Kodak DC3800にて撮影

2004年 6月14日(月)



 家への帰り道で夕陽を追いかけて河原まで車で走ったが、ぎりぎり間に合わず、わずかに頭が残っているだけだった。
 大きくてオレンジ色のいい夕陽だったのに。

 その前に寄ったドラッグストアで並ぶレジを間違えて失った3分が大きかった。
 隣のレジに並んでいたらあと3分あの店を出ることができて、きれいな夕陽を撮ることができたはずなのに。
 人生には、そういうささやかな失敗や間違いで失ってしまうささやかな幸せみたいなものがある。
 誰のせいでもないけれど。

 そうやってこぼれてしまった幸せはどこへ消えてしまうのだろう?
 世界の反対側で朝陽を待つ人のところへ落ちていくんだろうか?
 私が夕陽の写真を撮っているのと同じ時、世界の裏側で誰かが朝陽を撮っていると想像してみる。
 その人のところへ、私が落とした幸せが届くといいなと思う。
 いつもより3分早起きして、きれいな朝陽を見られたと喜んでいる人がきっといる。

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