SANYO DSC-SX150にて撮影

2004年 5月17日(月)



 最近の名古屋は雨続きで夕焼け空もあまり見られなかったけど、今日は久しぶりに夕暮れの空が赤く染まった。
 これは何色と呼ぶのだろう?
 赤いけど赤じゃない。桃色と言うには色が深すぎる。
 絵の具でもこんな色があるのだろうか?

 私がこの世界を愛すのは、こういう偶然の無駄といったようなものがいくつもあるからだ。
 天の関係者が描いているにしてもそうじゃなくても夕焼けは美しい。
 あるいは、夕焼け空を美しいと感じる人間の感覚が偶然なのかもしれない。
 それとも、夕焼けが緑色をしてても私たちは同じように美しいと思っただろうか?

 私は地球という星を偶然の産物だと思いたい。
 何者かの作為ではなく。
 美しいものや好きなものに理由や必然など必要ない。
 何もかも偶然であった方がこの世界を信じやすい。
 一切の偶然を信じたくなかった10年前の私はもういない。
 そして、あの頃よりも今の方が夕焼け空を単純に愛せる。


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