2004年12月17日
「稲永公園
(いなえこうえん)
名古屋市港区
地図
撮影 OLYMPUS C-2100UZ

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干潮が夕方になるときを待っていた。
今日は藤前干潟の手前、
庄内川の河口にある稲永公園にしてみた。
ここには野鳥観察館があったりして、
野鳥を撮るにはいいかなと思って。
稲永公園といっても
けっこう広い範囲を指していて、
野球場やスポーツセンター、
サッカー場などがある。
目的地は河口なので、南側になる。
無料駐車場には100台以上とめられる。
いくときにちょっと迷ったのと、
渋滞にひっかかったのとで、
到着したときにはすでに
干潮時間になっていた。
むむ、遅れたっ。
もう日没までもあまり時間がない。
早速海をのぞいてみると、
おー、いるいる。
うわー、バシャバシャバシャと逃げていったぁ。
しまった、驚かせてしまった。
やはりほふく前進でアプローチするべきだったか?
無理、無理。
海のカモ軍団は妙に落ち着きがない。
川や池のカモとは動きの激しさが違う。
みんな休みなくエサを漁っている。
ううう、顔を出してるとき撮りたいのにぃ。
いくら待ってもきりがないので、
適当なところで一枚。
干潮なのか、どうなのか今ひとつ判断ができない。
そんな気もするけど、ここは藤前干潟のように
遠くまで干潟ができるという感じではない。
足下はこんな岩場で、
水の量は確かに少ないから、
やっぱり干潮なのか。
池や川のカモと同じやつなのか、違うのか。
うーん、判断がつかない。
これはオナガガモのメスなのかなぁ。
駐車場から少し歩くと、
野鳥観察館がある。
一階と二階にそれぞれ
望遠鏡が備え付けられている。
入館は無料。
入ってみようかと思ったんだけど、
人っ子ひとりいなくて、
しかも入り口に係員のような人がいたので、
思いとどまった。
マンツーマンで説明されても困るかなと。
館内はこんな感じ。
望遠鏡というか双眼鏡が並んでいる。
休みの日なんかは
けっこうたくさんの人が来るのだろう。
海は遠い。
いや、鳥との距離感が。
川でも向こう岸だと届かないのに、
海は近いようで実際の距離はかなりある。
こいつも分からない。
夕暮れ時で暗くなってるし。
これはオナガガモのオスかなと思う。
たぶん。
マガモもやっぱりいるんだ。
池や川と海ではエサが違うけど、
どうなんだろう。
それぞれの鳥の好みなのか、
それとも渡ってきた場所が違うのか。
また新手のやつ発見か、
と思ったら、これもオナガガモのオスか?
胸の白い部分が海ではよく目立った。
けど、ここはたくさんいるわりには
種類が少ないようだ。
たまたまかもしれないけど。
ケンカしてたのか、
単にじゃれあってただけか、
ガァガァ鳴きながらぶつかってた。
鳥でも仲の悪いやつや
相性の悪いやつもいるんだろう。
キミは誰かな?
ポツリと離れて寝てる様子。
カモの仲間じゃないと思うんだけど、
こんな格好では分からない。
遠くにサギもいた。
はっきり分からなかったけど、
コサギでいいのか。
公園内にはたくさんの木があって、
木の上の野鳥もいろいろいるようだ。
今日は時間がなかったので、
あまり見られなかった。
撮れたのもこれだけ。
なんだけど、何者か分からない。
もう少し近くで鮮明に撮りたい。
並んで座って夕陽を見ているカップル、
じゃない、女の人二人組だった。
あっちも行ってみよう。
邪魔しないように後ろを回って。
少し場所を変えてみたら、
干潟らしいところがあった。
そうそうこういうところを探してたんだ。
でもここに鳥の姿はなし。
干潟に表れた砂の模様。
風紋というらしい。
これもなかなかいいもんだ。
海と空が黄色く染まり始めた。
その向こう側に飛んでいく飛行機と飛行機雲。
遠くに見えている山並みはどこだろう。
知多半島なのか、その向こうなのか。
夕陽が沈みゆく。
着いてからまだ
30分くらいしか経ってないのに。
ああ、もう少しゆっくりあちこち回って
たくさん鳥を撮りたかった。
出遅れた。
キラキラと夕陽を反射して
光る波間を泳ぐカモたち。
もうここまで暗くなってしまうと、
カモの種類も見分けが付かない。
そっと近づいたら、かなりそばまで寄れた。
だんだんこの海に同化してきたのか、私。
と思ったら、この後すぐに
泳ぎ去ってしまった。
やはり同化してなかった。
いよいよ日没間近。
工業地帯の建物の向こうに太陽が沈んでいった。
夕陽も望遠で切り取ると、
また違った表情になる。
空が真っ赤に。
実際こんなに赤くはないのだけど。
太陽が沈むと、空は桃色に染まり出す。
遠くに見えているのは、
名港西大橋だろう。
ピンク色の空に飛ぶ鳥一羽。
今日は飛んでる鳥の収穫も少なかった。
何枚か撮ったのだけど、
あまりにも遠すぎて点になったり、
シルエットでしかなかったりで。
真っ赤の夕焼け空もいいけど、
日没後のこういう水色と桃色の淡い空も好きだ。
ピンク色の海。
日が沈んでも、
カモたちのエサとりは続く。
もう写真はここまでだ。
光がなければ鳥写真は撮れない。

 稲永公園へ行くなら、野鳥観察館を目指して行くべきだろう。自分は入ってないくせに人にはそうオススメしたい。
 自分で写真を撮るなら、藤前干潟の方がいいと思う。
 ただ、稲永公園の方は森林の野鳥を撮れるということもあるから、やっぱりこっちもいいか。
 いずれにしても、干潮の時間にあわせて、明るいうちに行った方がいい。

 また海の鳥撮りの難しさを思い知らされた。とにかく埋めがたい距離感を克服できない。
 本格的に撮ろうと思ったら、少なくともデジタルスコープくらいは装備していないと、太刀打ちできない。
 10倍ズームは川用だ。

 ということで、しばらく海の鳥撮りは休みになりそう。デジスコを買うまでは(買うのか?)。
 それに、名古屋港は遠いっ。どの道を走っても名古屋市内は渋滞するし、時間と距離以上に遠く感じる。
 歩きの体力はついたけど、運転の体力はまた別ものだ。
 次は来年になるだろう。

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