2004年11月29日
「南知多の山と海
(みなみちたのやまとうみ)
愛知県知多郡
地図
撮影 Kodak DC4800ZOOM/OLYMPUS C-2100UZ

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今日は久々の海へ。
何ヶ月ぶり、というより一年以上ぶりか。
前半は一般道で、後半は南知多自動車道で。
家から2時間かかるので、
行きたくてもなかなか行けない。
いつ撮ってもDC4800の青空は、
実物以上にいい色だ。
サービスエリアにいた、野良の子供たち。
かわいそうだとは思うけど、
これもまた宿命か。
最近持ち歩くようになった猫エサのカリカリが
初めて役に立った。
写真に写ってるのは、別のおばちゃんがあげたパン。
パンって!
これから寒くなるけど、
なんとか春まで生き延びて欲しいと思う。
南知多といえば内海の海なのだけど、
今日は南知多の山へ行くのが目的だった。
まずは富士ヶ山の桜公園へ。
細〜い山道を車で上っていくと、
山頂にそれはある。
歩いても登れるけど、今日は車で行ってみた。
駐車スペースは10台くらいだろうか。
行ったときは他に1台いたけど、公園は無人。
これだけ季節はずれだとこんなものか。
ここは名前の通り、桜がきれいらしい。
子供が遊ぶための遊具がいくつかある。
が、けっこう荒れていて、
日常的に使われてる感じはない。
公園から見える海。
内海の海は近くや道から見ることしかなくて、
こうして上から見下ろしたのは初めてだ。
こうして見る伊勢湾はけっこうきれいだな。
近くで見るのとは違う感じに見える。
降りそそぐ太陽の光を反射する海面。
この反対側からは知多湾が見える。
だから、ここは初日の出を見に来る人も
多いのだとか。
しかし、あの細い道をそんなにたくさんの車が
行き交うことができるのか!?
山頂には富士ヶ峰神社がある。
かつてなのか今でもなのか、
ものすごく空の条件がいいと、
ここから富士山が見えるらしい。
次に南知多のもう一つの山
高峰山に向かう。
ここは去年まで内海フォレストパークという
施設があったのだけど、今は閉鎖されている。
だから、行き来自由になったのかなぁと思って
確かめに行ってみた。
が、道は荒れ放題でガタガタ。
ここも細くて怖い。
途中で車を降りて、どこまで車で行けるか
確かめてみる途中で目に付いた草。
ちょっと珍しい草に見えたんだけど、
どうなんだろう。
海辺は野山とは違う草がけっこうある。
とりあえず内海フォレストパークがあった頃の
入り口付近と思われるところまで
車で行くことができた。
この手前に3、4台はとめておける
スペースがあって。
しっかり門は閉まっていたが、
その横に破って入れるようにしてある
穴があった。
これは行けるかも、
と入っていったのだけど……。
入ったすぐのところでこのツバキを撮っていたら、
向こうからスーツを着た二人組がっ!
ひゃー、見つかったー。
逃げるのもどうかと思い、こっちから近づいて
訊いてみたところ、上の方の施設は全部
壊してしまって、ここは入っていけないことに
なってるらしい(やっぱりね)。
が、あんな穴が開いてるところを見ると、
普段は誰かが入ってるんじゃないか。
私の場合は、たまたま来ていた管理会社の人
らしき人にかち合ってしまったから
入れなかったのだけど。
失礼しました〜、
と早々に退散して、
日暮れも近づいたところで、
海岸へ行くことにする。
ここは内海海岸ではなく、
磔ヶ浦の前だろうか。
広い駐車場があって、
夏以外は自由に入れるようになってるようだ。
私は今回は初めてここの存在を知った。
これはいい。
久しぶりの海、波、砂浜、貝殻、潮風。
やっぱり海は開放感があって気持ちいい。
けど、寒いっ。
海風はとっても冷たいもんだと
あらためて知らされる。
ここはいつも穏やかだ。
そこそこ風は吹いてるけど、波は低い。
だからサーファーなどがいなくて、
シーズンオフはとても静かな海岸になる。
散歩してる近所の人が2、3人といったところで、
今日はカップルの姿さえ見あたらなかった。
風が砂浜に描いた模様。
この上を風に吹かれた砂が滑っていく。
砂浜にひとときだけ残された
私の足跡。
これも今夜中には消えてなくなる。
波と風に消されて。
砂浜の模様その2。
砂に描かれた模様というのは、
何か心に訴えるものがある気がする。
そろそろ夕陽が水平線の向こうに沈む。
このあたりに暮らしてる人には
普通の光景でも、
海から遠い街に暮らしてる私には、
とても贅沢な光景に見えた。
1年に2、3度しか見られない夕陽だから。
夕陽が行ってしまった。
この後、水平線近くに雲が出てきて、
海の向こうに沈む太陽の頭を
見ることはできなかった。
それがちょっとだけ残念だった。

