2004年9月1日
「長久手古戦場(半端)巡り」
愛知県長久手町
地図
撮影 CASIO QV-3000EX
大学病院が長久手町にあったので、これを機に 今まで一度も行ったことがなかった、 小牧長久手の合戦あと巡りをすることにした。 といっても、ネットや地図で調べたところ、 ほとんど名所らしい場所は残っておらず、 わずかに数ヶ所なごりがあるだけなのだけど。 それから、またうっかり買ってしまったデジカメ CASIOのQV-3000EXの試し撮りも兼ねて。 |
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まずは色金山歴史公園から。 駐車場はこの他にもあって、 かなりの台数をとめられる。 長久手町もそれなりに整備してるというか、 放置しっぱなしというわけではないようだ。 ただ、平日の昼間なんてセールスマンが 車をとめて時間をつぶしてるくらいなもので、 わざわざここを訪れて歴史に触れようなんて 人間はそれほど多くない。 実際、それっぽい人には 誰とも会わなかったし。 |
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駐車場から上までは少し距離があり、 ちょっとした遊歩道になっている。 今日は暑い日だったけど、緑が心地よかった。 しかし、当然ながら上に行くまでには汗だくな私。 まだ体調も万全じゃないことに気づいた(手遅れ)。 QV-3000EXは、なかなか自然な描写を見せる。 ただし、COOLPIX950に比べると明らかにキレがない。 木々の細かい部分でもやっとする。 色に関しては原色フィルターということもあって、 不自然になる手前の鮮やかさがいい感じだ。 |
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上には徳川家康が軍議を開いたとき 腰掛けたと言われる石 「床机石(しょうざいし)がある。 ホントかよ!? と、きっと誰もが思うだろう。 ただ、国の指定史跡になっているところをみると 満更でたらめでもないのかもしれない。 実際、ここに徳川家康が立っていたり、 座っていたりしたのかと思うと、 ちょっとだけ感慨もわいてくる。 まだたった400年前のことだし。 |
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床机石のアップと石碑。 意外と大きい。 ちびっこだった徳川家康ではよじ登らないと 登れなかったんじゃないだろうか? 重い甲冑をつけて、配下の者に尻を押されるように 高い石によじ登ってる家康の姿を想像したら、 ちょっと笑えた。 |
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隣には見晴台がある。 といっても、もちろん昔のものではなく、 最近のものだ。 まだ古びてなかったから、 新しく作られたものかもしれない。 とりあえず登る。 300万画素の弊害はここらに出る。 コントラストが強いシーンでは、 黒が潰れ、空が白く飛ぶ。 どちらか一方なら露出補正できても、 両方だとレタッチソフトでも救えない。 |
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見晴台の上からの展望。 見晴らし、悪っ! 手前の木が邪魔でわずかに名古屋東部の 街並みが見えるだけだ。 昔はどんな眺めだったんだろう。 少なくともここらで一番見晴らしのいいところで 軍議を開いたはずだから、当時は、 360度視界が開けていたのかもしれない。 |
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道ばたに咲いていた小さな白い花。 何気なく見過ごしてしまうけど、 近づいて撮ってみると ささやかだけどしっかり自己主張をしている。 それにしてもピントが全然合ってないな。 何枚か撮った中でこれが一番まともだった。 オートフォーカスは合ってると表示されて、 液晶画面では合っているように見えるのに、 実際の写真ではピントが合ってない。 これはかなり厳しい。 QV-3000EXの大きな欠点なのか? |
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道ばたの花その2。 紫色の再現性は高そうだ。 ただ、マクロモードにすると自動的に絞りが F4になってしまうみたい(?)で、 それ以上開けないから被写体深度が深くなり、 背景ボケの写真になりづらいかも。 まだ説明書も読んでないし、ちゃんと設定もして ないから何とも言えないのだけど、 やはり接写に関してはCOOLPIX950には かなわない。 |
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次に向かったのは「古戦場公園」。 道沿いにあるから分かりやすいだろう。 こちらは歩きの方の入り口(南側)。 中にはちょっとした資料館があるらしい。 でも、胸躍るようなものは何もない。 ほぼ普通の公園。 |
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こちらが車用の入り口(北側)。 石垣もどきはただのもどき。 コンクリートで固めてるだけ。 ここも駐車場が広く、かなりとめられる。 古戦場巡りでは一応メインの場所になる。 |
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公園の中にも古戦場跡の石碑が建つ。 ここらあたりが小牧長久手の合戦の 主戦場となったところなのか(たぶん)。 けど、徳川家康と豊臣秀吉が唯一 正面から戦った場所にしては 名所のようなものが少なすぎて寂しい。 名古屋というか愛知県は、こういう 名所や旧跡を利用するのが本当に下手だ。 昔からもっと保護や宣伝に力を入れてたら、 今頃もっと立派な観光地になってただろうに。 |
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古戦場公園の中のほとんど唯一の見所。 「勝入塚」。 池田勝入斎恒興は、秀吉に味方して、ここで家康の本隊と戦い戦死したのだという。 見上げるほど立派な石碑だった。 |
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勝入塚の存在を知る人の方が 少ないのかもしれない。 隣では子供たちが普通に遊んでいた。 芝生のいい公園で、 手入れは行き届いてる感じ。 にしても、もう少し見所が欲しいところ。 遠くからここ目当てに来た人は きっとがっかりしてしまうだろう。 ニセでもいいから何か作ってみたらどうか。 |
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公園の片隅。 見晴台かと思ったら遊びの道具らしい。 なんだ、そりゃ。 右にあるのは公衆トイレ。 風情も何もない。 |
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公園の中の木に咲いていた花。 ピンク色が目を引いたけど、 例によって名前は知らない。 咲き方が中途半端だったから、 季節はずれだったのか。 相変わらずマクロのピントがあやしい。 |
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足下を飛んでいた蝶。 特に珍しいものではない。 動きの速いものに関しては、まずまずか。 COOLPIX950よりは得意かもしれない。 レンズが明るい分、シャッタースピードが 速くなるから。 ただ、このクラスのデジカメで動きの速いものを きちんと捉えようとするのは無理がある。 何枚か撮って、一枚でもピントが合っていたら 運が良かったという程度だろう。 |
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最後にもう一ヶ所「血の池公園」に 寄ってみた。 ここもいたって普通の小さな公園で、 池さえももはやなかった。 名前と由来が書かれた石があるだけ。 他にもこの付近に長久手城址や、 首塚などもあるらしいのだけど、 結局見つからなかった。 石碑があるだけで地図にも載ってないので 見つけるのは難しいかもしれない。 |
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血の池公園って、しかし、すごい名前だな。 家康側が合戦の後、武具や防具を ここの池で洗い、その後毎年合戦の時期になる と、池が血の色に染まったのだという。 今はそんなおどろおどろしい雰囲気は一切ない。 QV-3000EXの第一印象は、 良くも悪くも優等生といったところだ。 トガったところはないけど、大きなヘコミもない。 (図体のデカさと起動のトロさは別にして) トータル画質は優良な部類に入るだろう。 ただ、大きな欠点がない分、愛着を持ちにくい とも言えそうだ。 あまり使い込む気になれそうにない。 初日で結論を出すのは少し早いか? |