弱って飛べなくなったハエが部屋に迷い込んだ。
バッタのようにちょっと飛んでは着地し、また飛んでは力尽きという感じで、とうとうこの姿勢のまま動かなくなった。
おかげでマクロ写真を撮り放題。
いや、別に嬉しくないけど。
でも、じっくり見てみるとハエもなかなか美しい格好をしている。
フォルムとして正しいというか。
未来の空飛ぶ車はこんな格好をしているような気がしないでもない(気のせいか?)。
その後、このハエはとうとうひっくり返ってしまった。
その姿は、夏の終わりを告げてるように思えた。
深夜になってアイが外からくわえて持ち帰ったアブラゼミもずいぶん弱々しかった。
お盆が過ぎればいよいよ夏も終わりに近づく。
さて、残り少ない夏をどう過ごそうか。
やり残したいくつかの中で、ぜひやっておかなければならないこともある。
来年の夏ではなく、今年の夏の間に。
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