デジカメについてはまだまだ知らないことがたくさんあって、覚えないといけないことも多い。
ようやく初心者から半歩踏み出せたかどうか。
絞りと露出とシャッタースピードの関係がなんとなく掴めてきた(ような気がする)。
で、次に分からないのが、テレコンとマクロレンズの用途の違い。
もちろんテレコンは望遠でマクロレンズは拡大というのは分かるのだけど、花をクローズアップで撮る場合、テレコンで大きく撮るのと、マクロレンズで大きく撮るのとではまったく違うのかどうなのかが頭の中で考えるだけでは分からなかった。
結果的に同じなんじゃないのか?
まったく違う?
双眼鏡で近くのものを見ると大きく見えるのと、虫眼鏡で近くのものを見るのとでは全然違って見えただろうか? 原理はそういうことのはずだ。
けど、望遠鏡も虫眼鏡も持ってないので実験はできず、結局テレコンとマクロレンズを買って、自分で実験してみるしかなかった。
タイミングよく買えたのはこれ、レイノックスの「MSO-3000」というもので、アダプタと2倍、3.3倍のマクロレンズがセットになって2,500円。
値段からするとまたもやちょっと怪しいけど、定価は1万2,000円なのでそんなに安物でもなさそうだ(オリンパス純正に比べればずっと安いけど)。
と、ここでもう一つ疑問が出てくるのは、マクロレンズとクローズアップレンズとの違いだ。
値段からしてクローズアップレンズはずっと安いから何かが違うのだろうけど、どこがどう違うのかは全然分からない。何か決定的に違うんだろうか? レンズの構造とか、もしかして用途とかも?
やはりこれも買って確かめるしかないだろうということで、一番倍率が低いNo.1というのが安かったので買ってみた(500円)。
けど、これはまた別の機会にする。
早速実験開始。
上から、デジカメ(OLYMPUS C-2020ZOOM)の最望遠+マクロ、真ん中が2倍のマクロレンズ、下が3.3倍のマクロレンズになる。
C-2020ZOOMはこのクラスのデジの中ではマクロの弱い機種で、通常20cmまでしか寄れないので(それ以上寄るとぼけてピントが合わない)、一番上程度が限界。
2倍マクロレンズでようやく普通にマクロの強い機種並だろうか。
レンズの性能は悪くないんじゃないか。変にぼけるようなことはないし、画質の明らかな低下も見られない。
ただ、レンズのせいかどうなのか、シャッタースピードがすごく速くなって、結果として写真が暗い仕上がりになっている。
画面ほぼ全域に1円玉があってそこに光が当たっているから、カメラが明るいシーンだと思い込んだだけなのか。
もう少しいろいろ設定を変えればよかったのだけど、それよりピント合わせで精一杯でそんな余裕がなかったのだ。
2倍でも手ぶれにかなり厳しくて許してもらえない。とてもじゃないけど手持ちでは撮れないので、これはミニ三脚を使っている。
3枚目の3.3倍になると、接写には強いCOOLPIX950をかなり超えている。ノーマルでこれくらい寄れるのはCASIOのQV-2800UXくらいだろう。
しかしピントが合う範囲はかなり狭くなる。1円玉でさえ上の方と下の方でぼけが始まっているくらいだから、相当狭い。もちろん手ぶれも滅茶苦茶厳しい。
ピントが合う範囲を広げるためにもう少し絞ってもいいのだろうけど、となるとますます暗くなってブレそうだ。
ということは、外では実用不可かも?
動いてる蝶などは全然捉えられないだろうし、動かない花でも手持ちでは難しいんじゃないだろうか。
花の前で深くしゃがみ込んでじっと動かない姿を後ろから見た人は、コンタクトレンズを落として必死に探してるんだろうかとでも思うんじゃないか。
連写機能を使って、かなりの枚数を撮って一枚でもピントが合ってればいいという感じになりそうだ。
実験その2。
ノーマルのC-2020ZOOMでは上の写真程度が寄れる限界になるのだけど、3.3倍マクロレンズをつけると下の写真くらいまで大写しにできる。
こりゃ面白い。ここまで寄ると日常の風景とは別のものが見えてくる。肉眼さえも超える。
ものによっては今まで目にしたことがないようなものも撮れそうだ。
ということで、やっぱりテレコンとマクロレンズは違うものだった(当たり前)。
ただ、マクロレンズが必ずしも優れているというわけではなく、外で使う場合、テレコンの方が実用的な面は多い。
テレコンでもクローズアップである程度大きく写せるし、その場合マクロレンズほど手ぶれも被写体深度もシビアではないから使いやすい。
それでもマクロレンズは面白いということを知った。もっとどんどんいろんなものに近づいていって撮ってみたいと思わせてくれる。
次はクローズアップレンズとマクロレンズの違いの実験だ。
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