デジカメ日記/Nikon COOLPIX950にて撮影

 2004年 8月1日(日)

 高速コンパクトフラッシュは、果たして本当に高速なのか?
 と日頃から気になってる人は多いだろう。私もそうだった。
 オークションで新品が安かったので、ものは試しと買ってみた。
 トランセンドの128MB、45倍速(2,300円)。

 で、結論から言えば、確かに速いことは速いけど、微妙といえば微妙といったところだろうか。
 はっきりしない言い回しだけど、実際その程度なのだ。
 ガソリンでいえば、レギュラーを入れてて初めてハイオクを入れたときの感じに近い。
 おっ、速くなったかも。でも気のせいかも。いやいや、値段が違うからやっぱり速くなったに違いない、きっとそうだ、みたいな。
 少なくとも、自転車とスクーターの違いほど速さが違うわけではない。

 トランセンドの45倍、というのがやや怪しいとも言えるかもしれない。
 レキサー・プロの40倍ならもっと速い気がするし、実際速いだろう。
 何しろ値段がまるで違う。
 ただ、その速さもさほど劇的なものではないと予想される。
 知ってる人は常識だけど、この45倍という表示は、ノーマルタイプより45倍速いわけでは決してない。
 何故か知らないけど、CD-ROMの速度と同じ表記らしい。
 こんなややこしい表示を最初にしたのはレキサーか?
 だから、ノーマルのコンパクトフラッシュが1倍とか2倍のはずもなく、その差は数十倍もあるわけじゃない。
 それから、メーカーによってもかなり差があるようだ。

 速いと何がどういいのかという話だが、基本的には、書き込み速度が速いほど撮影間隔が短くていいということになる。
 機種によってその時間はいろいろなんだけど、画像(記録)サイズが大きければ大きいほど高速タイプが生きてくる。
 デジによっては数秒は違ってくるだろう。
 普通の一枚撮りではさほど感じないけど、連写したときや、非圧縮で撮影した場合は相当な時間短縮になる。
 動画の記録時間も。
 あと、大量の写真をPCに転送するときも、高速タイプのものだと速い。
 ただ、逆に言えば、基本的に速いデジカメで普通に撮影してる分には高速タイプのコンパクトフラッシュはあまり威力を発揮しないと言える。
 わずかに体感速度が速くなる程度で。
 だから、非圧縮で記録する人とか、連写や動画撮影を頻繁にする人用と言えなくもない。

 あとは値段との兼ね合いということになるのだろう。
 たとえば差が1,000円とか2,000円なら高速タイプを買った方がいいと思うけど、もっと大容量のもので差が何千円もするようならちょっと考えた方がいいかもしれない。
 トランセンドとかハギワラシスコムのZシリーズあたりならけっこう安いから、個人的にはここらあたりをオススメしたい。
 もちろん金に余裕があればそんなことは悩まず、最初からレキサー・プロを買えば間違いないのだけど。

 いずれにしても過度な期待は禁物ということだ。
 微妙な速さなんて、人間すぐに慣れてしまうものだし。
 とはいえ、一度速いものを使ってしまうと、普通のものに戻したときかなり遅く感じられてイライラしてしまうのも事実だ。
 やっぱり多少高くても高速タイプにしておいて損はないかもしれない。
 高速タイプだともっと速いんだろうかなどと気になってるより、もっと速いのが欲しいけど高速タイプを使ってるからこれ以上は無理なんだなと自分を納得させるためにも。

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