2005年6月7日
「鶴舞公園
(つるまこうえん)
名古屋市昭和区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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家から車で25分くらいのところにある鶴舞公園。
(「つるま」と読む)。
桜の名所というだけでなく公園としても
すごく有名なところなのに、
今まで行ったことがなかった(たぶん)。
街中のゴタゴタしたところにあるのと、
駐車場が有料(30分180円)ということで。
桜の季節は人が多すぎるので、6月の今にした。
この時期なら花菖蒲とバラがある。
見えている建物は名古屋市公会堂。
名前はよく聞くけど何をする所かはよく知らない。
北駐車場から公園に入ってすぐのところ。
おっ、こりゃけっこう広い。
ナゴヤドーム4個分というからなかなかのものだ。
ここは明治42年に、名古屋で初めてできた
公園なんだとか。
野球場、陸上球技場、テニスコート、
図書館、緑化センターなども中にある。
いろんな人種が入り乱れていた。
何やら古めかしくて趣のある建造物があった。
「奏楽堂」というステージとのことだ。
明治村にある建物みたい。
と思ったら意外と新しく、現在のこれは
1997年に作り直された復刻版なんだとか。
じゃあ記念にいっちょ立ってみるか、
と思ったら有料!?
どうやら使うのに金がかかるらしい。
業者の人がペンキ塗りをしていた。
バラやら彫刻やら。
バラ園は他でいろいろ見たので
これくらいでは驚かないけど、
特別なところを見てないと、
かなり充実してるように見えるかもしれない。
種類も100種類くらいはある感じだった。
プレートに名前があったりなかったり。
やや雑然とした印象だった。
メンテナンスの人がいたけど、
ひとりで手入れするには数が多すぎる。
時期的にそろそろ終わりかけかもしれない。
噴水塔。
ローマ様式とかで、
この公園のシンボル的存在になっている。
これも復刻されたものらしい。
胡蝶ヶ池の蓮。
葉っぱがとっても立派に育っていた。
雨傘代わりになるほど。
花にはまだ早い。7月に入ってからだろう。
花が咲くのは午前中だけらしい。
なんてことも今日初めて知った。
近くにいたおばちゃまたちの話を盗み聞きして。
胡蝶ヶ池の南側にいたマガモたち。
この初夏にこんなにいた。
キミたち、渡らなくてよかったのか?
日本の夏も快適に過ごせるんだろうか。
マガモの他にカメもたくさん
水面から顔を出していた。
ここは野鳥観察でもわりと有名なスポットらしい
けど、こんな夕方の人が多い時間帯は無理だ。
早朝じゃないと。
しかし、ハトやカラスやスズメは
とても人に慣れていて、
近づいても全然逃げない。
エサをもらってる様子はなくて、
近づいてくるほど人なつっこくはない。
こういう色のハトはかなり好きだ。
コシアキトンボ。
下腹部に白い包帯を巻いてるように見える
のが特徴だ。
特に珍しい種ではなく、
街中の池などではシオカラトンボより
ポピュラーかもしれない。
たまたま止まってるところを撮ったけど、
普段は飛び回っていて
あまり止まらないようだ。
竜ヶ池に浮かぶ、朽ちそうなボート。
今でもこのボートは営業してるのだろうか。
週末には稼働してるのかもしれない。
もしくは桜のシーズンだけか?
池の水もきれいとは言えない。
市民の憩いの場ということで、
一角にはたくさんの人たちが
固まって座っていた。
何かイベントか、と思ったけどそうではなさそう。
青空将棋でもしてるのか、何もしてないのか。
ここは駐車場が有料だから車の場合は
のんびりできないけど、
電車や歩きの人にとっては一日でも
のんびりできる場所なのだろう。
ホームレスの人たちもたくさんいるようだ。
ゾロゾロ、ワーワーと公園を横切って歩いていく
学生たちとその他。
修学旅行を思わせるほどの人数だ。
このあたりって高校あったかな?
大学は名古屋工業や名大医学部があるけど、
高校のイメージはない。
周辺の高校生が地下鉄鶴舞駅に
向かってたのだろうか。
気づけば今の女子高生はミニスカートに
黒のハイソックスになっていた。
みんな揃ってそうなるから不思議だ。
アジサイもそろそろ色づき始めてきた。
今年は梅雨入りが少し遅れそうだから、
アジサイの見頃も多少ずれ込むかもしれない。
アジサイはやっぱり雨が似合う。
花菖蒲の咲く、菖蒲池。
これはちょうど見頃なのか、やや終わりかけか。
けっこう咲いていたからいい時期に行った。
なんだかんだで90種2万株あるんだとか。
いろんな色の菖蒲が咲いていた。
別の一角には種類別に植えられていて、
それぞれに名前のプレートが立っている。
緑化センター。
入園は無料なのだけど、今回は見送った。
時間が4時半までということもあって。
植物園みたいなものを期待していくと、
全然違うとか?
変形椰子の木というか、
何やら変わった南国風の木があった。
よく分からないけど惹かれたので撮ってみた。
よくよく見ると、葉っぱの根元に果物らしき
ものがついてるような?
パイナップルみたいだけど、パイナップルの木
ってこんなじゃなかったような。
なんでこんなにうねってるんだろうと思うと
少し笑えた。
昔なつかしい、ヘビ花火みたい。
これはムラサキカタバミ(紫片喰)だと思う。
ありふれた野草なのに、
撮ったのは今回が初めて。
黄色いカタバミも見てるようで
まだ撮ったことがない。


 鶴舞公園といえば桜というのが一般的な名古屋人の認識だと思うけど、桜以外にもなかなか見所の多い公園だった。広いし。
 ただし、駐車場が有料というのは残念だ。市民のための公共の公園なのに。場所的に無料にしてしまうと公園利用者以外ですぐにふさがってしまうに違いないというのは想像できるけど、30分180円というのはちょっと高いと思う。せいぜい30分100円だろう。3時間とめたら1,000円以上になってしまうのはきつい。
 ただ、土、日は周辺道路の一部が駐車可能になるので、行くならそのときにしたい(平日の路上駐車はけっこう危険らしい)。

 春は桜やチューリップ、初夏のこの時期はバラと花菖蒲、梅雨はアジサイ、秋は紅葉と、季節ごとの変化もある。
 散策路や散歩だけでなく、子供用の遊具もあり、テニスコートや野球場など、それぞれの用途に合わせた楽しみ方もできて、なるほど老舗の公園だなという印象だった。

 全体的な整備、清掃具合はもう一歩。名古屋市がきちんと管理してるとはちょっと言えない部分も感じた。名古屋はこういところのがんばりが足りなくて損をしてる。

 次はやはり桜の季節に行きたい。

 所在地: 名古屋市昭和区鶴舞1
 休み: 無休
 時間: 終日
 駐車場: 有料(30分180円)、夜間は閉鎖

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