…デジカメ日記/Nikon COOLPIX950にて撮影

 2004年 6月24日(木)

 デジカメ選びは迷いに迷って、結局最初の本命だったNikonのCOOLPIX950に着地した。
 ネットで調べまくって、勉強すればするほど候補が増えてしまって収拾がつかなくなったのだけど、何はともあれ、一度はこれを通過しておくべきだった。
 最終的な本命はCanonのPowerShot S30だったけど、そこへ一直線に行ってしまうと他に寄り道する余地がなくなり、元には引き返せなくなっていただろうから、まずはこの選択は良かったのだと思う。

 まだ今日届いたばかりでやっと基本的な使い方が分かったところで、本格的な勉強は明日以降になる。
 ただ、初日にして分かったのは、所詮デジは道具に過ぎないということだ。
 知識と技術とセンスのある人がいいカメラで写真を撮ればそれはいい写真になる。
 けど、普通の人がフルオートで普通に撮っただけでは普通の写真が出来上がってくる。
 当たり前なんだけど、それが現実だ。
 いいカメラを持ったからといって突然写真が上手くなるわけではない。

 とはいうものの、今回のこのような写真が撮れたのはCOOLPIX950のマニュアル設定ゆえだ。
 今まで使ってたSANNYOのDSC-SX150ではこういう写真は撮れない。絞り設定を自分で変更できないから。
 これは何の写真かといえば、深夜の部屋で、テレビのブルーバック画面がペットボトルに映ったものだ。
 深夜に浮かぶ不思議な青がちょっといい感じだった。

 明日からしばらくはデジな日々だ。
 特にCOOLPIX950の特徴はマクロ撮影(接写)にあるから、そこから勉強していこうと思っている。
 これまでほとんど風景専門だった私なので、マクロはほとんど未知の世界に近い。オークションに出す物を撮るくらいにしか使ってたくらいで。
 マクロは私に何か新しい世界を開いてくれそうな予感がしている。
 今まで踏み入ったことのない場所に踏み込んでみようと、このデジは思わせてくれる。
 森の中とか、野に咲く花とか、昆虫とか、海なら海岸の地面とか、高原とか。
 えーと、背景をぼかすには、望遠にしてF値を大きくして、マクロにして、絞りをどうするんだっけ……。
 まあ、なんとかなるだろう。適当に設定を変えて撮ってればそのうち分かってくるはず(と信じたい)。

 しかし、COOLPIX950、予想通りでかいなぁ。
 手のひらにすっぽりと……収まらん……。
 タバコの箱3個分くらいある。
 街中の人通りがあるところでの撮影はかなりが困難が予想される。店の中ではとても目立たずには使えそうにないし、手に持って散歩するのも抵抗がある。首からぶら下げるなんてのは嫌だし。
 人目を気にしていい写真なんて撮れない、って言われそうだけど、うーん、やはりでかいな、これ……と手に持ちながらしみじみ思うのであった。
 絶対ポケットには入らないしなぁ。無理矢理ズボンの前ポケットなんかに突っ込んでたら、前が異常にふくらんでしまって余計目立ってしまう!
 店に入ったら万引犯と間違われそうだし。
 いい写真を撮るためには越えなければならない高い壁がたくさんありそうだ。
 カメラ小僧への道は険しいなぁ。


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