2005年2月9日
「飯盛山
(いいもりやま)
東加茂郡足助町
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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足助城を後にして、飯盛山へ向かった。
といっても、白虎隊のあの飯盛山ではない。
めしもりやま、でもない。
足助にある飯盛山で、ここも紅葉で有名な所だ。
あと、カタクリの群生地としても
一部では知られている。
シーズン中はここら一体すべて有料駐車場に
なるのだけど、シーズンオフはどうやら一部無料に
なるようだ。
確信はないのだけど、落部駐車場はフリーパス
だった(足助城へ上る道を入らずそのまま南へ
少し行ったところの左側)。
足助町観光マップ。
紅葉以外これといったものがないと思われがちだけど、
意外と見所はある。
外国人観光客も多いのか、
英語でも書かれている。
香積寺(こうじゃくじ)の前。
ここは飯盛城があった跡地で、
ここの右側に土塁などが残っている。
ただ、城跡を示す石碑などは見あたらなかった。
紅葉シーズンはここも人で一杯になるらしいけど、
飯盛城があったところと意識してる人は少ない
んじゃないだろうか。
飯盛山へ登るにはいくつかのルートがあるけど、
今回はこの香積寺から行った。
立派な本堂は新しい感じだったけど、
この寺の創建は1427年というから
けっこう古い。
本堂の隣にある豊栄稲荷。
飯盛山への案内標識などはないのだけど、
この左奥にある朱色の鳥居をくぐって
登っていく。
白木蓮だと思う。
まだ花芽。
花が咲くのは3月の終わりくらいだろうか。
こんな感じで道を登っていく。
途中に飯盛城の空堀や、十六羅漢像なども
あったらしいのだけど、見つからないまま
先に進むことになった。
久々の山登りでちょっと疲れが……。
毎日歩いてるから足は大丈夫なのだけど、
息が切れる。
飯盛山は散歩気分で登れると思ってたのに、
思ったよりきつかった。
でも標高は254mだから決して高いわけじゃない。
いかん、真冬なのに汗をかいた。
マフラーが邪魔だぁ。
などと、ふうふういいながら20分ほどで
山頂に到着。
けど、特にこれといったものはない。
一周回って3分で下山。
だいぶ日も傾いてきた。
けど、最近はかなり日が長くなってきたので
嬉しい。
暑くなるのは厳しいけど、
日没が遅くなるのは歓迎だ。
そろそろ夕方からの低山登りも再開しよう。
山の上から見た足助の町並み。
どこから見てもあまり展望は良くない。
帰りは西側の香嵐渓の方に向かって下りていた。
こっちのルートの方が道としては歩きやすい。
けどこうやって見ても、
けっこうきつい登りだというのが分かる。
下りきる手前にある太子堂。
説明書きを読んだんだけど、
疲れで忘れてしまった。
カタクリ群生地の看板。
ここらでカタクリが群生してるのは
けっこう珍しい。
よく知らないけど、シーズンには
たくさんの人が見に来るんじゃないだろうか。
開花時期は3月下旬で、
2週間くらいしか咲かないらしい。
できればもう一度見に来たいけど、
けっこう遠いからどうだろう。
香嵐渓の中心、巴川に下りてきた。
遠くに見えている赤い橋は待月橋。
名古屋周辺では随一の紅葉観光スポットで、
シーズン中はこの川岸が人だらけになる。
人が大勢というよりも、混雑というレベルに。
でもこんな冬場は誰一人いない。
なんでもない田舎の川みたいに静かなもの。
この川岸は削られて丸くなった大小の石や岩が
ゴロゴロしていて歩きづらい。
ちゃんとした靴を履いていかないと、
滑って転ぶ。
田舎育ちの私でも、岩から岩へ渡り歩くときは
ちょっとひるみ気味だった。
手にデジを持っているということもあって。
特に濡れているところや、苔のはえた岩は
注意が必要。
って、あんまり岩から岩に飛び移って歩く人も
いないかも。
おおー、カワセミだー。
カワセミの目撃は3回目だけど、
やっぱり嬉しい。
小さくしか撮れなくても、撮れると感激。
いつか、飛んでるところを撮りたい。
遠くてちょっと分からなかったんだけど、
腹が黄色いか。
だとしたらキセキレイだと思う。
ここはセキレイたちが多かった。
こういうきれいな川にはカモは
あまりやって来ないんだろうか?
今回はまったく見かけなかった。
カモは意外と都会派なのか。
これなんだろう。
ホーホケキョって鳴いてた気がしたんだけど、
ホトトギスじゃないのかなぁ。
でも図鑑で見るホトトギスはちょっと違う感じ。
香嵐渓一帯は鳥も多い。
鳥目当てに来ても面白いところだ。
香嵐橋という吊り橋。
「20人以上一度に渡らないでください」
といったただし書きがあった。
21人で渡ったらちぎれて落ちるんだろうか。
落としたら弁償とか?
渡った先は足助村というところらしいんだけど、
もしかして人が住んでるのか。
こちら側に分別用ゴミ捨て場があったけど。
三州足助屋敷。
ここも香嵐渓の観光スポットのひとつで、
山暮らしの機織り、紙すき、鍛冶屋などの様子を
見たり体験したりできるらしい。
入館500円ということで入るつもりはなかったけど、
もう夕方5時を過ぎていたので閉まっていた。
屋敷の内と外にたくさん植えられていたこれは
何だろう。
調べたら、ミツマタというもので、
和紙の原料になるものらしい。
一万円札になる和紙というのだけど、
新札でも使っているのかは分からない。
まだこれは花の咲いてない状態で、
黄色い小さな花が咲くようだ。
ぐるりと一周回って満足した。
日没も迫ったのでここまでにする。
本当は旧街道(中馬街道)も歩けるとよかった
のだけど、足助城と飯盛山と巴川を一気に
歩いたので、気力が残らなかった。
もしカタクリを見に来るようなことがあれば、
そのときはそちら側へ行ってみよう。


 香嵐渓は何はともあれ紅葉なのだけど、車の渋滞があまりにもひどいのでどうしても行けないでいた。
 でも、今回シーズンオフに訪れてみて、やはり一度はここの紅葉を見てみたいと思った。
 今年はシーズンの終わり頃、人が少なくなったのを見計らって行ってみたい。
 スクーターが欲しいぞ。

 シーズンオフなら、私が回ったように、足助城と飯盛山などを一度に回るのがオススメだ。
 2時間もあれば回れるし、半日あればもっとゆっくりできる。
 花の季節もいいだろうし、鳥も楽しめる。
 夏なら川遊びもできる。
 香嵐渓? シーズンオフに行くとのんびりできてなかなかいいよ、と今なら人にすすめられる。

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