もらいもののもらいもののクッキー。
ん? ちょっと日本語がおかしい?
これ、もらいものだけどどうですか、と言われ、ありがとうともらったもの。
こういうふうにプレゼントされたものを人にプレゼントする確率が世界でもっとも高いのは日本かもしれない。まったくそうじゃないかもしれない。どうなんだろう?
外国のプレゼント事情に関しては全然知らないので実際のところは分からないのだけど、意識の問題として、日本人は割とプレゼントをスルーさせることに抵抗が少ないように思う。
お中元やお歳暮という習慣がある国もほとんどないだろうけど、もらいもののお中元やお歳暮が他から回ってくるなんてことはよくあることだ。田舎に帰郷したときもらったものを近所や知り合いに配るなんてことも当たり前に行われる。さすがに誕生日プレゼントでもらったものを人にあげることはそうないだろうけど。
というわけで、もらいもののもらいもののこのクッキーをさっそく食べてみた。
うん、なかなか。手作りらしいクッキーだ。味も甘さ控えめで、メーカー製のものとはひと味違う。見た目は固そうに見えたけど、食べてみたら柔らかくてしっとりしていた。
「ワイルド ストロベリー」というシールがパッケージに貼ってあったから、イチゴが入ってるのかと思ったら違った。これは店の名前だった。なるほど、そうだったのか。
(店は名古屋の名東区にあるらしい)
手作りクッキーなんてあんまり食べることはない。中学校の家庭科の実習で作ったのをクラスの女の子にもらって以来か?
って、それはちょっと大げさすぎる。忘れてるだけで、ちょくちょく食べてるような気もする。
あ、そうだ。名古屋の喫茶店ではコーヒーにお菓子が付いてくるというのは有名な話だと思うけど、昔行ってた喫茶店では手作りクッキーが付いてきたのだった。ママさんお手製の。ふいに思い出した。あれは美味しかったな。
味とか食べ物でよみがえる記憶というものがけっこうある。人の記憶の面白さだ。
懐かしい記憶を思い出させてくれたこのクッキーに感謝したい。
あー、そういえば、「お菓子の城」ってところにも行ったなぁ、などと思い出はつながっていく。
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