五条川の桜

2005年4月11日
「五条川（ごじょうがわ）」
愛知県岩倉市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

	昼から雨がやんだので、残りわずかの満開桜を見に、岩倉市大口町の五条川へ行った。無料駐車場もあるという情報だったけど、場所が分からず、八剣社の前の道にとめた。駐禁じゃないし、道も広いのであまり迷惑にならないだろうということで。五条川といっても桜並木は長くのびているので人によってイメージする場所は違うかもしれない。今回私が行ったのは、西側の秋葉橋のあたり。八剣社の奥を抜けたあたりで、写真の場所から徒歩3分。
五条川にかかる裁断橋（復元）。熱田の裁断橋とか、堀尾金助とその母のエピソードとかありつつも、そのへんのことは飛ばして、まずは桜見物。そこそこ人も来ていた。満開時は相当な人で賑わうという話だ。
	おおおー、やるな、五条川。侮ってたわけじゃないけど、ここ最近かなりまとめて桜を見たから、もう驚かないと思ってたら、これにはちょっと圧倒された。桜の密集度がすごい。川幅が狭いのが幸いして、両岸から反対岸の桜と交差するように咲いているのがいい。さすが、日本の桜名所百選だ。
うちの近所の香流川も相当やると密かに思っていたけど、メジャーパワーに負けた、と感じた。木の立派さといい、桜の多さといい、これは見事なものだと素直に思った。
	満開のピークは過ぎたけど、まだこうして屋台が出ていた。岩倉市は愛知県で一番小さな市なのだけど、桜にはかなり力が入っていると思われる。この時期にまとめて稼がなくちゃいけない。（と思っているかどうかは分からない）
川沿いはずっと遊歩道として整備されいる。この五条川は犬山の入鹿池から始まってる川で、全長27キロに渡って続いているそうだ。桜並木は4,200本になるらしい。そのうちの1,600本がこの岩倉市に集まっている。約7.6キロ。これを一気に往復するのは大変だ。私は1キロくらい歩いて引き返した。
	桜も散り始め。まだ8分、9分は残っていたので、あと3日くらいは楽しめそうだ。その後、一斉に桜が散ると、川面をピンクの花びらが埋め尽くすのだという。それはそれで見たいと思う。また機会があれば。
花びらが流れる川にカルガモ2羽。カモの姿もめっきり減った。
	桜並木の下を自転車でいく女子高生。名古屋や愛知の女子高生はこんなもの。テレビで見るような女子高生は名古屋の中心はともかく、こんな郊外にはほとんどいない。
あの女子高生も、あと60年経つとこうなる。人って不思議。まったく予備知識なしに異星人が見たら、同じ種類の生き物とは思えないかもしれない。
	川面に向かってせり出す桜も風情がある。ここは河原で宴会が出来るような場所ではなく、歩きながら眺めるだけのところだ。見物客にとってはその方がいいかもしれないけど宴会好きの人には物足りない。ちょっとした公園もあるから宴会はそちらでするんだろうか。夜はライトアップもするようだ。
最後にもう一度桜並木を見て、五条川を後にした。桜でおなかいっぱい。ごちそうさまでした。
	八剣社（はっけんしゃ）に戻ってきて、境内をいろいろ観察する。関ヶ原の合戦で功をたてて、その後松江城主になった堀尾吉晴の屋敷跡の碑が立っていた。
何やら古めかしくて立派だ。祀られているのは、このあたりの有力豪族だった堀尾氏一族らしい。
	こちらはしだれ桜。しだれも可憐で好きだ。満開じゃないけど、まだなのか、もう散ったのか。しだれは遅いのかもしれない。
八剣社の東側には、堀尾吉晴のいとこだった堀尾金助とその母親の像が建っている。最初に出てきた裁断橋のあの母子だ。豊臣秀吉軍で小田原攻めをしたとき、 18歳で戦死した金助のために裁断橋を自費で修繕した母親の話。このときの思いを綴った文章が、女性の日本三大かな書き名文に選ばれている。
	五条川沿いを歩いていたらあった、お寺さん（だと思う）。これは長松寺だったか、違ったか。秋葉山、あきばさん、秋葉カンペーさん。と連想してちょっと笑えた。（ネタがマイナーすぎる）
ここのお寺にあった桜も立派だった。借りたトイレも、そこらの公園の公衆トイレ並みに広かった。ペーパーも完備で。これも五条川の桜見物客のためだったりするのだろうか。
	最近、紫の花をよく見る。またスミレか？だとしたら、区別がつかない。もっと分かりやすい野草だと嬉しいんだけど。
また紫だ。キミもスミレか？いや、違う。キランソウかと思ったけどそうじゃない。カキドオシに似てるけど、これはきっとムラサキサギゴケだろう。と思ったら、トキワハゼだった、というオチはないはず。
	オマケ。うちの近所の大森の桜並木。八剣神社から金城学院、雨池公園あたりまでずっと桜並木が続いていて、けっこういい。
噂には聞いていた五条川。　実際に見たら、想像以上によかった。まいりました、という感じ。気持ちよく完敗。　もしかしたらもっと東側の方がメインなのかもしれないけど、西側一帯で充分堪能できた。　岩倉市というと、名古屋市内の人でも場所がイメージできないかもしれない。けど、行ってみると近い。　名古屋方面からだと小牧市のすぐ北あたりになる。　名古屋東部から中部あたりからなら、車で1時間か1時間半くらいで行ける。　地域的にはマイナーな場所なので、名前だけは知ってるけど行ったことはないという私のような人が案外多いんじゃないだろうか。　ここはオススメできる。

