夏の終わりのクマゼミ。
アイがくわえて持ち帰ってきたやつだ。
そういえばアイのおかげでクマゼミをたくさん見てるから珍しいと感じなくなっているのだけど、自分で捕まえたことはまだないし、見かけたことさえ数えるほどしかない。名古屋は年々クマゼミが増えているとはいえ、アイは一体どこでどうやって捕まえてきてるんだろう。考えたら不思議だ。
アブラゼミならいくらでも見かけるし、地面に転がってたりもするけど、クマゼミはそんなに低いところでは見かけない。何か特別なスポットでもあるんだろうか。それとも、木に登って捕ってるんだろうか。
いつかセミを捕まえるアイを写真に撮ってみたいけど、たぶんそんな機会は訪れないだろう。捕まえてくるのは夜に限られてるし。ということは、寝てるところを襲うのか!?
写真のクマゼミはオスだ。鳴いたから分かったけど、見た目ではこの腹でも分かる。オレンジ色のものは「腹弁」というそうで、これをふるわせて鳴いているんだとか。更に腹の中が空洞になっていて、それで音を大きく反響させているらしい。
あんなに小さな体であんなに大きな声を出したら自分がうるさくてしょうがないんじゃないかと思うけど、セミには耳はないのかな、やっぱり。
写真を撮ったあと、放してやったら元気に飛んでいった。もうアイに捕まるんじゃないぞ。夏も残りわずかなんだから。
気づけばセミの声がずいぶん少なくなった。夏はいよいよ終わりが近づいているようだ。
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