SANYO DSC-SX150にて撮影

2003年 11月24日(月)



 1年半ぶりにメインのPCを買い換えた。
 今まで使っていたNX改PentiumV500MHzでも特に不満はなかったんだけど、なんとなく気分転換をしたくて。
 それで今回買ったのはIBMのIntellistation E PROというPC。
 いや、PCではなくワークステーションだ。
 パーソナルコンピューターが個人のホビー目的に作られてるのに対してワークステーションは名前の通りビジネス用に作られている。
 その違いは私もよく分かってないのだけど、簡単に言えばすべてにおいてタフな作りになっていると言えばいいだろうか。
 長時間の安定動作を目指して各パーツを選んでいるとかなんとか。
 まあ使う側としてはそんなことはあんまり関係ないのだけど。
 私としては昔X68000で一度ワークステーションを使っているし。

 2001年発売だからようやく2年遅れまで追いついたことになる。
 PentiumV1GHz、メモリ384MB、HDD30GB。
 やっとこれでGHzオーバーの仲間入りができた。
 さすがに1GHzは速い。HDDがATA100になったことも大きいだろう。
 ただ、それほど劇的に速くなったということでもなく、ADSLが1.5Mから24Mになったようなものと言ってしまえばそれまでだ。
 すでにPenV500MHzのADSL1.5Mで通常の使用には充分だったのだ。

 しかし、今回一番大きな落とし穴はOSとの相性だった。
 ワークステーションだけにWindows98系にまったく対応していない。
 Windows2000用、もしくはXPを想定して作られていて、Win98系での使用など最初からまったく相手にしてない。
 最初Win98SEをインストールしたらビデオカードやLANやサウンドはもちろん、PCIコントローラーさえドライバが当たらないのでびっくりした。
 これまで何十回とOSのインストールはしてるけど、ここまでドライバが当たらないのは初めてだった。
 デバイスを見ると半分くらいに「?」マークやら「!」が付いているのはおそれいった。
 当然IBMのサイトにWin98用のドライバなど置いてあるはずもなく、すぐにあきらめてあまり好きではないWindowsMeにしてみた。
 すると、PCIなどの基本的なものはドライバが当たったものの、今度はLANがまったくつながらない。
 オンボードLANなのに(ライザーカードに装着済みということはマザーボードの815eのオンボードではないのか?)。
 Ethernet controllerのドライバをMeが持ってないらしい。ネットにつながらないことにはそのあとどうにも進展がないので、仕方なく空いているPCIスロットに別のLANカードを差してなんとかネットにつながった。
 ここまでくるのに丸一日かかってしまった。いやはや。
 最初から素直にWin2000かWinXPにしておけばよかったと思わないでもなかったけど、古いゲームや中古の周辺機器をたくさん使う私としてはWinNT系のOSはできることなら避けたいところ。
 なのでMeしか選択肢がないのだ。

 その後も苦労してサウンドとビデオカード(Matrox Millennium G450)その他のドライバを入れてなんとか使えるようになったのは、買ってから3日後のことだった。
 ワークステーションを侮りすぎていた。
 まあしかし、今回もまたいろいろ勉強になったのでよしとしよう。今後につながるはずだから。

 しかしMeというのはどうも安定しない感じだ。
 前に少し使っていたけどそのときもどこか挙動不審なところがあったのですぐにWin98SEに戻したのだった。
 今回は特になかば無理矢理入れているということもあって、かなり不安定な感じがする。
 長い時間使ってるとクリックしてからの反応が鈍くなったり、突然強制終了したりする。
 できることなら安定しているWin98SEに戻したいところだけどドライバがないのでどうしようもない。
 このままMeでごまかしながら使うか、思い切ってWin2000にしてしまうか、まだ決めかねている。
 スペック的にはWinXPでもいけるのだけど、なんかXPって好きになれない。
 認証うんぬんをいちいち要求されるとそのたびにビル・ゲイツの顔が思い浮かんで気持ちが淀むから。

 それにしてもPCの移り変わりの早さったらない。CPUその他のスピードアップだけでなく値崩れもすごいものがある。
 3年くらい前にVAIOのPenU266MHzを4万5,000円で買って、1年半前に買ったNXのPenU350MHzが1万5,000円、そして今回のPenV1GHzが2万円。
 それ以外にもサブPCとして少し前に買ったCOMPAQのPenU350MHzなどはたったの3,000円だった。気の毒なくらいだ。
 オークションの恩恵ということもあるけど、いい時代になったなと思う。
 PCの進化速度というのは、先端では貧乏人に対して厳しいけど、中間から後ろの方では意外にも貧乏人に優しかったりするのだ。

 10年後、私たちはどんなスペックのマシンを使ってるんだろう?



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