SANYO DSC-SX150にて撮影

2004年 1月20日(火)



 夜明けの空に沈みゆく月を見た。
 それはなんだかとてもいい景色だった。
 月が昇ってくるところはたまに見かけるけど、月が沈んでいくところはあまり見ることがないからよけいそう感じたのだろう。

 終わりと始まりの光景は似ているところがある。
 夜明けの空と夕暮れの空が似ているように。
 でもやはりどこか違っている。
 雰囲気というか哀愁みたいなものが。
 どちらがいいとか悪いとかじゃなく、それぞれのよさや味わいがあり、それぞれの悲しみがある。

 月は地球の周りを回り始めてから何も変わらずただ回り続けている。
 でも私たちから見ると刻々と姿を変え、その時々でいろいろなことを感じさてくれるありがたい存在だ。
 月はただそこに在って、在り続けることに意味がある。
 それ以上何もしなくてもいいし、変わる必要もない。
 そういう存在というものもある。
 月は地球の持ち物じゃないけど、私たちは月があってとても幸運だった。


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