2005年3月29日
「鳴海宿周辺
(なるみじゅくしゅうへん)
名古屋市緑区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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鳴海宿周辺をまとめて回ろうということで、
まずは笠寺一里塚へ。
ここは旧東海道で、唯一名古屋市内に残っている
一里塚になる。江戸から88里。
榎(えのき)が巨大化したもの。
まだ春先で葉っぱが落ちて寂しい感じになってる
けど、夏になれば葉っぱモリモリで
もっと立派になる。
写真を撮っていたら、工事のおじさんに、
これ何年くらいの木なの? と訊ねられ、
適当に千年くらいですかねぇ、と答えてしまった。
よく考えたら東海道が整備されのは江戸時代
だから、せいぜい400年ちょっとだ。
おじさん、ウソついてゴメンよ。
次は鳴海城跡。
むむ? ホントにここか?
城跡公園というからここなんだろうけど、
石碑と説明板があるのみ。
ちょうど犬の散歩に来たおばさまがいたので、
ここは鳴海城跡ですか、と訊ねたら、
そうですよと答えてくれた。
やっぱりそうなのか。
何も残ってないんですねと言うと、そうなんですよねぇ、
と二人で少し残念な感じになってしまった。
城跡公園の近くに誓願寺というお寺さんがある。
ここは松尾芭蕉ゆかりの寺で、中には芭蕉堂や、
芭蕉供養塔などがある。
のだけど、観光用の寺という感じではないので、
入っていっていいものかやや迷う。
普通の民家っぽくもあり。
そぉ〜っと入っていった私の気配に
不信感を抱いたのか、
2匹の犬が激しく吠え立てる。
うぁー、吠えないでー、
とますます及び腰に。
あれが本堂らしいけど、犬も吠えてるし、
早々に立ち去ることにする。
あ、そういえば芭蕉堂ってどこだったんだろう。
ここの芭蕉供養塔は日本最古のものなんだ
そうだ。
このあたり一体は、芭蕉ゆかりの地でもあり、
戦国時代は鳴海城周辺でもあり、
江戸時代は旧東海道の鳴海宿であったりで、
新旧の史跡が集まっている。
簡易マップもあったりして親切だ。
案内板の向こうにはエスカレーターまである
大きなUFJ銀行。
時代の移り変わりってなんだかすごいなと思う。
道路を渡ったところに天神社がある。
ここは根古屋城跡らしいのだけど、
鳴海城の別名が根古屋城ではないのか?
ちょっと混乱した。
城跡公園とは300メートルくらい離れている。
こっちの方が鳴海城跡になるんだろうか。
天神社(鳴海城跡)の全体。
晒されていて、広くはない。
最近整備されたものかもしれない。
特に情緒的でもない。
次に向かったのは成海神社。
(鳴海神社と思ってたら間違いだった)
広っ。デカっ。
駐車場も大きいじゃあないか。
想像してたのとは全然違って立派な神社だ。
創建が686年というから相当古い。
祭りの日は大きな山車が出たりして、
人もかなり来るんだとか。
由緒のある神社は、
入り口からして空気感が違う。
静寂さがあって、人をしんとした気持ちにさせる。
こちらがそう思うからというのもあるのだろうけど
それだけでもないような気がする。
本殿もなかなかの風格だ。
その風格に圧されてつい100円を投入してしまう
のであった。
手を合わせても挨拶くらいしかしないんだけど。
祭神は日本武尊。
私は日本武尊に何をお願いすればいいんだ。
手水舎の水を出す部分を何と言うんだろう?
最近、龍をよく見たけど、ここは亀だった。
亀もそんなに珍しくないと思う。
それぞれに特別な意味があるんだろうか?
と調べてたら、これは
手水流しと呼ぶらしい。
特別な意味があるのかどうかは分からない。
成海神社から光明寺に向かって歩いていると、
なんとなくなつかしい光景があった。
昭和を感じさせた。
一歩路地にはいると、このへんは昔の感じが
残っている。
狭くて入り組んだ道路と、並んだ民家が。
あれは梅の木だろうか。
田んぼの緑色と、一本だけ咲いたピンクの木の
コントラストに心惹かれた。
光明寺に到着。
したものの、何があるというわけでもない。
普通のお寺さん?
この場所は、織田氏の丹下砦跡になるらしい。
それらしい石碑などは見あたらなかったけど。
境内にある樹齢400年のイチョウって、
これだろうか?
葉っぱが落ちていて分からなかった。
たぶん、一番大きな木がこれだったから
そうなんだと思う。
秋ならもっとよかった。
成海神社に戻ってきた。
ここはお稲荷さんの入り口。
梅も少し残っていた。
芭蕉ゆかりの地巡りに戻って、
最後はここ千句塚公園にやってきた。
駐車場はなさそうだ。
少し離れた駐禁じゃない路上にとめておく。
ん? なんだ、あのキツネの人形さんは?
笑うと罰が当たりそうなので笑わない。
バンダナスカーフ(?)が凛々しいキツネさんが
入り口で出迎えてくれる。
キツネって、こんな顔してたかなぁ、
などと不要なツッコミは控えなくていけない。
今回の散策の最終目的地だった、
千鳥塚に到着。
ここは芭蕉が生きている間に
建てられた唯一の碑だそうだ。
写真下の方に写っている、
緑色の小さな石碑がそれ。
へぇー、そうなんだぁ。
ということは、この石を芭蕉も触ってる
ということかもしれない。
忍者芭蕉くん、今頃どこでどうしてるかな。
これ何だったろう。
ジンチョウゲだったか。
なんか違う気がする。
これはコブシだろう。おそらく。
モクレンよりも花びらが細身でヒョロヒョロっと
波打っている。
駐車場のちょっとしたスペースに植えられていた
こいつは、デージーでいいのかな?
和名はヒナギク。
違うかも。
千句塚公園に空き地に咲いていた
カラスノエンドウ。
カラスが食べるエンドウ、
という意味ではない。
スズメノエンドウというのがあって、
それより大きいからカラスノエンドウ
ということらしい。
じゃあ、スズメノエンドウはスズメが食べるのか
というと、それはよく知らない。
こちらはハクモクレン。
いつの間にか満開になっていた。
ハクモクレンは最近どこへ行ってもよく見かける。
こんなにもあったのかと驚いている。
今までは目にしてても全然見てなかった。
レンギョウはレンギョウだと思うけど、
シナレンギョウか、チョウセンレンギョウか、
ただのレンギョウか。
何を撮ったんだか忘れてしまった。
ユキヤナギだったかな。違ったかな。


 鳴海周辺散策は見所が多く、なかなか面白かった。
 戦国から江戸時代にかけての史跡がたくさんあって、それが狭い範囲に集まっているので短時間で回れるのもいい。
 車なら1時間とか2時間でかなり回れるし、歩いても半日かければだいたいのところは見られるんじゃないだろうか。
 鳴海宿あたりも歩けばもっと楽しめるだろう。
 私は行くのを忘れていたけど、東海道の常夜灯もあったはずだ。

 笠寺方面とセットで回るのもオススメだ。
 更に欲張るなら、笠寺から少し西の南区呼続あたりから、東の滝の水公園あたりまで一気に巡るというコースもある。
 旧東海道はやはり、いろいろな名所旧跡が多い。

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