2005年2月14日
「ふれあいの森
(ふれあいのもり)
愛知県小牧市
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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この前行った、小牧の市民四季の森の
すぐ北にある、ふれあいの森へ。
小牧のはずれに近い場所で、
もう少し北へ行くと犬山の明治村に着く。
駐車場は温水プールと共有で無料。
ふれあいの森へ行くなら、
手前の第一駐車場を通り越して、
この第二駐車場が一番近い。
内部はものすごい整備不良。
市民四季の森が整備された都市公園風だった
のに対して、こちらは山に近い趣で、
しかも放置ぶりが目立つ。
休憩所や看板周りは枯れ草ぼうぼう状態。
更に恐ろしいことに、トイレが使用不可にっ。
中を見たらとんでもないことになっていた。
野でするしかないな、ここ。
道なき道を進み、上の方に向かって登っていく。
これはその途中の景色。
私があるたのは通行止めになっている道
だったのかもしれない。
一応人の踏み跡はあるものの、
カップルや家族連れで楽しく登るような
普通の道じゃなかった。
ただ、視界は開けているので、とりあえず上を
目指して歩いていけばどこかで正規のルートに
合流できる(はず)。
やっと普通の道に戻った。
どうやら無理なショートカットをしてただけ
だったらしい。
ちゃんとした道にはこういう道案内がある。
ルートはいくつかの枝分かれしているけど、
迷いやすいところではないので安心だ。
森と名付けられているけど、基本的にここは
低山だと思った方がいい。
山頂付近に白山神社があって、
まずはそこへ行ってみた。
ここの手前に石塚もある。
白山神社の裏側(北側)には
入鹿池(いるかいけ)が見える。
明治村はこの左側。
南側はとても見晴らしがいい。
標高は230mくらい(どうもはっきりしない)。
春日井から名古屋まで一望できる。
こりゃいい眺めだ。
ふれあいの森へ行ったら、ここまで登ってみる
ことをおすすめしたい。
帰りは西側のルートから下ることにした。
途中紅葉の森というのを通り過ぎた。
秋はなかなかきれいらしい。
西側の中間あたりに展望台がある。
上ってみたものの、
ここから見晴らしはよくない。
この少し下に休憩所がある。
なんか指に虫がとまっていた。
いつの間に?
今日は登ってる途中で汗をかいた。
タートルのセーターだけで上着なしだったにも
かかわらず。
風も暖かいし、虫も出てきてるし、
春の野草も咲いていた。
季節はもう、間違いなく早春だ。
帰りは通常のルートを歩いたのに、
枝分かれしたところで間違えたらしく、
途中で道が切れた。
足下は急斜面。
なんですとー。
引き返すのも悔しいので、
そのまま道のない傾斜を下って降りてみた。
でも先客がいたらしく、滑った足跡があったので、
誰かも同じように降りたようだ。
しかし、あれは子供が降りられるような道じゃない。
そして出たところでは、
山を切り崩す大がかりな工事をしていた。
変な道を下ったおかげでいいこともあった。
ジョウビタキのオスに出会う。
けっこう長い間目の前にいてくれて、
しっかり見ることができてよかった。
撮れなかったけどここは鳥も多い。
鳥狙いで来てじっくり構えていれば
鳥もたくさん撮れそうだ。
もちろん望遠とかの装備も必要だけど。
北新池古墳というものの説明看板があった。
6世紀頃のものらしい。
ここらは6〜7世紀頃から人が住んでいた
ところなんだとか。
公開はしてないけど、かなりしっかり石室も
残っているのだという。
入り口近くに、コモウセンゴケの群生地があり、
そこは柵で囲まれて保護されている。
5月〜8月にかけて咲く、食虫植物で、
これだけの規模の群生は珍しく、
このあたりでは最大なんだとか。
この赤っぽい草みたいなのがそうなんだろうか。
酸性の湿地に咲くらしい。
咲いたらまた見に来よう。
ピュー、ヒョロヒョロヒョロ〜、
と鳴いて空高く旋回していたトビ(トンビ)。
野草の季節がいよいよ戻ってきた。
春の訪れを告げる代表的な野草、
オオイヌフグリだ。
図鑑やネットでは何度も見てたけど、
実際自分で見つけて写真に撮ると感動する。
おおおー、これがぁ、と。
枯れ草の落ち葉の間からたくさん顔を出していた。
帰りにもう一度ちゃんと撮ろうと思ったら、
こんなふうに花を閉じていた。
しまった。
どうやら陽が当たらなくなると花を閉じるようだ。
行くときにもっと撮っておけばよかった。
タンポポも日当たりのいいところで
咲いていた。
まだ花が少ないこの時期なので、
タンポポでも見るとちょっと嬉しい。
木の枝についていたこれは何だろう。
木に咲く花やつける実に関しては、
まだまだ全然勉強が進んでいない。
野草とともに、ここらへんもこれから
勉強していかないといけない。
とても小さな白い花。
近づいてみないと見逃してしまうくらい。
ミドリハコベなのか、コハコベなのか。
たぶん、どちらかだとは思うのだけど。
最初、ホトケノザかと思ったら違った。
これはヒメオドリコソウだ。
花が葉に半分隠れるようにして咲いている。
ぽつりと咲いていたスミレ。
さて、何スミレだろう。
スミレはとにかく種類が多くて、
野草初心者にはさっぱり区別がつかない。
アケボノスミレのような、タチツボスミレのような、
全然違うような。


 整備と管理が行き届いた市民四季の森と、放置されっぱなしの印象を受けるふれあいの森。
 同じ小牧市のすぐ近くにあるふたつの森。
 どちらもそれぞれのよさがある。
 だから両方行ってそのギャップを楽しむのがいい。
 車なら10分もかからないような距離にあるから。

 これからの季節は暖かくもなるし、野草も増えるので、散策にはいい。
 鳥も多いし、ちょっとした山歩き気分も味わえる。
 ただし、トイレが使えないのはつらい。入り口すぐのところにあった移動式の簡易トイレは使えたんだろうか(未確認)。
 山道を整備して欲しいとは言わないけど、トイレの管理くらいはして欲しい。

 白山神社からの展望はなかなかのものなので、個人的には低山ハイクとしておすすめしたい。

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