2005年5月19日
「ノリタケの森
(のりたけのもり)
名古屋市西区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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愛知県が世界に誇れる二大メーカーのひとつ、
ノリタケ発祥の地は名古屋駅そばにある。
食器、陶磁器などでは世界的な存在だけど、
興味がない人はまったく知らないかもしれない。
少し前、かつての工場跡地を憩いの広場として
再整備したというような話を聞いた。
が、できたのは2001年だそうだ。
何、そんなに前だったか。
どんなところかちょっと見てきた。
左後方に見えているのがツインタワー。
駅から車で5分。
入ってまず目に付くのがこの赤煉瓦の建物。
実際の工場を保存したものなので、
風合いは本物だ。作り物めいたところはない。
残ってる工場はこの一棟ではなく、
何棟かあって、なかなかに趣がある。
裏手などはちょっと薄汚れた感じで、
それがかえって味になってる。
今でも煉瓦造りの建物があるけど、
昔のものとはどこか風合いが違う。
歳月を経ないとこの味わいは出ないということか。
ノリタケの森という名前から森林を想像すると
全然違う。
説明が難しいのだけど、公園ではない。
広場のゾーンと、建物のゾーンがあって、
割合としては半々くらいだろうか。
写真のここは、「パレット」という名の
雑貨ショップ兼カフェになっている。
ノリタケ工場のシンボルである六本煙突。
(写真には五本しか写ってないけど)
明治初期に作られたもので、
もちろん今はもう煙突しての機能は果たしてない。
モニュメントして残されている。
こちらは芝生広場ゾーン。
遊歩道があり、水の流れがあり、
ベンチなどもあって、
子供が遊んだり、カップルが散歩したり、
サラリーマンが芝生で熟睡してたりする。
基本的に入園料は無料なので、
車じゃなければ一日のんびりしててもいい。
(駐車場は有料)
これも昔使っていた窯のようだ。
この隣にトイレがあって、
きれいに清掃されていた。
管理がしっかり行き届いているのを感じる。
黒いスーツ姿の若い男女が
ぞろぞろ歩いていた。
何者だろう?
会社勤めのスーツというのではなく、
リクルートにしてはみんな同じ格好だから違う。
会社の制服か何かだろうか。
赤煉瓦と芝生と黒いスーツ姿の女の子たち。
なんかちょっといい感じだった。
裏手の奥には噴水などもあり、
こちらはこちらでのんびりできる。
ベンチもたくさんあって、このあたりの会社で
働いてる人たちが昼ご飯を食べるには
よさそうだなと思った。
周辺は駅前で騒々しいけど、
ここだけは穏やかな空気に満たされている。
お洒落テラスと、奥に神社。
このコントラストはあまりない。
工場の安全などを祈願して、
当時からここにお社を建てていたらしい。
いろいろな神さんが祀ってあった。
ここはカルチャーゾーンと呼ばれるところで、
クラフトセンター(陶器の製造工程を見学できたり
するここは有料)、
ショールーム、アウトレットモールなどがある。
ここがノリタケの森のメインと言えるだろう。
当然、ここ目的に訪れる人も多いのだと思う。
基本的にカメラ片手の散策スポットというのとは
ちょっと違う場所だ。
ギャラリーもあって、
ここは食器などではなく、絵画や彫刻などを
展示してあるところのようだ。
入場無料。
花の種類や本数は多くない。
レストラン前などに少しまとめて植えられてるくらい
で、野草はほとんど見かけなかった。
森という名にしては物足りない。
この花の名前は分からず。
これも分からない。
降参。
園芸種は咲く季節も曖昧だし、
種類も多いので調べが付かないものが多い。

<追記>
ふと思ったけど、ラベンダーじゃないか、これ。
レースラベンダーだろう。
これはブルーデージーだと思うけど、
違うのか。
でもきれいな花だ。涼やかで品がある。
これはバラで間違いないはず。
しっかり咲いていた。
そういえばバラもそろそろ最盛期か。
アジサイの咲き始め?
ガクアジサイというやつかなぁ。
うかうかしてると、アジサイもそろそろ
咲いてくる季節だ。
今年はそれなりに撮っていきたい。
名古屋近辺でアジサイの名所っていうと
どこになるんだろう。
確信はないけど、ギョリュウバイ(魚柳梅)。
その中でも、アフロディーテ
という品種だろうか。
漢字を見ると中国原産っぽいけど、
オーストラリアやニュージーランドあたりらしい。
クスノキ、かな?
部分的に赤く燃える葉っぱが面白かったので
撮っておいた。
もう紅葉ってわけではないだろうけど。
ハエ。
種類は分からない。
家の中で飛んでるようなハエとは
ちょっと違う感じがする。
特に赤っぽい目玉あたりが。
花好きのハエもきっと何種類もいるんだろう。
速いスピードで低空飛行するツバメを
カメラで追って撮ったのだけど、やはり難しい。
ピンぼけなのか、手ぶれなのか。
でもそれで分かったのは、ツバメって本当に休まず
飛び続ける鳥なんだということだ。
とまったら撮ろうと思っても全然とまらない。
あと、地面すれすれの低いところを
飛ぶのも好きらしい。


 ノリタケの森は、森ではなく、都会にあるちょっと贅沢な憩いの空間だった。
 公園でも庭園でもなく、空間と呼ぶのが一番合ってるんじゃないだろうか。
 カメラを持っての散策というにはちょっと物足りないけど、フラッと寄ってのんびりするにはいい。
 もちろん、ノリタケ関連の施設や食器を見たり買ったりするという目的で行けば充分楽しめるに違いない。レストランやカフェなども揃ってる。
 観光バスもとまってたから、見学ツアーなどもあるようだ。

 場所: 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号
 時間: 10時〜18時くらいで、施設によって違う(詳しくは公式サイトで)
 休み: 月曜日(ただし、万博期間中は無休)
 入場: ノリタケの森は無料、クラフトセンターは500円
 駐車場: 30分100円(上限1,000円/日)

 公式サイト

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