2005年7月5日
「高社山
(たかやしろやま)
岐阜県多治見市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

ここは近場の小山、高社山の登山口。
位置的には犬山と春日井の境に近い
多治見の入り口にある。
国道19号線の内津峠(うつつとうげ)のトンネルを
越した信号「富士見町」の交差点を左折(北へ)。
中央自動車道の下をくぐって
しばらく進んだところの左側。
やや見逃しがち。
入っていく道はかなり狭いので
大きな車は無理かも。
高社神社の鳥居前が
駐車スペースになっている。
きちんととめれば3台か4台はとめられる。
前付けされると出られなくなる可能性がっ。
しかし、あたり一帯ではここくらいしか
とめておくところがなさそうだった。
山道はなかなかにナチュラル・ハード。
今日は小雨模様ということもあって滑りやすい。
そうそうコケてもいられないので
今日は慎重に歩いた。
その分ペースがものすごく落ちて、
往復の時間が予定以上にかかってしまった。
靴はそれなりのものを履いていく方がよさそう。
途中で突然展望が開ける。
おっ、いい。
こっちは多治見方面だろうか。
街並みが一望できた。
こうしてみると、多治見もけっこう建物が多い。
それと緑もたくさんだ。
遠くに見える山並みは土岐市の山だろうか。
分岐点には高社山へと導く案内板があって、
踏み跡もしっかりついてるので迷う心配はない。
地図を持たずに行っても大丈夫なくらい。
この分岐点は、右に行くと高社神社経由での
北ルートになり、左へ行くと愛宕神社経由のルート
になる。
今回は左から行った。
この祠(ほこら)がたぶん愛宕神社
なんだと思う。
必要以上のスローペースがわざわいして、
なんだかすでに足が重い。
でも山頂はまだまだ先。
30分ほど歩いたところで広場に出た。
何やらアンテナと見たことがない物体がある。
FM多治見の電波塔と、反射板(?)らしい。
巨大なバスケットボールのゴールのように
見えなくもない。
この電波塔がある広場が展望所になってる。
ここからの眺めもかなりよかった。
この山並みは犬山方面になるんだろうか。
そういえば八曽山も距離的は近い。
別の方角にも視界が開けていた。
山頂ではないのだけど、
この山のクライマックスはここだった。
晴れた日に弁当を食べると気持ちがよさそうだ。
この山は鳥がたくさんいそうだった。
姿はあまり見えなかったけど、
聞いたことがないような鳥の鳴き声もした。
晴れた日に望遠レンズを持って行くと、
思いがけない鳥が撮れるかもしれない。
こういうふうに鳥が撮りたくても撮れないとき、
やっぱりレンズ交換式じゃないとなと思う。
けど、いくら300mmレンズでも開放F5.6とかで
手持ちで撮れるものなのか? 無理な気がする。
E-10の140mm、F2.4でも曇りや森の中では
ブレブレになるのに。
展望スペースから10分ほど歩くと
山頂に到着する。
ゆるやかな雑木林で、道間違ったかな
と不安になったあたりで着く。
のだけど、これも見落とすかもしれない。
石で囲まれたこの三角点が山頂だ。416m。
右上の木にぶらさがった高社山の
手製プレートが目印。
展望はまったく開けてない。
このまま進んでも何もなさそうなので
引き返すことにする。
ここは今の時期、野草がほとんどなかった。
撮るものがないので、こんな葉っぱでも
気休めに撮っておいた。
かなりのシンメトリー(左右対称)ぶり。
見かけた野草は、ハルジオンの生き残りと、
ネジバナ少し。それくらいしか見なかった。
今日のキノコ・コレクション。
ちょっとシイタケっぽい。
いつかキノコの図鑑も買おう。
秋までには。
お、やっと鳥が撮れた。
と思ったら、ヒヨドリ?
そんなもん、いらんー。
遠くに小さく撮ったものをトリミングしてるから
ぼやけてよく見えない。
何か珍しいやつだったら嬉しいんだけど。
今度こそ、と思ったら、なんだ、シジュウカラか。
街で見るとちょっと嬉しいけど、
山で見るとまったく嬉しくないシジュウカラ。
日本で食べるカップラーメンと、
外国で食べるカップラーメン、
みたいな感じ?
オオゴマダラエダシャクだと思う。
蝶も少なく、蛾が少しいたくらいだった。
トンボはまったく見ず。
ハンミョウが一匹。
やはり花が少ないところは虫も少ない。
蚊もいなかった。
なんだこれ、初めて見る。
いつものジャノメとかだと思ったら、
近くで見るとちょっと違う。
調べたけど分からなかった。
最後に高社神社へ向かう。
これはその手前の石の階段。
こんなところの上の方から転がり落ちたら
ただじゃ済まないから、
ゆっくり確実に歩いた。
見た目は風情があってなかなかいい。
この山は昔からなかなかに由緒のある山
だったらしく、石碑にそんな説明文があった。
小さな山に神社が2つも3つもあるというのも
それをあらわしていると言えるだろう。
近づいてみると、なんだこの社は、と思う。
コンクリート?
いやいや、石でできている。
老朽化が激しかったから、長持ちするように
石で再建したという説明があった。
昭和62年とかだっただろうか。
結界が張られた(?)小さな池。
入り口も出口もないけど、
水は増えもせず減りもしない、
ように見えるけど実際は分からない。
神社の関係ということは確かなようだ。
わき水でも出てるんだろうか。


 予定外に突然行ってみたけど、なかなか堪能できた。
 登山口から往復時間は、山歩きに慣れた人で1時間ちょっとくらいだろうか。私はヨレヨレ歩いていたので1時間40分くらいかかってしまった。これはちょっとかかりすぎ。

 野草は時期的なこともあるかもしれないけど、全体的に少ないようだ。ただ、サクライソウの貴重な自生だという看板があったので、どこかに咲いていたのかもしれない(もう絶滅したという噂もある)。
 花が少なければ必然的に昆虫も少ないわけで、そういう点ではあまり楽しめない。

 野鳥に関しては、知識と道具がある人は面白いものが撮れそうな気がする。もしデジを買い換えたら、もう一度行って確かめてみたい。

 そこそこ道もきつく、小山歩きとしては標準的だけど、この適度な感じが個人的にはよかった。きつすぎず、軽すぎず、登ったらしっかり展望がある小山というのは意外と少ない。
 軽めの山歩きができる小山としてオススメしたい。

 所在地: 岐阜県多治見市
 時間: 開放
 休み: なし
 入場料: 無料
 駐車場: 無料(3、4台)
 所要時間: 1時間半くらい

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る