デジカメ日記/OLYMPUS E-10にて撮影

 2005年 6月11日(土)

 トウモロコシの季節がやってきた。
 のか?
 もうひとつ確信が持てないまま、もらったので早速ゆがいて食べてみた。何しろトウモロコシは新鮮さが命で、非新鮮さが命取りらしいので。

 むむ? こ、これは!?
 というほど斬新に美味いわけではない。
 普通に美味しい。いや、かなり、かもしれない。
 うん、久しぶりに食べるトウモロコシはやっぱり美味しいね、トウモロコシのことなんて忘れてたけど。
 一学期の終わりに、ちょっとかわいいなと思っていたクラスの女の子を、夏休み明けに久しぶりに見たらやっぱりかわいいなと自分の中で再確認した、みたいな。

 トウモロコシのことを、三重の田舎のばあちゃんは「なんば」と呼んでいた。
 なんば?
 南蛮のことを関西では「なんば」と言うようだから、外来品という意味での南蛮(なんば)なのだろうか。
 ばあちゃんが勝手にそう呼んでるだけかと思ったらそうではなく、昔は「なんば」と呼ぶ人が多かったらしい。地方にもよるのか?
 調べたら、「南蛮毛(なんばのけ)」という漢方薬があって、それはトウモロコシ、つまり「なんば」の花柱と花頭の毛を乾燥させたものなんだとか。利尿作用や血圧降下作用があるとかなんとか。
 本場はやはり中国で、「玉蜀黍頭」という名で売られてるんだそうだ(欧米ではCorn Silk)。

 私としてはトウモロコシというと、少年時代の食べ物という印象が強い。
 盆踊りの夜店で買って食べた焼きトウモロコシ。あまり美味しいとは思えなかったけど、懐かしい味の記憶として残っている。
 リンゴ飴と共に、なんか無茶なことするな、と子供心にも思ったものだ。

 トウモロコシとは、今後とも消極的な付き合いをしていくことになるのだと思う。もらったりすすめられたりしたら食べる。でも自分では買わない。
 かわいいとは思うけど自分から告白するほど好きじゃないんだよね、と思うクラスメイトの女の子とトウモロコシは似ている。


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