる)

「うわ、におってきたよ! 誰?」
「ああもうクラクラする・・・なんか目も痛い。
美香ちゃんのあたりからじゃない?」
「私じゃないよ〜。でもなんか
”お墓の前にささってる菊が腐ったにおい”に似てる」
「またえらく具体的な」
「でもまさにそのにおいじゃないですか?あ、私だった」
「加藤さんのか〜、それはやばすぎます!」

そんな中、私たちはおやつの時間にはおやつを、
昼食の時間にはおにぎりをもりもり食べます。
慣れとは恐ろしいっすね。

そして1日、私たちに指導をしてくれるK先生も、
制作会の日はフシギ言語をよく発します。
「この縦の線はクニャっとしとるね。もっと”ぎんがり”と引かな!」
私たちはすっかり馴染んでしまいましたが、
初めて聞くといったいどのようにしろというのだ?
と思うこの”ぎんがり”。
おそらく、”しっかり”とか”ザクッと”という意味です。

「このへん、なんか”ちんがたん”だね」
これはなんだと思いますか?
なんとなくイメージ出てると思うんですが”ガタガタ”
”段違い”みたいなもんです。変わってるでしょ〜?
私たちはこれらの言語は方言ではなく、
先生語だとふんでます。
(ちなみに教室では、子供達にまったく通じてません)

午後からはだんだん疲れもみえてきて、
巨大下敷きの上でストレッチをする人、
遠い目をしてお茶を飲む人と様々。
よい作品ができると先生に
「よし!いいじゃん!これとっといて」
と言われる、通称”とっとき”が出ます。
今回、とっときを一番最初に出したのは私でしたが、
それをいいことに集中力が欠けたらしく、
後半はなかなか苦戦しました。

そして悲しいのが片づけ間際にとっときが出た弘美ちゃん。
撤収しないといけないのに作品が乾かない!
「紙にはさんで持って帰るけど、だめだったらまた書くからいいや・・・」
と、半ば無理矢理おベンツに作品を乗せる姿が寂しげでした。


←感想文でもなんでもどうぞ!