SANYO DSC-SX150にて撮影

2004年 1月30日(金)



 桜咲く季節にはまだ遠い夕暮れ時の河原。
 3月の終わりにはこの川の両岸は桜が満開になり、隠れた桜の名所として地元民を楽しませてくれる。
 でも今はまだ誰も見物に来たりしないし、私みたいに写真を撮ってる人間もいない。
 咲いていない桜の木になど興味を持つ人もめったにいないから。

 遊歩道は、犬を散歩させている人や、学校帰りの学生や、ジョギングをしてる人たちが行き交っていて、川にはカモやシラサギが泳いでいた。
 そんな道を私がなんで歩いていたかというと、車を車検に出した帰りで、ディーラーから家までの約40分の歩きの途中だったというわけだ。
 だから風景に馴染めず浮いていた(きっと)。
 わけの分からないところの写真も撮ってたし。
 でも、これは2年に1回の行事のようになっている。
 車検のたびにこの道を歩く。バスを使わず、代車も借りず。
 2年ぶりに歩く道と私は、何も変わらないような、変わってしまったような、どっちだかよく分からないまま、2年前と同じことを思い出しながら歩いた。

 遠くに光る光は何だろう?
 最近西の空に明るい光があって、ちょっと気になっている。
 あんなに明るくて大きい星はないからたぶん星じゃない。
 あまり動かないからもちろん未確認飛行物体でもない。
 たぶん人工衛星のたぐいなんだと思うのだけど、それにしては動きが中途半端なので確信が持てない。
 まあ怪しい光ではないからそんなに気にする必要もないか。

 桜並木はまだ眠ったままだけど、少しずつ確実に春に向けての準備をしているはずだ。
 3月の終わりに咲く時期が来たら突然飛び起きるように咲くわけではないだろうから。
 というところから教訓を導き出すこともできるけど、それはともかくとして、私もずっと春を待っている。
 昔は春が好きじゃなかったけど、今はとても待ち遠しい。
 だからそれまでなんとしてでも生き延びるのだ。


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