2004年10月15日
「昭和の森行き

愛知県西加茂郡藤岡町
地図
撮影 OLYMPUS C-3030ZOOM

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今日は近場へ。
長久手の向こう、豊田市の手前の
西加茂郡にある昭和の森。
昭和天皇の在位50周年記念で作られたとか。
行くのもまったくの初めてで、
その存在自体つい最近地図を見て知った。
グリーンロードに乗って、
中山インターで降りてすぐ。
2年前の地図には中山まで200円とあったが
先払いでどこまで行っても300円になっていた。
システムが変わったらしい。
秋晴れの少し肌寒い日だった。
頭の上をリニモの線路が走っていた。
愛知万博用に、藤が丘から出ている。
まだテスト走行の段階で、
一般には乗れないはず。
それにしてもリニアモーターカーだから
愛称は「リニモ」って。
いかにも名古屋らしいローセンスなネーミング。
らしくていいけど、
対外的にはちょっと恥ずかしいかも。
家から車で45分くらいかかった。
思ったより遠い。
駐車場はたくさんあるのだけど、
いろいろなところに分散していて、
隣にある緑化センターとの関係もあって、
やや分かりづらいかもしれない。
案内板ももう少し欲しい。
私がとめたのは、第5駐車場の向かい側。
森の中にはこのように分岐点ごとに
案内板がある。
ただ、方向と森の名前しか書いてないので、
親切なようで実はあまり役に立たない。
「学習の森」とか「野鳥の森」とか言われても
境目があるわけでも、
それぞれに特徴があるわけでもなく、
ただそう呼んでいるというだけなので、
初めて来た人間にはさっぱり分からない。
とりあえず簡略地図を持っていたけど、
これがまた分かりづらかった。
後々それが失敗につながる。
森の中の道は整備されいて歩きやすい。
静かだし、アップダウンも適度で、
森林ウォーキングには最適だ。
ただ、変化に乏しいので、
歩いていて特別面白いところではない。
花も少なかった。
一般コースとファミリーコースとあり、
一応案内の板はあちこちに立っている。
でも、道がけっこういろんな方向に枝分かれ
していて、しかも曲がりくねっているので、
途中から方向感覚が掴めなくなる。
どっちの方角に向かって歩いてるのか、
さっぱり不明。
道がぬかるんでいるようなところは、
このように飛び石なども埋められており、
ちゃんと手入れが行き届いてるのは
好印象だった。
多くの部分は土で、とても歩くやすい。
これなら小さな子供連れでも大丈夫だろう。
中にはこんな広い芝生のところもある。
ソフトボールくらいは充分できそうだけど、
芝生がまったく荒れてる様子がなかったので、
ここはそういう場所ではないのかもしれない。
かといってベンチがあるわけでもなく、
どういうところなのかちょっと分からなかった。
花見なのか、そうじゃないのか。
簡略地図にも載ってないし、
もうこの頃には自分が公園のどのあたりを
歩いてるのか、完全に見失っていた。
昭和天皇お手植えの木。
らしい。
というからには、ここまで来て、
実際植樹したのだろう。
なんとなく想像できないけど。
昭和もずいぶん遠くなったな。
車道に出てしまったので、
もう一度森に入り直す。
ますますどこを歩いているのか分からない。
友好の森だったか、記念の森だったか。
名前で惹かれたのは野鳥の森なのだけど、
途中から案内板に書かれなくなったので、
そちらからは遠ざかっているらしかった。
こういう休憩所のようなところも何ヵ所がある。
でも私はのんびり休んでいる場合じゃない。
だんだん太陽が大きく傾いてきて、
自分の影も長〜く伸びていた。
夕陽を背負っているということは
東に向かっているということなのだけど、
東海自然歩道で隔てられた西と東と、
どちらのブロックの森を歩いているのか、
それが分からない。
この頃には適当に歩いていた。
日没の時間が迫る。
案内板に誘われるままに
四季の丘というところに辿り着いた。
が、何がどう四季なのだろう。
今は一年で一番特徴のない季節なので、
残念ながら四季を感じることはできなかった。
もう少しすると正面の山が紅葉に染まったり
するのかもしれない。
丘は丘だけど、草と土が荒れていた。
ここが緑の芝生だったらいい場所になった
だろうに。
休憩所はあった。
でも屋根とベンチだけ。
特に見晴らしがいいといわけでもない。
見下ろすと下は道路が走ってるだけ。
赤く染まる森の道。
もうそろそろ戻らないとまずい。
少なくとも自分が歩いてる場所が分かる
ところまで引き返さないと。
引き返してるつもりでどんどん
歩いていたら、初めての場所に出た。
なんだ、この池は?
向こうに回って地図の現在位置というのを
見たら、長根池だって?
自分が思ってるのとはまったく逆の、
しかも森の最深部にいることが発覚。
ガビーン(古い)。
日没直前でこんなところをさまよってる
場合じゃない。
おもむろに走り出す。
ナンバ走りで。
駐車場まで約1.2km。
完全に日没。
またやってしまった。
今日こそ暗くなる前に森を出よう
と思ってたのに。
山でもあるまいし大丈夫、
とは思っても、森の中の暗さは
軟弱な文明人を不安にさせる。
とりあえずチョコレートを食べて
気を落ち着かせる(早くも遭難気分)。
気分を変えて花写真でも。
最近よく見かける白い花。
いつも別々に咲いていて、
クローズアップで撮ってるから、
大きいのも小さいのも同じだと思ってたら、
別の種類だった。
葉っぱや茎も違ったし。
でもどちらも名前は知らない。
また本で調べておこう。
小さい方はゴマナかな?
↓下のはどちらも大きい方。
ノコンギク? ヨメナかな?

