2004年10月27日
「八竜湿地/八竜緑地
(はちりゅうしっち/りょくち)
名古屋市守山区大森
地図
撮影 Kodak DC4800

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家からごく近い場所でも知らないところは多い。
ネットで野草のことなどを調べていたら、
車で5分のところに珍しい野草や木のある、
八竜湿地というところの存在を知った。
こんなおなじみの場所にこんなところが!?
緑地はけっこうあるけど湿地というのは
名古屋でもかなり珍しいんじゃないか。
ということで、早速DC4800を持って行ってみた。
いつものように夕方の短い時間を使って。
しかし、この場所はかなりへんぴなところにあって、
偶然見つけることはあまりないかもしれない。
地図にも載っているけど、
途中から道が途切れてるようになってるし。
近くの金城学院大学生なら知ってるか。
瀬戸電大森駅の踏切を越えてすぐ右折。
雨池沿いを進み、雨池公園に沿うように左折し、
雨池の北側の道を行くと、この写真の場所に出る。
そして、上の写真の看板が見つかればもうすぐだ。
このあたりの路上にこっそり駐車しておく。
駐禁じゃないので民家の出入り口付近じゃなければ
大丈夫なはず(たぶん)。
これ以上進むと車は行き止まりになる。
道の左に雨池がある。
ここはいつも釣り人がたくさんいる。
それにしてもずいぶん様変わりしたものだ。
前は森林の中の池という感じだったのに。
隣の雨池公園なども昔はなかった。
小さな案内看板があるから、
それに従って歩くいていく。
静かな住宅地なので、
不審者に間違われないように。
それは私くらいか?
でも私は手に地図の切れ端とカメラを
持ってたから疑われることはなかっただろう。
いや、カモフラージュじゃないです。
ここは八竜緑地の手前の空き地。
かと思ったら、思いっきりの湿地帯だった。
何も考えずに入っていったら泥だらけにっ!
湿地帯というのは初めてじゃないと思うけど、
それにしても久々の感覚で新鮮だった。
ずぶずぶ靴が埋まり、靴もパンツの裾も泥まみれ。
ひゃー、しまったぁぁぁ。
ここへはいい靴を履いてくると泣きを見る。
途中まで進んだものの、靴に水が浸みて
冷たくなってきたので、引き返すことに。
次は長靴を履いてこなくては。
というか、そんなもの持ってないから買わないと。
大人になってから長靴を買うことになるとは。
もしくは何かそれに代わるものを。
10月の終わりということで
花の時期はほとんど終わっていた。
ただ、このようにアキノウナギツカミの群生は、
なかなかに見応えがあった。
足下さえしっかりしてれば
もっと落ち着いて見たり撮ったりできたのだけど、
そんな余裕もないまま数枚しか撮れず。
マクロは全然寄れないし、
ピントも合わない。
じぃじぃうなってるだけで、頑固に合わない。
液晶の見づらさも手伝って、
途中であきらめることになる。
DC4800は風景だけにして、
マクロは別のデジを持っていないと駄目だ。
退散、退散。
湿地帯から逃げ出して、
目的地の八竜湿地と八竜緑地へ向かう。
八竜湿地といっても、湿地は一部分だけで、
あとの緑地の部分は整備された渇いた道なので、
私のように湿地帯に踏み込まなければ大丈夫。
湿っぽいところは木の板の道になってるし、
普通の靴でも平気なくらい。
DC4800はとっても露出が気むずかしいデジだ。
基本的にややオーバー気味で、
油断すると簡単に空や白い部分が飛んでしまう。
じゃあいつもマイナス補正すればいいかといえば、
そうすると今度は暗い部分が暗くなりすぎる。
被写体や風景に露出を合わせると空が飛ぶし、
空の色を残そうとマイナス補正すると、
それ以外がかなり暗くなる。
レタッチでいろいろいじってみたけど、
全体を適正露出にするのは難しかった。
このへんはまだクセを掴めていない。
ただ、絞りが3段階しかないうえに、
シャッター速度優先モードがないというのは、
ある意味致命的にも思える。
入り口にはこんな地図や、
「今月の見どころ」紹介がある。
何本かに道が分かれているものの、
狭い緑地なので、適当に歩いていても
そのうちどこかに出る。
湿地帯か、池か、入り口に。
私が入ったのは南の入り口で、
北にも入り口がある。
金城学院方面からの方が
分かりやすいかもしれない。
ここの湿地はいろいろ珍しい種類の花や木が
あって、実は湿地の主要な所は普段フェンスで
囲まれていて入れないようになっている。
そうやって管理して自然を守っている。
食虫植物やらハッチョウトンボやら、
なにやら物珍しいあれこれが生息してるとか。
マメナシというのは氷河期から
生き残ったんだとか。
緑地は普通に歩ける。
道もこのようにきちんと整備されている。
ここは緑地の中の新池という池だ。
溜め池かもしれない。
何か釣れるのかどうか。
冬はここに渡り鳥がやってくるらしい。
その頃までには私も10倍望遠レンズのデジを
きっと買ってるので、また来よう。
にわかバードウォッチャーとして。
中に入って少し歩けば森林気分。
メジャーな場所じゃないし、季節もこんな時期で、
平日の夕方ということもあって、
人っ子ひとりいなかった。
近所の人が犬の散歩にでも来そうなものだけど、
そういう姿もなし。
毎日の散歩コースとしては
なかなかよさそうなのに。
たまたまかもしれないけど。
道の途中にはこんな案内看板もある。
さすがに管理されたところだ。
ほったらかしではない。
新池横の学習広場。
ここは地元の小学校などもよく訪れる場所で、
そういうときに使うのだろう。
石の机と椅子があるだけだけど。
やや荒れ模様だったのは季節柄か?
木の板で作られた道と橋。
ここが湿地帯か?
と思ったら違った。
何か意味があるのか?
川を観察するため?
釣り場とか?
久々にたくさんのアメンボウを見た。
登り道はこんなふうに偽物の木で階段が
作られている。
が、この素材、けっこう滑りやすい。
ちょっと気をつけた方がいいかもしれない。
寄り切れない。
どころか、ちっとも寄れないDC4800のマクロ。
そんなに小さくないアキノキリンソウで
このあたりが精一杯。
これ一台でまかなえる範囲は狭い。
望遠時のレンズの暗さといい、
守備範囲の狭いやつだ。
マクロは今日一日であきらめがついた。
南から入ったら奥の方、北から入ったらすぐに
八龍神社がある。
いわれや名前の由来は全然知らない。
何故、八の竜なのかとか。
八は末広がりで縁起がいいとか、
名古屋市のシンボルマークが○八とか。
全然関係ないだろう。
八龍神社という名前の神社は
全国にたくさんありそうだ。
それらとも関係があるのかもしれない。
ないかもしれない。
これが北の入り口。
あまりくわしく見なかったけど、
車をとめておくところもありそうだった。
道の分岐点にはこんなコースマップもあって
親切だ。
ただ、少し見づらいところもある。
道の延びてる方向と地図が一致しないので。
個人的には地面と垂直ではなく
水平の地図の方が感覚的に分かりやすいと思う。
垂直に書かれた地図を頭の中で水平に
置き換えるってけっこう難しいから。
金城学院方面の夕暮れ空。
大学のテニスコートから
懐かしいテニスボールの音がした。
しばらくテニスをやってない。
最近の山と森林歩きで少しは足腰も鍛えられてる
はずだから、今なら少しは動けそうな気がする。
しかし、横の動きは日常生活にもないから、
それが厳しいかもしれない。

