デジカメ日記/OLYMPUS E-10にて撮影

 2005年 8月23日(火)

 この夏はまだ、いい雲を見ていない。これぞ夏、というような積乱雲を。
 出来そこないの入道雲は何度か見たけど、写真に撮りたくなるようなものはなかった。
 そろそろ気温もそれほど上がらなくなってきて、地上との温度差によってできる積乱雲は、この夏はもう見られないのかもしれない。一度くらいは絵に描いたようなのを見たかった。

 ここ数年、夏というと必ず思い出すのが、PSの「ぼくのなつやすみ」というゲームだ。最初のやつをやったのは2000年だっただろうか(その2年後くらいにPS2で続編が出た)。
 小学生になって昭和の終わりの田舎で夏休みを過ごすというゲームなんだけど、世代的にも自分の体験とも重なる部分が多くて、自分の経験のような思い出となって今でも心に残っている。少年時代のわくわくする感じと他愛なさが上手く描かれていて、感じるところの多い素敵な作品だった。
 その中でもやはり入道雲が出てきた。夏とといえば入道雲というイメージや記憶は、誰の中にもあるのかもしれない。

 台風がいよいよこちらに近づいてきている。夏の終わりを告げる使者のように。
 今週は、積乱雲どころか、青空さえ見えないまま終わりそうだ。
 でもまだあきらめるのは早い。8月が終わるまでは終わりじゃない。
 自分の中でこの夏が完結するように、ちゃんと夏らしい空を見ておきたい。だから、晴れたら空を探しに出かけていこう。広い空が見られる場所へ。


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