2005年7月28日
「三国山
(みくにやま)
岐阜県土岐市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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豊田市の藤岡町あたりにヒマワリ畑があるらしい、
というあやふやな情報を頼りに行ってみた。
でも、あまりにも事前の情報が足りなすぎた。
あちこち車で走ったけど、それらしい光景は
ついに見つからず。ありゃりゃ。
幹線道路沿いじゃなかったか。
あきらめて出直すことにして、
近場でどこか行けるところがないかと探して、
瀬戸市と土岐市の間にある三国山にした。
ここは山頂まで車で行けるようなので、
短時間で行くにはぴったりだ。
写真は途中の田園風景。
こちらは南側の登山口。
352号線沿いの方。
北側の363号線からも登ることができる。
道はかなーり細ーいし、急坂〜なので注意。
なにしろ山頂は701mと、けっこうあるのだ。
何度もギアをローに入れないと登れなかった。
距離は2.7km(南)と2.6km(北)なので
歩いてもいいけど、アスファルト道路なので
登山としてはあまり面白くないかも。
えっちらおっちら登ってなんとか無事到着。
途中で一台もすれ違わなくて助かった。
あの細さじゃすれ違うのは大変だろう。
山頂駐車場はもったいないくらい広い。
ここはキャンプ場でもあるので、
シーズンのことを考えるとこれくらいの広さが
必要なんだろうか?
いやぁ、どうだろう。
今日は人っ子一人いなかった。
展望台へと続く道。
やけにお地蔵さんというか仏さんというかが
たくさん並んでいた。
小さな小屋の中に。
そんな宗教的な何かがある山だとは
まったく知らなかったので、ちょっと驚いた。
↓この説明文を見て、なるほど。
弘法大師さんゆかりの四国の八十八か所巡りの
地方版がここにあったのだった。
四国まで行くのは大変だから、
新四国八十八か所が地方に作られ、
ここはそのひとつらしい。
戦後さびれて、建て直したらしいけど、
平成の今、またさびれようとしていた。
巡礼の山登りをするにはあのアスファルト道路
では雰囲気が出ない。
立派な展望台。
割と新しい感じだった。
木に見せかけたコンクリート製(だと思う)。
頑丈そうで、これならたくさん乗っても大丈夫。
夜景スポットとして一部では知られてるようだ。
三国山といえばこの電波塔というイメージが
ここらに住んでる人たちの共通認識
としてあるかもしれない。
それくらいやたらたくさんこういうのが立っている。
立地条件がよかったのだろう。
目を付けられてしまったという感じ。
展望台からの眺め。
一応360度展望が利く。
今日はかすみがちということで遠くは見えず。
冬場の空気が澄んでるときは、
恵那山とか伊吹山、
御嶽山なんかが見えるらしい。
今日は特に面白いものは見えなかった。
乱立している電波塔。
景観が台無し。
どうやら地上波デジタル放送用の鉄塔のようだ。
それ以外のものもあるかもしれない。
日本の山の風景は今後ますますこういう感じに
なっていくんだろうか。
自分も恩恵をこうむっているとはいえ、
もう少しなんとかならないものかなと思う。
展望台を降りてキャンプ場の方に行ってみた。
キャンパーで賑わっている、
という様子はない。
ただ、人の気配はあった。
キャンプ場の人だったのか。
しかし、いくら平日とはいえ、
夏休みのこの時期、まったく人がいない
ということは普段も開店休業なのかも。
ここのところいくつかキャンプ場も行ってるけど、
キャンプ場そのものが流行らなくなっている。
子供会のキャンプとかはもうないんだろうか。
日の出方面。
ということは東向き。
私はいつも、バカボンの歌を歌って、
その反対だなという確認を毎回しないと
確信が持てない。
「西から昇ったお日様が東に沈む」
それでいいのだ。
って、よくよくない、えーと、
東から昇って西に沈む、と。
というように。
イーストとウエストがどっちがどっちかも
よく混乱する。
イナゴでも撮っておくか。
虫はそこそこいたけど、そんなにいなかった。
(どっちだよ)
キアゲハやクロアゲハなどは見かけたけど
撮りきれず。
トンボは見かけなかった。
バッタ類はあれこれ跳びはねていた。
あとはセミがたくさん鳴いていた。
ヒメジャノメ。
ウラナミジャノメとか、コジャノメとか、
ヒカゲチョウとか似てるのが多いんだけど、
目玉模様の位置と数でなんとなく区別がつく。
なんとなく……。
間違ってるかもしれない。
さすがに山ということでアブラゼミの鳴き声は
聞こえず(いたかもしれないけど)、
このヒグラシが圧倒的だった。
カナカナカナカナ……っと、
ヒグラシの大合唱を聞くことができた。
ヒグラシをこんなに近くで見ることは
あまりない。
これはミンミンゼミだったと思うのだけど、
自信はない。
ニイニイゼミにしては大きすぎたから違う。
もしかしたらこれもヒグラシだったのか。
羽のふちどりの色からして、
やっぱりミンミンゼミかな。
下の方に降りていく道があったので
ちょっとだけ行ってみた。
キャンプのテント場や炊事場だと思う。
こっちも人がいなくて寂しい感じ。
蚊が多くて早々に退散する。
緑は深くてきれいだった。
何か知らないけど水たまり。
水遊びをするところか。
「ヘビ多し」の注意書きに少しひるむ。
「多し」というのはなかなか説得力のある
言葉づかいだと思う。
「マムシに注意」は見慣れてしまったけど、
「マムシ多し」と言われると、
警戒しなくてはと思うだろう。
帰りは北の入り口の方に抜けて帰った。
こっちの方が道としてはメジャーだろう。
冬場は通行禁止になるらしい。


 三国山は前からけっこう気になっていた場所で一度は行かなくてはいけないと思っていた。
 ドライブ登山ということで、楽すぎて楽しめないことは分かっていたのだけど、行ってみないとずっと気になったままだったから、今回行けてよかった。

 あまり見所の多いところではない。展望台からの景色がいいときを狙っていけば楽しめるだろうけど。
 夜景もなかなかいいらしいけど、あの細い山道を夜走るのは、私は嫌だ。昼間でも溝にはまりそうだったのに夜なんて怖くて走れない。
 初めて行くときは、暗くなりきる前に行った方がいいと思う。

 野草は時期的なこともあって、ほとんど見あたらなかった。虫はいたから、いい季節にはそれなりに咲くのかもしれない。
 鳥もそれなりにいたようだけど、夏の夕方ではなかなか姿を見ることはできない。

 アスファルトの塗装は片方の道だけにして、もう一方は自然を残した登山道にしておけば、もっと人気のある山になったかもしれない。

 所在地: 岐阜県土岐市
 時間: 終日開放(ゲートがあったけど、あれは夜閉まるのかな?)
 定休日: なし
 入場料: 無料(キャンプ場は有料だと思う)
 駐車場: 無料
 所要時間: 山頂散策30分〜1時間

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