	昼から雨がやんだので、残りわずかの満開桜を見に、岩倉市大口町の五条川へ行った。無料駐車場もあるという情報だったけど、場所が分からず、八剣社の前の道にとめた。駐禁じゃないし、道も広いのであまり迷惑にならないだろうということで。五条川といっても桜並木は長くのびているので人によってイメージする場所は違うかもしれない。今回私が行ったのは、西側の秋葉橋のあたり。八剣社の奥を抜けたあたりで、写真の場所から徒歩3分。
五条川にかかる裁断橋（復元）。熱田の裁断橋とか、堀尾金助とその母のエピソードとかありつつも、そのへんのことは飛ばして、まずは桜見物。そこそこ人も来ていた。満開時は相当な人で賑わうという話だ。
	おおおー、やるな、五条川。侮ってたわけじゃないけど、ここ最近かなりまとめて桜を見たから、もう驚かないと思ってたら、これにはちょっと圧倒された。桜の密集度がすごい。川幅が狭いのが幸いして、両岸から反対岸の桜と交差するように咲いているのがいい。さすが、日本の桜名所百選だ。
うちの近所の香流川も相当やると密かに思っていたけど、メジャーパワーに負けた、と感じた。木の立派さといい、桜の多さといい、これは見事なものだと素直に思った。
	満開のピークは過ぎたけど、まだこうして屋台が出ていた。岩倉市は愛知県で一番小さな市なのだけど、桜にはかなり力が入っていると思われる。この時期にまとめて稼がなくちゃいけない。（と思っているかどうかは分からない）
川沿いはずっと遊歩道として整備されいる。この五条川は犬山の入鹿池から始まってる川で、全長27キロに渡って続いているそうだ。桜並木は4,200本になるらしい。そのうちの1,600本がこの岩倉市に集まっている。約7.6キロ。これを一気に往復するのは大変だ。私は1キロくらい歩いて引き返した。
	桜も散り始め。まだ8分、9分は残っていたので、あと3日くらいは楽しめそうだ。その後、一斉に桜が散ると、川面をピンクの花びらが埋め尽くすのだという。それはそれで見たいと思う。また機会があれば。
花びらが流れる川にカルガモ2羽。カモの姿もめっきり減った。
	桜並木の下を自転車でいく女子高生。名古屋や愛知の女子高生はこんなもの。テレビで見るような女子高生は名古屋の中心はともかく、こんな郊外にはほとんどいない。
あの女子高生も、あと60年経つとこうなる。人って不思議。まったく予備知識なしに異星人が見たら、同じ種類の生き物とは思えないかもしれない。
	川面に向かってせり出す桜も風情がある。ここは河原で宴会が出来るような場所ではなく、歩きながら眺めるだけのところだ。見物客にとってはその方がいいかもしれないけど宴会好きの人には物足りない。ちょっとした公園もあるから宴会はそちらでするんだろうか。夜はライトアップもするようだ。
最後にもう一度桜並木を見て、五条川を後にした。桜でおなかいっぱい。ごちそうさまでした。
	八剣社（はっけんしゃ）に戻ってきて、境内をいろいろ観察する。関ヶ原の合戦で功をたてて、その後松江城主になった堀尾吉晴の屋敷跡の碑が立っていた。
何やら古めかしくて立派だ。祀られているのは、このあたりの有力豪族だった堀尾氏一族らしい。
	こちらはしだれ桜。しだれも可憐で好きだ。満開じゃないけど、まだなのか、もう散ったのか。しだれは遅いのかもしれない。
八剣社の東側には、堀尾吉晴のいとこだった堀尾金助とその母親の像が建っている。最初に出てきた裁断橋のあの母子だ。豊臣秀吉軍で小田原攻めをしたとき、 18歳で戦死した金助のために裁断橋を自費で修繕した母親の話。このときの思いを綴った文章が、女性の日本三大かな書き名文に選ばれている。
	五条川沿いを歩いていたらあった、お寺さん（だと思う）。これは長松寺だったか、違ったか。秋葉山、あきばさん、秋葉カンペーさん。と連想してちょっと笑えた。（ネタがマイナーすぎる）
ここのお寺にあった桜も立派だった。借りたトイレも、そこらの公園の公衆トイレ並みに広かった。ペーパーも完備で。これも五条川の桜見物客のためだったりするのだろうか。
	最近、紫の花をよく見る。またスミレか？だとしたら、区別がつかない。もっと分かりやすい野草だと嬉しいんだけど。
また紫だ。キミもスミレか？いや、違う。キランソウかと思ったけどそうじゃない。カキドオシに似てるけど、これはきっとムラサキサギゴケだろう。と思ったら、トキワハゼだった、というオチはないはず。
	オマケ。うちの近所の大森の桜並木。八剣神社から金城学院、雨池公園あたりまでずっと桜並木が続いていて、けっこういい。
噂には聞いていた五条川。　実際に見たら、想像以上によかった。まいりました、という感じ。気持ちよく完敗。　もしかしたらもっと東側の方がメインなのかもしれないけど、西側一帯で充分堪能できた。　岩倉市というと、名古屋市内の人でも場所がイメージできないかもしれない。けど、行ってみると近い。　名古屋方面からだと小牧市のすぐ北あたりになる。　名古屋東部から中部あたりからなら、車で1時間か1時間半くらいで行ける。　地域的にはマイナーな場所なので、名前だけは知ってるけど行ったことはないという私のような人が案外多いんじゃないだろうか。　ここはオススメできる。