2005年2月18日
「大森寺
(だいしんじ)
名古屋市守山区
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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なんとか夕方まで持ちこたえていた空も、
こらえきれずに雨を降らせ始めた。
しだいに雨あしは強くなり、
散策行きという感じはなくなってしまったので、
前から気になっていたごく近所の大森寺へ
行ってみた。
ここは境内にヒメボタルがいるポイント
ということで、その下調べも兼ねて。
それにしてもここをずっと「おおもりでら」と
思っていたら、実際は「だいしんじ」と読む
のには驚いた。この地区は「おおもり」という
ところなので、何の疑いもなくそう思っていた。
駐車スペースも5台くらいはとめられそう。
(かなり駐車しづらいけど)
写真のこれは山門。
「興旧山」というのがここの号で、
この額の字はこの寺の創建者である
尾張藩二代藩主、光友の自筆(自書)らしい。
でも閉じてるけど入っていいのか?
とやや及び腰で横からこっそり入る。
もう一つ別の入り口にはスライド式の門があって、
「犬がいますので必ず閉めてください」と書いてあった。
開けっ放しにすると逃げちゃうらしい。
なんだか生活感のある寺だ。
説明を読みながら、へぇと感心する。
名古屋が徳川御三家筆頭の尾張藩だった
というのはもちろん知識としては知ってるけど、
それが自分の今住んでるところと
密接な関わりがあったということを
最近少しずつ知るようになって、
感慨を新たにしてるところだ。
初代の義直(家康の九男)もそうだし、
この二代光友も徳川園を初め、
あちこちに足跡を残している。
本で読むだけでなく、こうやって実際に
ゆかりのある場所を訪れると、
けっこう親しみがわいていい。
もうほとんど友達気分。
とりあえず鐘楼でも撮ってみるか。
中はあまり広くない。
なんだか植木や樹木が密集してて、
傘があちこちに当たり、水しぶきが飛ぶ。
わぁー、デジが濡れる〜。
それより本堂はどこ?
 ない?
そんなことはないだろう。
これが本堂なのかなぁ。
と半信半疑。
普通の寺にあるような、いかにもという建物は
見あたらなかった。
探す場所を間違えたか。
一般に開かれてはいるものの、
観光用という雰囲気ではないのかもしれない。
竹林があった。
ヒメボタルはこのへんに出るんだろうか。
ヒメボタルは水辺というよりも、
湿り気のある竹林や梅林の下にいるらしい
から、どうやらこのあたりが怪しいぞ。
いや、怪しくない。
5月にまた必ず来よう。
大森寺を後にして、
その近くにある八竜緑地(湿地)に寄ってみた。
もしかして早春の野草が咲いてるんじゃないか
と期待して。
でも全然。
10月に来たときにはアキノウナギツカミなどが
群生してたところも、この通り何もなし。
草刈りでもしたのかってくらい。
オオイヌフグリなんかも、
あるところにしかないのだな。
この湿地に最初に咲く花は何だろう。
3月くらいまで待たないと駄目だろうか。
靴を濡らしながら、念のため奥まで入って
行ったけど、やっぱり何も咲いてなかった。
雨のせいもあったのかもしれない。
それじゃあ、池にカモでもいないかと思ったけど
やっぱりいなかった。
ここに来るのは3度目だけど、
どうやらここに水辺の鳥はいないらしい。
魚そのものがいないのか。
池の水はかなり増えていたような気がする。
収穫がないまま、今日はここまでであきらめた。


 今日は下見や確認で終わってしまったけど、これはこれで半歩前進と思っておこう。
 雨だからこそできたとも言えるから。
 これを次につなげたい。

 それにしても大森寺がだいしんじと読むとは。
 それが今日一番ショッキングな出来事でもあり、収穫だったかもしれない。

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