2005年5月26日
「瀬戸・雲興寺・他
(せと・うんこうじ・ほか)
愛知県瀬戸市
地図 地図
撮影 OLYMPUS E-10

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瀬戸の「ねむの森」へ行こうとしたら、
いまひとつ場所が分からず、雲興寺に迷い込む。
ここは紅葉の名所として、
このあたりでは有名な所だ。
去年の秋に来ようとして辿り着けなかった。
それが別のところを探してたら着いてしまうとは、
やはり方向感覚が狂ってるらしい。
まあ、せっかくなので寄っていくことにした。
門の前に大きな石碑があり、「盗難除性空山神
(とうなんよけしょうくうさんしん、と読むらしい)」
と刻まれていた。盗難よけの神様って珍しい?
少し長めの参道は、静けさに包まれ、
いい雰囲気だった。
ここも紅葉のときはきれいだろう。
紅葉する木の本数が少ないから、
落ち葉が敷き詰められた夕暮れ時がよさそう。
左側から西日が低く差す時間がねらい目だ。

これまた大した本堂だ。
雰囲気が変わってるように思えたのは
屋根のせいだろう。
赤津焼の屋根瓦なんだとか。
法事か何かあったのか、
建物の中に人がけっこういて、
境内はややざわついた感じだった。
誰もいなければひっそりしてるだろうに。
苔もいつの間にか青々としてきた。
苔にとってもシーズン到来だ。
今年は苔玉作り、成功するだろうか。
そうだ、ねむの森だった。ここから近いはずと思い、
境内から出てすぐの道を西に向かってみた。
民家の間のこの細い砂利道は、
よそものが歩いていいんだろうか、と思いつつ。
田んぼや畑があり、小川が流れてる風景は
三重の田舎を思い出させた。
この花は何? バックの黄色いのとあわせて、
どちらも分からず。
<追記>もしかしてワスレナグサ(勿忘草)?
エゾムラサキはこんなところに咲いてないはず。
野イチゴ? ヘビイチゴ?
そのあたりの何か。
野生のイチゴって、鳥とか虫とかは
食べないのかな?
上に止まったり、ついばんだりしてる姿を
見たことがない。
何かの生き物が食べてるのだろうか。
見覚えのないトンボだ。
深緑のトンボなんて知らない。
ポピュラーなやつなんだろうか?
他にもトンボを何種類か見たけど、
撮れたのはこれだけ。
トンボも撮るのはけっこう難しい。
これも分からず。
タネツケバナの黄色版って感じだけど、
何だろう。
分からない。降参。
花の名前を知っている人への道のりは遠い。
帰ってきて、写真を見て、
自分は一体何を撮ったんだ?
と思うことがあるけど、これもそれに近い。
ああ、そうだ、中央の黒い蛾(?)を
撮ったんだった。
飛んでれば分かるけど、
止まっていると風景の一部にとけ込んでしまう。
そういえばそろそろサクランボの季節か。
サクランボと桜の関係がよく分かってない私。
桜の坊、ってことで桜の実かと思ってるような
ところがある。
でもたぶんそれは違って、サクランボは
サクランボの木になるのだろうと思う。
もしくは、大きな勘違いをしてる可能性もある。
そもそもこれはサクランボじゃない、とか。
瀬戸だけに瀬戸物が庭先にたくさん。
趣味で集めてる民家かな、
と思ったら、商売をしてるみたいだった。
こんな奥まったところで商売になるんだろうか。
ここで売ってるんじゃなくて制作だけか。
結局、ねむの森は見つからず、
雲興寺を後にした。
東海自然歩道が岩屋堂につながってるようだから、
その道の途中にあるのかもしれない。
少しだけ時間があったので、
海上の森に寄ってみた。
万博のおかげで、駐車場にはこんな立派な
案内図が立った。
この地図はなかなか見やすい。
もちろんすべての道が
書かれてるわけではないけど。
今日は内部まで入らず、
手前の駐車場から折りたたみ自転車で
周辺をゆっくり走って花などを探した。
万博の瀬戸会場の下見も兼ねて。
森の南端から北東へ向かって走っていると、
万博のパビリオンが見えてきた。
あれは愛知県パビリオンか政府館か。
このままどこまで自転車で行けるか行ってみたら、
裏の会場入り口前でパトカーに乗った警官がいて、
止められてしまった。
いや、怪しい者じゃないです。
それ以上進めなくなったので引き返す。
万博期間中はこのあたりに近づかない方が
よさそうだ。
田んぼのあぜ道で花などを撮りながら
駐車場に戻ることにする。
また見慣れない花を発見。
なんだろう、キキョウっぽいけど。
このへんは民家が集まってるところで、
植えられた花と野草が混じっている。
ミツバチは花の写真を撮った後に気づいた。
なので位置も中途半端で、
シャッタースピードも足りてない。
蝶か蛾かシジミか。
いずれにしても、正面から向き合うというのは
珍しい。
つぶらな瞳をしてるな。
エゴノキかな。
落下盛んで、花がだいぶ落ちていた。
なんだろう、これ。
何かが綿毛になったやつか。
それともこういう種類の野草か。
姿に惹かれた。
シライトソウ(白糸草)。
今日はこれを探していた。
帰りがけ、駐車場近くの水路沿いで
やっと見つけた。
なーるほど、これがシライトソウか。
納得、満足。
シライトソウを見ることができたので、
今日はここまで。


 ねむの森へ行くはずが、思いがけずコースを外れて、雲興寺と海上の森行きになってしまった。
 結局、ねむの森はどうだったんだろう? またあらためて探しに行かなくては。
 予定外の展開にはなったけどその中で収穫もあった。雲興寺と万博瀬戸会場の下見にもなった。

 雲興寺は断然、紅葉の季節だ。駐車場も広いから、紅葉シーズンでもなんとか大丈夫だろう。
 拝観、駐車場とも無料。
 海上の森はいつ行っても新しい発見がある。広すぎるのが逆にわざわいして、手軽に野草を見に行くというわけにはいかないのだけど。

 万博瀬戸会場からモリゾーゴンドラ(無料)に乗って長久手会場へ行く、という手段はやってやれないことはない。海上の森の駐車場から自転車で20分くらいかかるけど、これなら交通費はタダでいける。歩くには遠いから、それなら他の方法を探した方がいいだろう。

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