今日の一枚

デジカメ日記/TOSHIBA Allegretto M70にて撮影

　2004年　9月17日（金）

　また懲りずにデジカメを買った。
　TOSHIBAのAllegretto M70（PDR-M70）。
　何台買えば気が済むんだと思うかもしれない。
　何台買っても気が済まないんですよ、これが（反省なし）。
　けど、オークションで安く買って、また売ってとやってるので、実質そんなに金を使ってるわけじゃない。
　これも7,000円しなかったし。

　これはなかなかいいデジだ。ちょっと使ってみてすぐ分かった。
　カメラ自体の質感もアルミダイキャストで悪くないのだけど、何より撮影や操作が感覚的に非常に分かりやすいのが素敵。理にかなってる。
　まずスイッチのオン/オフとモードダイヤルが別というのがいい。これを兼用してるデジが多いけど、別にした方が操作は最小限で済む（QV-3000EXはせっかく別にしてるのに、モード切替が液晶のメニューでしかできないのがわずらわしい）。
　モードダイヤルも絞り優先とシャッタースピード優先がそれぞれ別にあって、メニューに潜ったり、あちこち行ったり来たりしなくてもいいのが嬉しい。
　モードによって十字キーの上下左右で露出と絞り、またはシャッタースピードをダイレクトに変えられるのも分かりやすい。
　それと、マクロのオン/オフが独立ボタンであるのも便利だ。他のメーカーはマクロや遠景、タイマーなどを兼用させてるのでマクロと通常撮影を切り替えるたびに何度も押さなくてはいけないので面倒なのだ。
　というように、操作と撮影に関しては今まで使ったどのメーカーのどのデジよりも分かりやすい。10分も触っていればすぐに理解して覚えることができる。
　ボタンも必要最小限だし、他のメーカーもこれを見習った方がいいんじゃないか。

　画質に関しては思ったよりもクセがある。
　今まで使ってきたデジとの比較になるのだけど、色が濃くて濁り気味なのでレタッチソフトでの修正が難しい。修正しきれないこともある。
　NikonのCOOLPIX950の場合は色が浅くて彩度が低いのだけど、レタッチでコントラストを強くして彩度を上げるとちょうどいい感じになる。
　M70の場合は、コントラストを上げると、黒は潰れて白が飛んでしまいがちだ。
　単純に明るくして彩度を上げると、今度は色が濃くなり過ぎて不自然になる。
　なので、撮影の段階できっちりと露出とホワイトバランスを決めて失敗しないようにしなければいけない。
　そんなこと当たり前といえば当たり前なのだけど、失敗してはいけないと思うと気楽に撮影できないのが少しやっかいだ。
　画質自体は悪くない。キヤノン製の明るいレンズということもあって、きっちり描く。ノイズは少し多い気がする。
　下の2枚目の写真は、手に荷物を持ちながら片手で撮ったので、全体に手ぶれを起こしているけど、これはカメラが悪いわけじゃない。

　レンズが明るいということはいいことだ。明るすぎて困ることはない。
　これくらい暗いシーンでも白飛びをおさえつつ暗い部分もかなり潰れずに残っている。
　シャッタースピードもCOOLPIX950ほど落ちないので、手ぶれもそれほどひどくならない。
　他にも不自然なところはない（と思う）。
　車の運転席からフロントウインドを通して夜の街がここまで写れば文句はない。
　このへんは好印象だ。

　明暗のコントラストがきついシーンでもなかなかいいんじゃないだろうか。
　ただ、蛍光灯の周辺に紫色が出るのはちょっと困る（SPORTS Alpenのネオンライトは元々こういう色がついている）。
　C-2020ZOOMも出るけど、それより強い気がする。
　ここまで縮小するとあまり分からなくなるけど、オリジナルの画像ははっきり出ている。

　他に欠点としては、持った時のグリップが悪すぎる。右手の指がかかるところに浅い溝があるだけなので、油断すると落としそうだ。もう少し右側だけ厚みを持たせるか、そうでなければラバーのようなものを付けて欲しかった。落とす前に自分で何か貼った方がよさそうだ。
　それと、右手で握って歩くことが多い私としては、モードダイヤルに親指がかかって何度も回してしまうのがちょっと嫌だ。親指の置き場所もあまり考えられていない。
　グリップとデザインはCOOLPIX950やC-2020ZOOMだけじゃなくQV-3000EXにも大きく負けている。
　ただ、それ以外は今のところ欠点らしい欠点が見あたらない。
　起動も早いし、撮影インターバルも短い。ズームがやや遅めだけど許容範囲で静かだ（C-2020ZOOMはガタガタを不吉な音がしてそのうち壊れるんじゃないかと心配になる）。
　画質もクセさえ掴めば申し分ないし、液晶もそこそこ見やすい。撮影のときにヒストグラムが表示されるのも慣れると役に立ちそうだ。
　疑似シャッター音も初めてなので新鮮だ。
　なんでこんないいデジなのにさっぱり売れなかったんだろう？
（やっぱり東芝だから？）
　トータルの実力でいえば、CanonのPowerShot G1やOLYMPUSのC-3030ZOOMにも負けてないと思うのだけど、どうだろう（両機種とも使ったことがないのでそう思うだけなんだけど）。
　なんにしてもこれはオススメのデジなので、中古で見つけたらぜひ買ってやってください。

　さあ、次はCASIOのQV-3000EXと、このTOSHIBAのAllegretto M70と並んで実力がありながらスポットライトの当たらなかった不遇三兄弟（と私が勝手に呼んでる）EPSONのCP-900Zだ。
　まだ買うか、私！？
　もちろん買うんです。
　まだまだ買いたいデジが列を作って私を待っているのだから。
　もうちょっと待っててネ。