夜、メシを食べていたら、突然外で雷が鳴って、驚いて固まったアイ。
かなり大きな音がしたから、びっくりしたのだろう。
しばらく音がした方をにらみつけていた。
このあたりは雷はけっこう珍しいから、アイも慣れていなかったようだ。
特に怯えているというふうでもなかったから、怖いというのではないらしいけど。
地球における雷というのは日常的なものだと知っているだろうか。
いつも地球の空には2千くらいの雷雲があって、地球のどこかで1秒に100くらいの雷が落ちているのだという。
地球全体を外から眺めていたら、あっちこっちでピカッと光って稲妻が地面に向かって走っている光景を見ることになる。
雷が怖い人は、本当は地球なんて住むもんじゃないということだ。
まあ、自分のところに落ちなければ関係ないか。
私は密かに雷に打たれたい願望のようなものがあって、一度でいいから自分に雷が落ちて生き延びてみたいと思っている。
落雷で死ぬ確率というか、生き延びる確率がどれくらいあるのか知らないのだけど、落ちたけど運良く生き延びたという話も聞く。
それがなんかちょっとうらやましいのだ。
雷に打たれたら自分が劇的に変われそうな気がして。
突然両能力者になったり。
ならない?
それに、会う人ごとに自慢もできるし。
けど、ただでさえ静電気人間なのに、雷に打たれたりした日には、真の帯電人間になってしまって冬場は大変すぎるかもしれない。
ドアを開けるたびにバチッ、っと来たらとっても嫌だ。
やっぱり雷に打たれるのはやめておこう。
猫には雷は落ちたりしないのかな?
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