ここまでの写真はDC4800で、
ここから下はC-2100UZになる。
同じ場所でも、デジによって撮るものも、
雰囲気も、印象もずいぶん変わるものだ。
桜公園から見た知多湾というか渥美湾。
何か大きな建造物があるけど、
あれは何だろう?
豊橋方面なのか、蒲郡なのか。
見えてる島は日間賀島だろうか。
それとも篠島か。
もしかしたら佐久島かもしれない。
海の上空を気持ちよさそうに飛んでいた鳥。
遠くて正体が分からない。
海にいる鳥は遠いなぁ。
割と近いように見えて、実際は相当遠い。
10倍ズームでもこれくらにしか引き寄せられない。
あ、あんなところに何やら大物がっ。
さっき飛んでたやつのお仲間だろうか?
鳴き声からしてトンビかなぁ。
なんとなく。
桜公園の脇に咲いていたアザミ。
まだアザミが咲いてるか。
やっぱり海辺は暖かいのかもしれない。
その分、まだ他にもけっこう花が咲いていた。
これはリュウノウギクでいいのかな。
花びらの形が微妙に違うような?
コハマギクか?
ノジギクかもしれない。
これもまだたくさん咲いていた。
山よりひと月くらい遅いかも。
ムラサキカタバミかなぁ。
まだまだ花の勉強も足りない。
シーズンオフでおろそかになっている。
C-2100UZで撮った、海と夕陽。
DC4800で撮ったものとは
ずいぶん雰囲気が違う。
こっちの方がリアルだけど、
個人的にはDC4800の深さが好きだ。
海岸にたくさんいたやつ。
カモメはカモメ。
だけど、何カモメ?
ユリカモメか、違うのか。
飛んでるカモメ、
だと思う。
防波堤にたむろするカモメその他。
奥の方にいるやつは、
セグロカモメか、ウミネコか?
夕暮れ空に飛ぶカモメたち。
10倍ズームで撮った夕陽。
海は広く撮りたいから広角のDC4800が最適、
と思ったけど、10倍ズームも出番が多かった。
C-2100UZが鳥以外でも海で活躍することが
分かったのは収穫だ。
車のドアに写った夕暮れの海岸。
寒さに負けて、車に退散する。
海は厚着していかなくちゃと思った。

 南知多といえば海だけしかイメージとしてないのだけど、今回は山も知ることができて面白かった。
 大きな山は今回の二つくらいだと思うけど、意外と穴場で人も少ないのでオススメだ。ちょっと入っていく道が分かりづらいのだけど、それさえ見つかれば車で山頂まで行ける。
 夏場はもっと多くの人が訪れるだろうか。でもシーズンオフは海を見下ろしてのんびりできる。
 桜の季節はまた別の面白さがあるらしい。

 車で一時間くらいならもっと行きたい南知多の海だけど、私が次に行けるのは来年の春になるか、また秋になるか。
 今回でけっこう行き尽くした感はあるけど、またそのうち潮風を波の音が恋しくなったら行こう。
 海はやっぱりいいもんだ、と海帰りは毎回思う。
 海は夏だけのものじゃない。

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