一周ぐるりと回って、最後に八竜湿地に来た。
やはり主要部分はフェンスで囲まれている。
それに、もう完全に季節はずれのようで、
花らしい姿は見られなかった。
9月までなら遠目でも、
シラタマホシクサの群生が見られただろうに。
ここの湿地帯の中は、板でできた道が
しっかり造られていた。
観察用に。
ネットでも知ってたのだけど、
入り口にはこんな案内が貼られていた。
毎月第一日曜は開放して見せてくれる。
どれくらの人が来るのかは想像がつかない。
一度くらいは参加してもいいけど、
シーズンとしてはやはり春から初秋までだろう。
フェンスの上から中の様子を撮影。
決して勝手に潜り込んだわけではない。
けど、フェンス低いよなぁ……。
あまり厳重にするのもどうかと思うけど、
ちょっとガードが甘すぎるようにも見えた。
緑地の中は一周歩いても20分から30分くらい。
ちょっとした森林気分を味わいながら
軽いウォーキングにはいい場所だ。
ローカルで人もあまり来そうにないし。
個人的には、最初に行った空き地の湿地帯に
再挑戦したいと思っている。
3分の1も進めなかったから。
夏場にはけっこう草花がありそうだ。
これは帰り道。緑地とは関係ないです。
そして夜。
DC4800の夜景撮影はどうするんだろう。
マニュアルがないのでよく分からない私。
シャッタースピードを設定できないのだけど、
何か他に方法がありそう。
ネットで読んだような。
そろそろ満月が近づく10月の終わり。

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