DC4800はいろいろ変わってるところがあって、他のデジとはどこかずれてるんだけど、夜景撮影に関しても特徴的なところをみせる。
たとえばこんなシーンの場合、私が今まで使ってきたデジなら、たいていはシャッタースピードが1秒とか2秒になるのに(プログラムモードや絞り優先で)、DC4800は普通に1/8とか1/10秒とかで撮ろうとする。COOLPIX950やC-3030ZOOMなんてちょっと薄暗い森の中でも1/2とか1/4秒になるのに(その結果、手ぶれブレブレ写真を大量生産してしまう)。
DC4800は開放でもF2.8とレンズが特別明るいわけでもないし、昼間はむしろ遅いシャッタースピードで露出オーバーになりがちのくせに、夜になると何故か明るく写そうとしないのだ。夜は暗いもんだからこんもんでいいじゃないとでも思ってるのか。
そのせいで手持ちで夜景が撮れるので喜ぶべきなのかもしれないけど。
でももう少し明るくてもいいんじゃないか。なんとかならんのか?
と思ったら、シャッタースピードを変更する方法を見つけた。何を思ったのか、メニューの中に入ってるではないか。マニュアルモードで細かく設定できて、更に長時間露光モードで16秒まである。
なんだけど、これがまたとっても使いづらい。いちいち液晶にメニューを呼び出して、コマンドキーでセットして、更にメニューから抜けないと撮れないから。
絞りと露出補正だけ独立したダイヤルボタンにして、なんでシャッタースピードのダイヤルだけ作らなかったんだろう? コマンド十字キーだってあるんだから、そこに振り当てればいいのに。
みんなシャッター速度優先モードなんてそんなに使わないと思ったんだろうか? 確かに使う頻度は少ないかもしれないけど、これだけ手間が掛かると更に使う気がなくなってしまう。
この写真のシャッタースピードも1/8秒で上と同じになった(プログラムモード)。
明らかに上とは光量が違うんだけど、DC4800の内部ではどんな判断をしてるんだろう?
賢いんだか間抜けなんだか。
それにしてもなんとも言えず面白いデジだ。そして妙に愛着がわく。
欠点も多いし、苦手なシーンもたくさんあるにもかかわらず、他のデジを押しのけてこれを使いたいと思わせるものがある。トータルでこれより優れたデジを何台も持ってるのに。単に広角とコダックの色というだけではない何かがある。
しばらくはDC4800と、マクロレンズを付けたC-3030ZOOMの2台で事足りるかもしれない。
これに超望遠のDMC-FZ2を加えれば、ある意味完成かもしれない。
少しずつだけど、進んでいっている。
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