沖縄から届く荷物には特別な感慨がある。
私にとって沖縄は感覚的に日本一遠い県だから。
北海道はずっと近い感じがする。知り合いもけっこういるし。
飛行機の時間とか地理的な部分だけじゃなく、なんというか、沖縄に対するリアリティが私の中にはないのだ。
だから、沖縄からはるばる届く荷物は、少しだけ現実感を欠いている。
おお、ホントに届くんだ、といつもちょっとびっくりするのだった。
しかし、定形外郵便の240円ってのはあまりにも安すぎないか?
郵便局が気の毒にさえ感じる。
できることなら私自身も240円で沖縄まで運んで欲しいぞ。
けど、そう考えると本当に郵送というのは安いものだ。ゆうパックの一番重いやつでも2,300円だし。
逆に言えば人間を運ぶ飛行機が高すぎるとも言えるのだけど。
郵政民営化になっても沖縄から北海道まで郵便は100円や200円で届けてくれるんだろうか?
民営化になることは悪いことではないし、サービスも良くなるだろうけど、末端の部分で切り捨てられるところもあるだろうから、いいことばかりではなさそうだ。
離島の人なんかは今から心配してることだろう。
オークションを始めて、日本全国から私の家に来たり、私のものだったものがたくさん全国に散っていった。
考えてみるとそれもちょっと不思議な感じだ。
商売もせず、オークションもやってなければそんなことはあり得ないことだから。
でも自分のものだったものが日本のどこかに散らばってあるというのは、なんとなく嬉しい。
時々ふっと、あれはまだちゃんと動いてるだろうか、って思ったりする。
うちに来たものはどれもしっかり働いてくれてる。
見渡してみると、部屋中のものがオークションで買ったものばかりでちょっと笑えてくる。
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