2005年6月3日
「伊木山
(いぎやま)
岐阜県各務原市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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愛知県の近場の小山はだいたい登ってしまった。
でも岐阜県にはまだまだたくさんある。
まずは近い各務原の伊木山にしてみた。
木曽川にかかる犬山橋を超えてすぐ左折。
犬山城を左に見つつ、2キロくらい走ると、
「伊木の森」という入り口の案内板があるので、
そこを左に入っていく。
駐車場は奥の一ヶ所だけ開いていた。
ここにとめて(無料)早速歩き出す。
と思ったら、午後5時で閉鎖ですって!?
もう4時なんだけど。いかん、急がないと。
少し戻ったところに、登山口がある。
ここは北登山口。
帰りに東登山口から出てしまって焦った。
ここ伊木山は戦国時代、伊木城があって、
(といっても砦みたいなもの?)
信長の美濃攻略の際にけっこう重要な役割を
果たしたらしい。
現在はほとんど痕跡は残ってない。
(よくよく探すと石などが残ってるらしいけど)
標高は173mということで楽勝。
のはずだったんだけど、いきなりの急坂で
早くも息が上がる。
しかも暑い。
むむ? これはまずいかも。
1時間で戻ってこられないかも。
足場はすごくいい。
整備されていて歩きやすい。
今日は曇りのちときどき晴れ。
少し変わった雲が出ていた。
うろこ雲みたいな。
山頂に至るルートは3本くらいあるようだ。
緩やかなのが尾根コース。
きついのが心臓やぶりコース。
時間がないので一番短いであろう心臓やぶり
を選んでみた。
しかし、これは失敗だったか?
たった400mがとても遠く感じる。
あ、足が重い。
どうやら山頂に到着。
時間にしたら30分もかかってないけど、
その割にはしんどい。
展望はよくない。
時間もないし、先を急ぐ。
山頂を通り越して、
播隆上人の修行場というところへ
行ってみることにする。
少し下ったら展望が開けた。
こりゃなかなかいい眺めだ。
木曽川の向こうの犬山や江南市を見渡せた。
天気がよくなくて残念。
この伊木山は、犬山方面から夕暮れ時に見ると
きれいで、夕暮れ富士と呼ばれてるとか。
それはちょっと大げさにしても、
写真で見てみたらかなりきれいだった。
わっ、少し向こうで何か走った!
四つ足で茶色の小さな生き物が、
ガサガサガサっと音を立てて走り去った。
なんだ、ありゃ!?
まさかこんな山に野良猫はいないだろうから、
イタチとかタヌキとかだろうか。
いつも野生の生き物も見たいと思ってる
のだけど、なかなか見ることはできない。
何年か前、岐阜の山奥で野生のサルを
見て以来見てない。
やっと着いたか、播隆上人の修行場。
すでに疲労が……。
残り時間も少なくなってきて心配になる。
軽く挨拶だけ済ませて、
ここもすぐに後にした。
なんか気持ち悪くなってきました、私。
駄目だぁ。にわかに不調。
この気持ち悪さは知ってるぞ。
そうだ、高校の時のマラソン大会で
味わったあの気持ち悪さだ。
まだ40分しか歩いてないのに。
体調も悪くなかったんだけど、
前半の急坂で飛ばしすぎた。
いったん山頂付近まで戻って、
キューピーの鼻と呼ばれる、もうひとつのピーク
にも行ってみることにする。
せっかくここまで来たんだから。
ここがそこ。
こっちは見晴らしがいい。
キューピーの鼻というのは、
横たわった人間の顔の鼻の先に
当たる部分を指すんだったと思う。
でもなんでキューピーかは知らない。
顔がキューピーっぽいからか?
何にしてもここからの眺めはよかった。
木曽川や犬山三山などが見える。
手前に見えてるのはプール。
少年自然の家はこのあたりか。
今日の虫はカメムシ。
ヒメジュウジナガカメムシかな。
オレンジ色がなかなかいいセンスだ。
山でたくさん見かけた、
黒字にオレンジの斑点のある
クモみたいなやつ。
地面を素早くはっていた。
と思ったら、こんなふうに固まってたり。
何かエサでも奪い合ってたのかな。
結局何ものだったんだろう、あいつら。
クモなのか別の何かなのか。
花は少ない印象だった。
急いでいたにしても、目につくものは
あまりなかった。
見つけた数少ないこいつはまたも白。
名前は分からず。
<追記>
どうやらコクチナシの一重咲きのようだ。
八重咲きもあるらしい。
むき出しの断層。
断層のプレートを見かけたような気がする。
ここは断層研究家には魅力的なところ
だったりするんだろうか。
これももしかしたら、断層野郎には
ぐっと来る断層面なのかもしれない。
帰り道を間違えながらも、
なんとか5時5分前に駐車場に
戻ることができた。やれやれ。
しかし、気持ち悪さが取れないまま。
帰りに対岸から国宝犬山城を眺める。
遠目からでもその姿は美しい。
夕暮れ時にまた見たい。


 ちょっと侮りすぎていた伊木山。
 高さ173mとはいえ、道が思ったよりも急だった。想像以上に負ったダメージは深い。
 時間としては周囲を回っても1時間弱、登山口から山頂までの往復なら40分か、健康な人なら30分くらいかもしれない。

 駐車場は「伊木の森」にとめられるものの、5時で閉まってしまう。少年自然の家のところにもとめられるのかもしれないけど、そっちからだとけっこう遠い。
 花の収穫が少なかったのは時期的なものだったかな。

 ちょっとした山登りを楽しむにはいいコースだと思う。意外と侮れない。

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