これは何だろう?
ヤクシソウかと思ったけど、違うようだ。
本の写真と違ってるし、
これはポツン、ポツン、と単独で咲いていた。
実はタンポポかも?
セイヨウタンポポかな。
こんな秋の時期にもセイヨウタンポポって
咲くんだろうか?
咲き残ったようなツユクサ。
森の中で見かけたのはこれだけ。
そろそろ時期的には終わりなんじゃないか。
そうでもないのかな。
撮る花が少ないので、
三つ葉のクローバーでも撮っておいた。
四つ葉を探すほどの気力はなかった。
なんとなく草も。
逆光がいい感じだったんだけど、
写真では上手く伝わってない。
シャッタースピードをもっと上げるべき
だったか。
見慣れない背の高い花だった。
距離が遠くて寄り切れず。
枯れて溶けかけていて、
ますます正体不明。
最盛期はきっときれいだったんだろう。
蜘蛛のピント合わせもけっこう難しい。
合ってるようで合ってなかったり、
カメラを近づけると微妙に動いたり、
蜘蛛の巣が風に揺れたりして。
それに加えてマクロレンズの手持ちは、
かなり厳しい。
まだまだ訓練が足りない。
ええーい、止まりやがれ、蜘蛛と私の手。
その前に手ぶれ補正が欲しい。
別の蜘蛛。
近くで見ると、
面白いデザインだと分かる。
そういえば生き物も見かけなかったな。
蝶もトンボもいなかった。
見たのは他にバッタくらい。
野鳥はいたんだろうけど、
基本的に下を見ながら歩いてるので、
上空は死角になっていて見えてない私。
森は思ってる以上に秋が深まってるのか。
それとも私の注意力が足りないだけか。
やっと辿り着いた駐車場手前の地図。
手持ちの地図とずいぶん違う。
そして、どちらも分かりづらい。
歩道と東海自然道と車道と山道が
交錯してるから、地図で見るのと実際とで
違っているように感じるというのもある。
ココにある地図(施設の案内図)で
見てもらうと私の言うことが大げさではない
と分かってもらえるんじゃないか。
初めて行くときは気をつけてください。
この昭和の森は森林ウォーキングは
オススメしたい。
でも、花写真には向かない気がした。
少なくとも秋のこの時期は。

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